(完結)王子様と一緒に晩餐会に出席して花火を見ました

しまうま弁当

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ケルヴィン王子様に導かれながら私は大広間までやってきました。

きっとここが晩餐会の会場なのでしょう。

大きなテーブルには食器がすでに並べられていました。

すると大広間で待っていた女性と男性が私に声を掛けてきました。

「ミルティ殿、よく参られた。」

「ミルティさん!!よく来てくださいました。」

私は二人に会釈をしながら言いました。

「本日は王家主催の晩餐会にお招きいただきありがとうございます。リーリア王妃様。パブロス国王様。」

男性の方がパブロフ国王様でこのアールステイン王国を治める王様です。

リリアーナ王妃はパブロフ国王の妃でいらっしゃいます。

するとパブロフ国王様が言いました。

「な~に、きっとケルヴィンにとっては大事な日になりますからな。お気になさらずに。」

するとリリアーナ王妃様がパブロフ国王様に言いました。

「あなた??」

パブロフ国王様はリリアーナ王妃様に言いました。

「オホン、ああすまない。」

パブロフ国王様がケルヴィン王子様に言いました。

「ケルヴィン??ちゃんとミルティ殿をエスコートするんだぞ。」

ケルヴィン王子様がパブロフ国王様に言いました。

「はい、父上。」

するとケルヴィン王子様がテーブル席の食器が並べられている所の木製の椅子を後ろに下げてくれました。

なるほどあそこが私の席なのですね。

そして私はケルヴィン王子様に椅子を下げてくれた席へと移動して着席しました。

ケルヴィン王子様もリリアーナ王妃様もパブロフ国王様も着席されました。

パブロフ国王様が言われました。

「では料理長、料理を持ってきてくれ。」

料理長らしき人が頷いていいました。

「かしこまりました。」

料理人の人たちが一皿ずつテーブルに置いていきました。

突き出しから始まって次に前菜そしてスープが運ばれてきました。

私は少しフルコースの料理を食べるのに悪戦苦闘していました。

マナー的なものもなかったといえば嘘になりますが、皿に盛られている量が多かったので食べきる事ができなかったのです。

私は粗食なのでたくさんの量を食べる事ができませんでした。

するとケルヴィン王子様が私の所に来てくれました。

「ミルティ?少し辛そうだね。もしかして料理の量が多かったかい?」

私は少し申し訳なさそうにケルヴィン王子様に言いました。

「はい、ちょっとわたしには多かったです。」

するとケルヴィン王子様が料理長さんにこう言ってくれました。

「料理長??すまないがミルティ殿の魚料理と肉料理の量を半分にしてもらえないか。」

私はケルヴィン王子様に尋ねました。

「ケルヴィン王子様?よろしいんですか?」

ケルヴィン王子様が私に言いました。

「ええ、全然かまいません。」

料理長がケルヴィン王子様に言いました。

「分かりました。ではミルティ様の魚料理と肉料理を半分にさせて頂きます。」

ケルヴィン王子様が私に尋ねました。

「ミルティ?口直しやデザートも減らした方がいいかい?」

私はケルヴィン王子様に言いました。

「いえそっちは大丈夫です。甘いものは大好きですので。」

ケルヴィン王子様が料理長に言いました。

「では口直しとデザートは同じ量でお願いする。」

料理長がケルヴィン王子様に言いました。

「分かりました。」

ケルヴィン王子様が料理の量を調整してくれたので、その後の料理に舌包みをうつことができました。

デザートも食べ終わって、最後の紅茶の香りを楽しみながら頂いて晩餐会が終了しました。

そして王宮に仕えている使用人達が食器をかたずけてもらいました。

するとリリアーナ王妃様がパブロフ国王様に言いました。

「さあて、では私たちは退散するとしましょう。」

パブロフ国王様がケルヴィン王子様に言いました。

「そうだなケルヴィン、幸運を祈ってるぞ。」

「だからあなた!!」

「すまんリリアーナ。」

国王様と王妃様はそういうと大広間から出ていかれました。

使用人の人達も手早く片付けを済ませるて大広間から出て行ってしまった。

するとケルヴィン王子様が私に言いました。

「ミルティ!!君に見せたいものがあるんだ。」

私がケルヴィン王子様に尋ねました。

「見せたいものですか?」

ケルヴィン王子様が私に言いました。

「ああ、ミルティ。君だけに見せたいものがね。」

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