最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第5章 アグトリア動乱

ワイツの戦い

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7月31日の午後四時ドロメ団長はビヘイブ村の集会所にいた。

ドロメ盗賊軍はヌエド軍が放棄したトリガードの西部を次々に再占領していった。

そしてドロメ団長率いる本隊はビヘイブ村に陣地を張っていた。

偵察に出ていた部隊が戻ってきてドロメ団長に報告をしていた。

ドロメ団長が伝令に尋ねた。

「それでヌエドはどこにいる?!!」

伝令がドロメ団長に言った。

「ヌエドの主力部隊はワイツ砦周辺に展開しております。」

ドロメ団長が大声で聞き返した。

「ワイツ砦の周辺だと?」

伝令がドロメ団長に言った。

「はっ。どうやらグリーロ川東岸のワイツ砦周辺にてドロメ様を迎撃するつもりのようです。」



ドロメ団長が怒鳴った。

「おのれヌエド!こざかしい事を!!」

ドロメ団長は怒鳴り散らすと考え始めた。

「さーてどーするか?」

グロッケンがドロメ団長に言った。

「であればドロメ様?迂回して進まれてはいかがですか?」

ドロメ団長がグロッケンに言った。

「迂回か、そうだな。」

グロッケンがドロメ団長に言った。

「北のジェイフル橋か、南のブンリキ橋から迂回してトリガードに向かえば問題ないでしょう。」

ドロメ団長が言った。

「よし、そうするとしよう。」

すると伝令が伝えにくそうにドロメ団長に言った。

「それが・・ジェイフル橋とブンリキ橋はすでに落とされておりました。」

ドロメ団長が伝令に大声で聞き返した。

「落とされただと??では残っている橋は?!!」

伝令がドロメ団長に言った。

「ワイツ橋だけでございます。」

グロッケンがドロメ団長に言った。

「これは面倒ですな。ワイツ橋の目と鼻の先にはワイツ砦があります。ワイツ橋を渡った所をワイツ砦から攻撃されればひとたまりもありません。」

ドロメ団長が怒鳴った。

「ヌエドめ!」

するとガブロがドロメ団長に言った。

「ドロメ様、良き案がございます。」

グロッケンが驚いた様子でガブロに言った。

「お前が策を提案するだと?!!」

ガブロがグロッケンに大声で言った。

「このガブロ様が策を考えちゃいけねーのか!!ああー!!!」

ドロメ団長がガブロに尋ねた。

「それでガブロ、どんな案だ?」

ガブロがドロメ団長に言った。

「橋を渡らずに川を横切ればよいのです!!」

グロッケンがガブロに言った。

「はあーどんな策かと思えば、ガブロ、本当にお前は能なしで羨ましいぜ!」

ガブロがグロッケンに怒鳴った。

「なんだと?!!」

グロッケンがガブロに言った。

「あのな、グリーロ川の対岸にはヌエドの部隊が待ち構えてるんだぞ?グリーロ川は小さい川じゃねえんだ!渡川をすれば体力を消耗しちまう。それに渡川中は反撃ができない。渡川中に弓で狙い打ちにされたらどうする気だ?」

ガブロがグロッケンに大声で言った。

「んな事知るか!!」

グロッケンがドロメ団長に言った。

「ドロメ様?カスパーが到着するのを待ってはいかがです?奴ならば良き案を出すかもしれません。」

ドロメ団長はどうするかを考えていた。

「ふーむ?」

するとガブロがグロッケンに言った。

「ふん、ヌエドなんぞに怖じけづいたか?」

グロッケンがガブロに睨みながら言った。

「んな訳ねえだろうが!」

ガブロがドロメ団長に言った。

「ドロメ様、ヌエドなんぞ正面から叩き割ればいいのです!ドロメ様の力をあの裏切り者に見せつけてやるのです!!」

するとドロメ団長が大声で言った。

「うむ!ガブロよく言った!その通りだ!ヌエドがこざかしい策を労するのならばこれを正面から粉砕してやるまでよ!!」

ドロメ団長が大声で指示を出した。

「よし!明日の早朝に出撃して、ワイツ砦に全面攻勢をかける!!先陣はこのドロメ様が指揮する!」

ドロメ団長がガブロに言った。

「第二陣はガブロ!!」

ガブロがドロメ団長に言った。

「はっ!」

ドロメ団長がグロッケンに言った。

「第三陣はグロッケン!!」

グロッケンがドロメ団長に言った。

「はっ!」

ドロメ団長が大声で言った。

「いいか!!必ず裏切り者共に叩き潰せ!!」

ドロメ盗賊軍の盗賊達が声をあげた。

「おおー!」

翌8月1日午前6時にドロメ盗賊軍はビヘイブ村を出撃した。

そして午前8時にはワイツ橋の西側に到着していた。

一方こちらはワイツ砦である。

このワイツ砦はワイツ橋から目と鼻の先にあり、西側からワイツ橋を渡った者達はワイツ砦の前を横切らなければならなかった。

ワイツ砦は縦横およそ70メートルの広さであった。

外壁の高さは10メートルを越えており石造りでできていた。

更に外壁の屋根部分は人が上がれるようになっていた。

ワイツ砦の中には石造りの高い監視塔がいくつも設けられてきた。

監視塔の最上階にヌエドとマグリオの姿があった。

マグリオがヌエドに言った。

「ドロメがワイツ橋の西側に到達したようです。」

ヌエドがマグリオに言った。

「見たところドロメの総数はおよそ六千といったところか?」

マグリオがヌエドに言った。

「対する我々は三千、数では圧倒的にこちらが不利です。」

ヌエドがマグリオに言った。

「しかもドロメはラリーア砦を落としトリガード西部を奪取して勢いづいている。厄介だな。」



ヌエドがマグリオに尋ねた。

「先陣は誰が務めている?」

マグリオがヌエドに言った。

「どうやら先陣はドロメ自身が務めるようです。」

ヌエドがマグリオに言った。

「ほうドロメの野郎か。」

マグリオがヌエドに言った。

「ヌエド様、この戦い厳しいものになるでしょう。いくらこちらに地の理があるといってもです。ですがこの戦いは必ず勝たねばなりません。」

ヌエドがマグリオに言った。

「分かっている。ラリーアで敗北し、トリガードの西部を失った事で我が軍の中に動揺が走っている。このままでは俺を見限る者がたくさん出てくるのは必至だろう。」

マグリオがヌエドに言った。

「とにかく今はヌエド様がドロメに勝利したという事実が必要です。ドロメに勝利する事ができれば味方の動揺は収まり、様子見している者達もヌエド様の元に駆けつけましょう。」

ヌエドがマグリオに言った。

「案ずるな、マグリオ。そもそもこの戦いでドロメを討ち果たしてしまえば、そのような心配もしなくてよいだろう?ドロメ自身が先陣として前に出てくるなら、討ち果たす機会もきっとあるだろう。ケイスの仇をここで取ってやるわ!」

マグリオがヌエドに言った。

「それもそうですな。この戦いでドロメを討ち果たしてしまいましょう!」

ヌエドがマグリオに尋ねた。

「迎撃準備は終わっておるな?」

マグリオがヌエドに言った。

「はい、ぬかりありません。」

ヌエドがマグリオに言った。

「よし、ミレピオとグレッグを呼んでくれ!」

すぐにヌエドの元にミレピオとグレッグが呼ばれた。

グレッグはヌエドの部下の一人でワイツ砦の守備隊長を任されていた。

そしてすぐに二人がヌエドの所にやって来た。

ヌエドがグレッグに言った。

「グレッグ、この砦は任せたぞ!」

グレッグがヌエドに言った。

「はっ!お任せを!ドロメの奴らに矢の雨をふらせてやります!」

ヌエドがミレピオに言った。

「ミレピオ、作戦通りに動いてくれ!」

ミレピオがヌエドに言った。

「本当にヌエド様自ら囮役をなさるおつもりなのですか?是非その役目私が引き受けたく思います!」

ヌエドがミレピオに言った。

「気持ちは嬉しいが、これは俺の役目だ!」

マグリオがミレピオに言った。

「ミレピオ、冷静に考えるんだ!お前の部下は新参の者ばかりだ。そのような者達であのドロメの攻勢に耐えられると思うか?強靭な精神が無ければ、とてもではないが耐えられるものではないぞ。囮役が恐怖のあまり本当に敗走してしまう事も充分にあり得る。そうなれば我々の負けだ。」

ミレピオは何も反論ができなかった。

マグリオがミレピオに言った。

「ヌエド様の直属部隊はテリード団の頃から所属している者も多く、練度も高い。囮役を務めるならばヌエド様が適任だと思うが?」

ミレピオは少し考えた後でヌエドの方を向いて敬礼をした。

「分かりました。私は与えられた役割を必ず果たします。ヌエド様、どうかお気をつけて!」

ヌエドがミレピオに言った。

「ミレピオもな、頼むぞ!」

ミレピオは頷くと監視塔から降りていった。

ヌエドがマグリオに言った。

「では俺も出る。マグリオ、後方部隊の指揮は任せるぞ!」

マグリオがヌエドに言った。

「はっ!お任せを!」

こうしてヌエド軍は配置についてドロメ盗賊軍を待ち構えていた。

そして午前10時頃、ドロメ団長率いる部隊がワイツ橋を西側から渡り、橋の上を守備していたヌエドの直属部隊に攻撃を仕掛けた。



橋の上ではすぐに戦いが始まった。

ドロメ盗賊軍の盗賊が大声で言った。

「裏切り者共は全員叩き斬ってしまえー!! 」

ドロメ盗賊軍の盗賊達が大声をあげる。

「おおー!!」

号令と共にドロメ盗賊軍の盗賊達がヌエド軍の兵士達に向かっていった。

ヌエド軍の兵士も負けじと大声をあげる。

「ドロメの手下ごときに遅れをとるなー!!」

ヌエド軍の兵士達が大声をあげる。

「おおー!!」

ドロメ盗賊軍の盗賊達がヌエド軍に斬りかかった。

ヌエド軍の兵士達もすぐに応戦する。

橋の至る所で死闘がくり広げられた。

午前11時になった。

ドロメ団長の機嫌は悪くなっていた。

未だにワイツ橋を突破する事ができていなかったからである。

ドロメ団長が部下の盗賊に怒鳴った。

「まだ突破できんのか!」

盗賊がドロメ団長に言った。

「はっ!おそれながら。」

ドロメが怒鳴った。

「ええい!くそ!」

すると一人の伝令がドロメ団長の元にやって来た。

ドロメ団長が伝令に尋ねた。

「なんだ?橋を突破したのか?」

伝令がドロメ団長に言った。

「いえドロメ様、そうではありません。」

ドロメ団長が怒鳴った。

「だったら何だ?!!」

伝令がドロメ団長に言った。

「ヌエドです。ヌエドが橋の上に現れました。」

ドロメ団長が伝令に聞き返した。

「なんだと!本当か?」

伝令がドロメ団長に言った。

「はっ!本当でございます。」

ドロメ団長が大声で言った。

「がっはっは!よし!!!ヌエド本人を倒しにいくぞ!!皆ついてこい!」

ドロメ団長はそう言うと供回りを連れてワイツ橋へと向かった。



ワイツ橋では依然として激戦が繰り広げられていた。

ヌエド軍の兵士がつばぜり合いをしているドロメ盗賊軍の盗賊に言った。

「おい、ドロメの手下!そんな剣さばきでこの俺を倒せるのか?」

ドロメ盗賊軍の盗賊が兵士に言った。

「うるさい!この裏切り者が!!」

すると突然そのヌエド軍の兵士の背後からバトルアックスが振り下ろされた。

その兵士はその攻撃をもろに受けて地面に倒れ込んでしまった。

そこにはドロメ団長の姿があった。

ドロメ団長が大声をあげた。

「このドロメ様に刃向かう奴は死ね!!!」

ドロメ団長がその兵士にもう一度バトルアックスを振り下ろした。

その兵士は避ける事はできずに絶命してしまった。

ドロメ団長が大声で叫んだ。

「さあ!ドロメ様が来てやったぞ!!誰から殺してやろうか!!!」

近くにいたヌエド軍の兵士達はドロメ団長の姿を見るなり怖じ気づいてしまった。

するとヌエド軍の兵士の一人が大声あげた。

「ひるむな!!!ドロメを討ち果たす好機だ!!」

すると一人のヌエド軍の兵士がドロメ団長に向かっていった。

「死ねー!!ドロメ!!!」

その兵士はそう言いながらドロメ団長に剣で斬りかかった。

だがドロメ団長はバトルアックスでその剣撃を軽々と弾いてしまった。

そして間髪いれずにその兵士の頭上からバトルアックスを振り下ろした。

その兵士はドロメ団長の攻撃をもろに受けて倒れ込んでしまった。

そして二度と起き上がってこなかった。

ドロメ団長はそれから次々とヌエド軍の兵士を倒していった。

ドロメ団長が大声で叫んだ。

「さあ!!ヌエド!!出てこいや!!!ドロメ様はここにいるぞ!!」

すると馬に乗ったヌエドがドロメの近くに現れた。

「俺は薄汚い貴様の顔なんざ見たくも無かったがな?ドロメ!!」

ドロメ団長がヌエドに怒鳴った。

「ヌエド!!全くこのドロメ様を裏切るとは!!そんなに真っ二つにされたいか?!!!」

ヌエドが負けじとドロメ団長に言った。

「はん?おまえみたいな三流盗賊に心の底から仕えたいと思った事なんざ一度もない!!」

ドロメ団長がヌエドに怒鳴った。

「なんだと?!!上等だ!!かかってこい!!!」

だがヌエドは大声で別の指示を出した。

「皆!!引け!!」

ヌエドは部下達に後退命令を出したのだった。

すぐにヌエド軍の兵士達が橋の奥に後退を始めた。

ヌエドがドロメ団長に大声で言った。

「化物じみたてめえと戦う訳ないだろうが!」

ヌエドはそう言うと馬を走らせて逃げて行った。



「ヌエドめ!!逃がすか!!!」

するとドロメ団長はヌエドを追いかけ始めた。

だがヌエドを全力で追うドロメ団長をよそに、ドロメ盗賊軍の本隊は足並みを揃える事ができずに陣形が乱れていった。

ヌエドの部隊はワイツ砦の前の道を北に向かって進んでいった。

ドロメ団長が逃すまいとヌエドの後を追った。

ドロメ団長の部下達も遅れまいと必死に後を追った。

だが多くの部下達はまだ橋の上に残っており、ドロメ団長の本隊は陣形が前後に長く伸びる形になっていた。



この時を待っていた者がいた、ヌエドの部下のミレピオであった。

この様子を見ていたミレピオが部下達に指示出した。

「よし今だ!!ドロメ軍本隊を急襲して前後に分断しろ!!」

南に布陣していたミレピオの部隊が北に急進して、ドロメ団長率いる本隊を背後から攻撃したのである。

陣形が前後に伸びていたドロメ盗賊軍の本隊は、このミレピオの攻撃に対応できなかった。

ドロメ盗賊軍の本隊は前後に分断されてしまった。



ドロメ盗賊軍の本隊は挟撃される形になっていた。
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