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第5章 アグトリア動乱
二つの策
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カスパーはドロメ団長に言った。
「いえ、大規模な別動隊を編成して挟撃するのはあまりお勧めできません。」
ドロメ団長が尋ねた。
「なぜだ?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「敵は見渡しの効くバトロワ鉱山と丘陵地帯を確保しております。敵にバレずに大軍を動かすのは難しいかと。我々の動きは敵に筒抜けだと考えるべきです。」
ロイがイライラしながらカスパーに言った。
「そんなもの夜中の内に出発すれば済む話だろうが!!てめえなんでイチイチ俺の策にケチをつけるんだ?!!」
カスパーがロイに言った。
「ケチをつけるつもりはない、ただ最善の提案をしようとしているだけだ。」
ロイは怒鳴り口調でカスパーに言った。
「テメーは俺に活躍されるのがそんなに嫌なのか?」
カスパーがロイに言った。
「だからそんな事は思っていないと言っているだろう?優先されるべきは勝利する事だ!」
するとドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「つまりカスパー、お前はこの策では勝つのは厳しいと考えているのか?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「はい厳しいと考えます。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「それならカスパーお前はどうするべきだと考えておるのだ?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「さきほども申しましたが、ジフロル軍を丘陵地帯から誘い出そうという狙いは私も同じです。ですが別動隊を動かすのではなく全軍で動くべきかと!」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「全軍だと?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「全軍でミルゲ砦に進軍し奴らの後背を脅かすのです。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「待てカスパー!それはバトロア村を空にしろという意味か?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「はい、その意味で言っております。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「ではバトロワ村を放棄しろと言うのか?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「一時的ですがやむを得えません。」
ドロメ団長が怒鳴りながらカスパーに言った。
「それでは負けたと同じであろうが??」
カスパーがドロメ団長に言った。
「いえ、偽善者共の主力部隊を撃滅できればバトロア村もバトロア鉱山も後で容易に取り返せます。」
ドロメ団長は考えているようだった。
少し経った後でカスパーに言った。
「うーむ分かった、それでその後は?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「バトロワ村から敵に進軍を見せつけながらミルゲ砦に向かいます。そしてミルゲ砦の西にあるミルゲ平原で全軍を停止させます。」
カスパーが続けて言った。
「そこから先見隊を千人ほど出してミルゲ砦に向かわせます。ただしミルゲ砦に攻撃は行わずににらみ合いをさせるのです。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「にらみ合いだと?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「つまり先見隊はミルゲ砦の抑えにするという事です。そしてドロメ様の本隊はミルゲ砦の西側にあるミルゲ平原で敵を待ち構えます。敵が我々を追跡してミルゲ平原までやってきたところを残りの全軍で迎え撃つのです。」
するとロイがカスパーに大声で言った。
「待て!!何だその策は??そんなもの必勝の策ではないだろうが!!」
グロッケンもロイに同調した。
「確かに、これは小細工抜きで偽善者共と正面決戦をしようという提案だな。」
ロイがカスパーに言った。
「ただ決戦をするだけだったら勝算は五分五分だろうが!必ず勝てるように策を練るべきなのに、お前は何を言ってやがるんだ?」
カスパーがロイに言った。
「敵が常に自分の手のひらで踊ってくれる訳ではない。踊ってくれない敵もいる。」
ロイがカスパーに言った。
「いいか、俺の策ならば勝てるんだ。」
カスパーが呆れた様子でロイに言った。
「敵にしてやられたばかりだろう。」
ロイがカスパーに言った。
「あれはたまたま偽善者共がついていただけだ!奇跡は二度も起こらない。次は必ず勝てる!」
するとロイがドロメ団長に言った。
「カスパーは策でも何でもないものをドロメ様に提案しております!もはや話にもなりませんぞ!!」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「カスパーなぜ、そんな提案をした?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「下手に小細工をしても敵に見破られるだけです。現に我らは一度敵にしてやられています。それならば正面決戦をした方が勝算が高いと判断しました。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「つまり正面決戦が最善の策だと考えておるのか?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「はい、その通りでございます。」
ドロメ団長が深く考え込んだ。
「ふーむ。」
ドロメ団長はしばらく考えて結論を出した。
そしてドロメ団長が皆に言った。
「うむ良かろう、カスパーの策を是とする。」
するとロイがドロメ団長に異を唱えた。
「お待ちください、ドロメ様、カスパーめの案を採用しても勝利などできませんぞ!このロイの策で敵を挟撃すれば必ずや勝利する事ができます。」
しかしドロメ団長がロイに怒鳴った。
「お前の策とやらを信じて痛い目にあったばかりだろうが!!一体どの口でそんな事が言える!!!」
だがロイは諦めずに食い下がった。
「ですがカスパーの策はただの博打で穴だらけです。必ず失敗しますぞ!」
するとドロメ団長がロイに怒鳴った。
「くどいぞ!!ロイ!!穴だらけの策はお前の方だろうが!!このドロメ様に大恥をかかせたのをもう忘れたのか!!それとも何かこのドロメ様の命令が聞けないってのか?!!」
ロイが慌ててドロメ団長に頭を下げて言った。
「はっ、そのような事はございません。ドロメ様!もちろん了承致しました。」
ドロメ団長が皆に言った。
「よし、明日の正午にこのバトロア村を出撃する。そして敵に進軍を見せつけつつ全軍でミルゲ平原まで向かう。そこで決戦だ!!いいか野郎共、今度こそ偽善者共に遅れを取るなよ!!!」
ドロメ団長の部下達が一斉に返事をした。
「おおー!!」
「いえ、大規模な別動隊を編成して挟撃するのはあまりお勧めできません。」
ドロメ団長が尋ねた。
「なぜだ?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「敵は見渡しの効くバトロワ鉱山と丘陵地帯を確保しております。敵にバレずに大軍を動かすのは難しいかと。我々の動きは敵に筒抜けだと考えるべきです。」
ロイがイライラしながらカスパーに言った。
「そんなもの夜中の内に出発すれば済む話だろうが!!てめえなんでイチイチ俺の策にケチをつけるんだ?!!」
カスパーがロイに言った。
「ケチをつけるつもりはない、ただ最善の提案をしようとしているだけだ。」
ロイは怒鳴り口調でカスパーに言った。
「テメーは俺に活躍されるのがそんなに嫌なのか?」
カスパーがロイに言った。
「だからそんな事は思っていないと言っているだろう?優先されるべきは勝利する事だ!」
するとドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「つまりカスパー、お前はこの策では勝つのは厳しいと考えているのか?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「はい厳しいと考えます。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「それならカスパーお前はどうするべきだと考えておるのだ?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「さきほども申しましたが、ジフロル軍を丘陵地帯から誘い出そうという狙いは私も同じです。ですが別動隊を動かすのではなく全軍で動くべきかと!」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「全軍だと?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「全軍でミルゲ砦に進軍し奴らの後背を脅かすのです。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「待てカスパー!それはバトロア村を空にしろという意味か?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「はい、その意味で言っております。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「ではバトロワ村を放棄しろと言うのか?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「一時的ですがやむを得えません。」
ドロメ団長が怒鳴りながらカスパーに言った。
「それでは負けたと同じであろうが??」
カスパーがドロメ団長に言った。
「いえ、偽善者共の主力部隊を撃滅できればバトロア村もバトロア鉱山も後で容易に取り返せます。」
ドロメ団長は考えているようだった。
少し経った後でカスパーに言った。
「うーむ分かった、それでその後は?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「バトロワ村から敵に進軍を見せつけながらミルゲ砦に向かいます。そしてミルゲ砦の西にあるミルゲ平原で全軍を停止させます。」
カスパーが続けて言った。
「そこから先見隊を千人ほど出してミルゲ砦に向かわせます。ただしミルゲ砦に攻撃は行わずににらみ合いをさせるのです。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「にらみ合いだと?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「つまり先見隊はミルゲ砦の抑えにするという事です。そしてドロメ様の本隊はミルゲ砦の西側にあるミルゲ平原で敵を待ち構えます。敵が我々を追跡してミルゲ平原までやってきたところを残りの全軍で迎え撃つのです。」
するとロイがカスパーに大声で言った。
「待て!!何だその策は??そんなもの必勝の策ではないだろうが!!」
グロッケンもロイに同調した。
「確かに、これは小細工抜きで偽善者共と正面決戦をしようという提案だな。」
ロイがカスパーに言った。
「ただ決戦をするだけだったら勝算は五分五分だろうが!必ず勝てるように策を練るべきなのに、お前は何を言ってやがるんだ?」
カスパーがロイに言った。
「敵が常に自分の手のひらで踊ってくれる訳ではない。踊ってくれない敵もいる。」
ロイがカスパーに言った。
「いいか、俺の策ならば勝てるんだ。」
カスパーが呆れた様子でロイに言った。
「敵にしてやられたばかりだろう。」
ロイがカスパーに言った。
「あれはたまたま偽善者共がついていただけだ!奇跡は二度も起こらない。次は必ず勝てる!」
するとロイがドロメ団長に言った。
「カスパーは策でも何でもないものをドロメ様に提案しております!もはや話にもなりませんぞ!!」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「カスパーなぜ、そんな提案をした?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「下手に小細工をしても敵に見破られるだけです。現に我らは一度敵にしてやられています。それならば正面決戦をした方が勝算が高いと判断しました。」
ドロメ団長がカスパーに尋ねた。
「つまり正面決戦が最善の策だと考えておるのか?」
カスパーがドロメ団長に言った。
「はい、その通りでございます。」
ドロメ団長が深く考え込んだ。
「ふーむ。」
ドロメ団長はしばらく考えて結論を出した。
そしてドロメ団長が皆に言った。
「うむ良かろう、カスパーの策を是とする。」
するとロイがドロメ団長に異を唱えた。
「お待ちください、ドロメ様、カスパーめの案を採用しても勝利などできませんぞ!このロイの策で敵を挟撃すれば必ずや勝利する事ができます。」
しかしドロメ団長がロイに怒鳴った。
「お前の策とやらを信じて痛い目にあったばかりだろうが!!一体どの口でそんな事が言える!!!」
だがロイは諦めずに食い下がった。
「ですがカスパーの策はただの博打で穴だらけです。必ず失敗しますぞ!」
するとドロメ団長がロイに怒鳴った。
「くどいぞ!!ロイ!!穴だらけの策はお前の方だろうが!!このドロメ様に大恥をかかせたのをもう忘れたのか!!それとも何かこのドロメ様の命令が聞けないってのか?!!」
ロイが慌ててドロメ団長に頭を下げて言った。
「はっ、そのような事はございません。ドロメ様!もちろん了承致しました。」
ドロメ団長が皆に言った。
「よし、明日の正午にこのバトロア村を出撃する。そして敵に進軍を見せつけつつ全軍でミルゲ平原まで向かう。そこで決戦だ!!いいか野郎共、今度こそ偽善者共に遅れを取るなよ!!!」
ドロメ団長の部下達が一斉に返事をした。
「おおー!!」
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