最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第4章 ホルムス共和国

再結集

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古森照之は古森製菓の改革を行っていった。

そして数年後には黒字化に成功した。

それから数ヶ月後、照之は古森グループ会議に参加しいた。

かつて古森製菓は古森産業の子会社であった。

古森産業は東具卯練(とうぐうれん)地方で有力な企業であったが、数十年前に倒産してしまった。

古森製菓をはじめとした子会社だけが残ったのだ。

ただそれからも同じ古森グループとしての関係は続いた。

古森産業の子会社であった各企業が連絡会を作り、年に数回ほど古森グループの社長達が集まり会議を開催していた。

その古森グループ会議で古森照之は他の参加者達に言った。

「今年度、我が古森製菓の黒字化を達成する事ができたました。これも皆様の支援のおかげです。特に販売支援をして頂いた古森商事様、自動生産ラインや他の最新鋭設備を導入時に技術支援をして頂いた古森工業様、本当にありがとうございました。」

すると一同から拍手が起こり古森工業の社長が照之に言った。

「亡き広正さんも君の活躍を見て喜んでいるだろう。」

古森商事の社長も照之に言った。

「その歳で大したものだ。あの状況から数年で黒字化など私では到底できない。」

照之は両社長に答えた。

「ありがどうございます。」

数時間後、古森グループ連絡会議が終わって社長達が続々退席していった。

そして照之と古森通信の古森光太(こもりこうた)社長だけが残った。

そして照之が光太社長に尋ねた。

「光太社長、どう思う?これだけ優良な企業をこのまま地方の零細企業として埋もれされていていいものか?かつてのように古森グループとして動いた方が良いはずだ。」

光太社長が照之に答えた。

「そうですね。私も中小企業群で終わらせるのはもったいないと思います。古森グループは優良な企業ばかりです。技術力やサービスの質などとても高い。ですが中核となる母体企業がないので、かつてのようにグループ全体は動くというのは難しいですね。」

照之が光太社長に言った。

「そうだな、同じ古森のグループとしての同族意識はかなり強い。ピンチになれば一致団結する事ができる。逆を言えばピンチにならなければ、行動を起こそうとはしない。」

光太社長が照之に言った。

「今さら古森産業を復活させるというのも無理ですしね。倒産して時間が経ちすぎていて、新規で会社を立ち上げるのと何ら変わらないですし。」

すると光太社長が照之に言った。

「この連絡会の役目を拡充して、かつてのように連携を図るというのはどうですかね?」

照之は光太社長に答えた。

「悪くはないが、古森各社の横並び意識は相当な物だ。下手に連携しようとすれば、大きな反発を招きかねない。そうなればこの連絡会すら無くなりかねん。前にこの会議で共同で商品開発をしたいと提案したが断られてしまったからな。」

その後照之は光太社長との議論をしばらく続けた。

だが結論はでずに、そのままお開きとなった。
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