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そして私はケルヴィン王子様に連れられて王城の最上階へとやってきました。
私はケルヴィン王子様に尋ねました。
「ケルヴィン王子様??見せたいものって何ですか??」
ケルヴィン王子様が言いました。
「これさ。」
すると閃光がヒューと音を立てながら上がっていき、そしてドーンという音と共に光の輝きの輪がはじけていきました。
私がケルヴィン王子様に尋ねました。
「花火??でも今日は花火が上がる聞いてませんでしたけど?」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「このケルヴィンにとっていや違うね。ミルティ??今夜上がる花火は全て君のために用意したんだ。ミルティは花火を見るのが好きだって前に言ってくれたからね。」
私は驚いてケルヴィン王子様に尋ねました。
「私のために花火を用意してくれたんですか?」
「ああ」
ケルヴィン王子様は小さく頷くと私の方に振り向いてまっすぐに私の目を見ながら言ってくれました。
「ミルティ!!君の事が大好きだ。君とこれから先もずっと一緒にいたいと思っている。ミルティと添い遂げたいと心から思っている。」
私はケルヴィン王子様に尋ねました。
「ケルヴィン王子様??どうして私なんですか?」
ケルヴィン王子様が私に尋ねました。
「去年の秋頃の事だけど覚えているかい?」
私がケルヴィン王子様に尋ねました。
「すいません。どの事でしょうか?」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「貴族学院に間違って迷子の子が来た事があっただろう?」
私がケルヴィン王子様に言いました。
「ああ、ありましたね。」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「私もあの時、話を聞いてすぐに向かったんだが、私より先に駆けつけていた人間がいた。それがミルティ、君だったんだ。君は迷子の子を見つけた途端、教室から飛び出してあの子の所に向かったんだろう??」
私は少し恥ずかしげにケルヴィン王子様に言いました。
「ほかっておけなかったんです。あの子を助けてあげなきゃって思って。」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「君はどんな時でも他人の心配をしてしまうとてもやさしい女性だからだよ。だからミルティと一緒に花火を見たいと思った。これからの人生を一緒に歩んでいきたいと思ったんだ。」
私は少し恥ずかしさを感じながら言いました。
「私が能天気なだけです。」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「ミルティ、きみはとてもやさしい人間なんだ。どんな時でも自分よりも他人の事を心配してしまうやさしい人間だ。だからこの花火を他でもないミルティと絶対に見たいと思っていたんだ。」
ケルヴィン王子様はそういうと手を伸ばされました。
あとは私が王子様の手をとるかどうかですが、私の答えはもう決まってますね。
この心臓がドキドキしているこの気持ち。
それにケルヴィン王子様と一緒にいるととても安心できるんです。
この気持ちが嘘のわけがありません。
私は王子様の手を取っていいました。
「よろしくお願いします。ケルヴィン王子様。」
手を取った私にケルヴィン王子様が言いました。
「ああ、ありがとう。ミルティこのケルヴィン必ず君を幸せにしてみせるよ。」
私はケルヴィン王子様に言いました。
「はい、よろしくお願いしますね。ケルヴィン王子様。」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「いいよミルティもう王子様なんて敬称をつけなくても。ケルヴィンと呼んでくれ。私もミルティをそう呼んでいるんだし、私自身ミルティにはケルヴィンと呼んでほしい。」
確かにそうですね。
「分かりました。ケルヴィン。」
私とケルヴィンは手をつなぎながら話していました。
ケルヴィンが私に尋ねました。
「それにしてもよく手を取ってくれたね。突然の告白で混乱しただろう?」
私がケルヴィンに言いました。
「まあ数日間の猶予はありましたしね。」
ケルヴィンが私に尋ねます。
「猶予??」
私がケルヴィンに言いました。
「はい、パブロフ国王様がリリアーナ王妃様に求婚したっていう時の状況とそっくりでしたので。パブロフ国王様はまずリリアーナ王妃を晩餐会に招いてその後で求婚をされたのですよね。女子の間ではとても有名なお話なので。」
ケルヴィンが私に尋ねました。
「それじゃあミルティは晩餐会に誘った時点で私が告白すると分かっていたのか?」
私がケルヴィンに言いました。
「はい、告白してくれるかもしれない程度ですが。」
「そうだったのか。」
ケルヴィンがそういうと少し肩を落としたのでした。
私はそんなケルヴィンがとてもかわいくて言いました。
「そんな事どうだっていいじゃないですか。」
ケルヴィンが私に言いました。
「そうだな。ミルティこれからもよろしくな。」
私がケルヴィンに言いました。
「こちらこそよろしくお願いしますね。ケルヴィン。」
私たちはその後ずっと手をつないで花火を見ていました。
END
私はケルヴィン王子様に尋ねました。
「ケルヴィン王子様??見せたいものって何ですか??」
ケルヴィン王子様が言いました。
「これさ。」
すると閃光がヒューと音を立てながら上がっていき、そしてドーンという音と共に光の輝きの輪がはじけていきました。
私がケルヴィン王子様に尋ねました。
「花火??でも今日は花火が上がる聞いてませんでしたけど?」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「このケルヴィンにとっていや違うね。ミルティ??今夜上がる花火は全て君のために用意したんだ。ミルティは花火を見るのが好きだって前に言ってくれたからね。」
私は驚いてケルヴィン王子様に尋ねました。
「私のために花火を用意してくれたんですか?」
「ああ」
ケルヴィン王子様は小さく頷くと私の方に振り向いてまっすぐに私の目を見ながら言ってくれました。
「ミルティ!!君の事が大好きだ。君とこれから先もずっと一緒にいたいと思っている。ミルティと添い遂げたいと心から思っている。」
私はケルヴィン王子様に尋ねました。
「ケルヴィン王子様??どうして私なんですか?」
ケルヴィン王子様が私に尋ねました。
「去年の秋頃の事だけど覚えているかい?」
私がケルヴィン王子様に尋ねました。
「すいません。どの事でしょうか?」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「貴族学院に間違って迷子の子が来た事があっただろう?」
私がケルヴィン王子様に言いました。
「ああ、ありましたね。」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「私もあの時、話を聞いてすぐに向かったんだが、私より先に駆けつけていた人間がいた。それがミルティ、君だったんだ。君は迷子の子を見つけた途端、教室から飛び出してあの子の所に向かったんだろう??」
私は少し恥ずかしげにケルヴィン王子様に言いました。
「ほかっておけなかったんです。あの子を助けてあげなきゃって思って。」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「君はどんな時でも他人の心配をしてしまうとてもやさしい女性だからだよ。だからミルティと一緒に花火を見たいと思った。これからの人生を一緒に歩んでいきたいと思ったんだ。」
私は少し恥ずかしさを感じながら言いました。
「私が能天気なだけです。」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「ミルティ、きみはとてもやさしい人間なんだ。どんな時でも自分よりも他人の事を心配してしまうやさしい人間だ。だからこの花火を他でもないミルティと絶対に見たいと思っていたんだ。」
ケルヴィン王子様はそういうと手を伸ばされました。
あとは私が王子様の手をとるかどうかですが、私の答えはもう決まってますね。
この心臓がドキドキしているこの気持ち。
それにケルヴィン王子様と一緒にいるととても安心できるんです。
この気持ちが嘘のわけがありません。
私は王子様の手を取っていいました。
「よろしくお願いします。ケルヴィン王子様。」
手を取った私にケルヴィン王子様が言いました。
「ああ、ありがとう。ミルティこのケルヴィン必ず君を幸せにしてみせるよ。」
私はケルヴィン王子様に言いました。
「はい、よろしくお願いしますね。ケルヴィン王子様。」
ケルヴィン王子様が私に言いました。
「いいよミルティもう王子様なんて敬称をつけなくても。ケルヴィンと呼んでくれ。私もミルティをそう呼んでいるんだし、私自身ミルティにはケルヴィンと呼んでほしい。」
確かにそうですね。
「分かりました。ケルヴィン。」
私とケルヴィンは手をつなぎながら話していました。
ケルヴィンが私に尋ねました。
「それにしてもよく手を取ってくれたね。突然の告白で混乱しただろう?」
私がケルヴィンに言いました。
「まあ数日間の猶予はありましたしね。」
ケルヴィンが私に尋ねます。
「猶予??」
私がケルヴィンに言いました。
「はい、パブロフ国王様がリリアーナ王妃様に求婚したっていう時の状況とそっくりでしたので。パブロフ国王様はまずリリアーナ王妃を晩餐会に招いてその後で求婚をされたのですよね。女子の間ではとても有名なお話なので。」
ケルヴィンが私に尋ねました。
「それじゃあミルティは晩餐会に誘った時点で私が告白すると分かっていたのか?」
私がケルヴィンに言いました。
「はい、告白してくれるかもしれない程度ですが。」
「そうだったのか。」
ケルヴィンがそういうと少し肩を落としたのでした。
私はそんなケルヴィンがとてもかわいくて言いました。
「そんな事どうだっていいじゃないですか。」
ケルヴィンが私に言いました。
「そうだな。ミルティこれからもよろしくな。」
私がケルヴィンに言いました。
「こちらこそよろしくお願いしますね。ケルヴィン。」
私たちはその後ずっと手をつないで花火を見ていました。
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