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第4章 ホルムス共和国
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照之(てるゆき)は笹岡警部と一緒に社長室に入った。
社長室の中には十畳前後の広さの部屋に大きな事務机と立派な椅子と本棚が置かれていた。
そして社長室に丸沼(まるぬま)という刑事が入ってきた。
そして丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「笹岡警部関係者全員の聞き取りが終わりました。」
笹岡警部が丸沼刑事に言った。
「そうか、丸沼刑事ご苦労だった。もう一度今回の事件の説明を頼みたい。頭の中を整理しておきたくてな。」
丸沼刑事が笹岡警部に尋ねた。
「ここで宜しいんですか?」
笹岡警部が丸沼刑事に答えた。
「ああここでいい。」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「分かりました、亡くなったのは古森製菓(こもりせいか)の社長の古森広正(こもりひろまさ)さん五十歳です。今日午後一時半に彼の息子である照之君が保管倉庫内の事務部屋の中で首を吊って死んでいるのを発見しました。」
笹岡警部が丸沼刑事に尋ねた。
「その現場の保管倉庫というのは?」
丸沼刑事が笹岡警部に答えた。
「はい古森製菓の完成品保管に使われている倉庫です。この保管倉庫の出入口は南側に一ヶ所だけです。あとトラックドッグも倉庫の南側に一ヶ所だけあります。」
笹岡警部が丸沼刑事に尋ねた。
「そのトラックドッグというのは?」
丸沼刑事が笹岡警部に答えた。
「トラックを倉庫に直接横付けして荷下ろしを行う事ができる設備の事です。これでトラックの荷台から直接倉庫に運び入れる事ができます。まあトラック用の扉です。」
笹岡警部が丸沼刑事に答えた。
「なるほどな、続けてくれ。」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「保管倉庫の広さは縦五十メートル横三十メートルで建物内はほとんどが倉庫になっており、保管倉庫の北側に事務部屋があるそうです。そして広正社長が首を吊っていたのはこの事務部屋になります。また保管倉庫の南側は駐車場になっています。そして保管倉庫は高台にあります。ちなみに古森製菓の本社工場から保管倉庫まで車でおよそ8分、徒歩だと30分ぐらいかかります。」
笹岡警部が丸沼刑事に言った。
「うむ、続けてくれ。」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「そしてこの保管倉庫の扉の鍵はかなり特殊な構造をしており複製は難しいとの事です。この保管倉庫の鍵は一つは広正社長が、そしてもう一つは総務部長の吉崎敏弘(よしざきとしひろ)さんが管理していたそうです。また出入口の扉は閉まるとロックがかかる仕組みになっていて、ロックがかかると鍵を使わなければ開けられません。」
笹岡警部が丸沼刑事に尋ねた。
「トラックドッグの方はどうなっているんだ?」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「トラックドッグの方も一度シャッターを下ろすとロックがかかるようになっています。またトラックドッグを開けるには倉庫の内側から開けるしかありません。」
笹岡警部が丸沼刑事に答えた。
「という事は外部の犯行ではなさそうだな。物取りの犯行ならとっと逃げるだろうしな。それで被害者の広正社長の今日の予定は?」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「広正社長は今日は別の製菓会社社長と打ち合わせの為に、午前六時半に本社棟を出発したそうです。その後いつ保管倉庫にやって来たのかは調査中ですが、社員達の話では広正社長は正午頃にはいつも保管倉庫にいたようです。ですので打ち合わせを終えて保管倉庫にやって来たと思われます。」
笹岡部長が丸沼刑事に言った。
「それで今日あの保管倉庫に入った人間は何人いるんだ?」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「今回の被害者である広正社長を含めて五人入っているそうです。まず総務部長の吉崎敏弘(よしざきとしひろ)さんが午前八時頃に備品在庫をチェックする為に保管倉庫に入ったそうです。この時には広正社長はまだ来ていなかったそうです。それから午前9時頃に保管倉庫を出て、途中で頼まれていた備品の購入をして午前10時頃に会社に戻ったそうです。その後はずっと本社棟事務所にいたそうです。」
丸沼刑事は続けて笹岡警部に言った。
「次に保管倉庫に入ったのは、物流課課長の富城誠一(とみしろせいいち)さん58歳と経理部部長の島内菊子(しまうちきくこ)さん33歳です。吉崎部長から保管倉庫の鍵を借りて、午前11時30分くらいに保管倉庫に入ったそうです。二人は会社のトラックで保管倉庫まで商品を運んだそうです。トラックドッグにトラックを横付けして商品の積み降ろしを始めたそうです。その直後に二人は広正社長に会ったそうです。」
笹岡警部が丸沼刑事に言った。
「それで?」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「二人は広正社長と少し話した後、すぐに積み降ろし作業を始めたそうです。時間が押していたそうで。そして積み降ろし作業を終えるとすぐに保管倉庫を出発して本社棟事務所に帰ったそうです。ちょうど正午頃だったそうです。」
すると笹岡警部が丸沼刑事に尋ねた。
「なんで経理部部長が積み降ろし作業なんかしてるんだ?」
丸沼刑事が笹岡警部に答えた。
「なんでも応援目的らしいです。製造業の会社では管理部門の人間が現場部門の応援にいく事はよくある事らしいです。」
笹岡警部が丸沼刑事に言った。
「なるほどな、それで?」
丸沼刑事が話を続けた。
「その後午後1時頃に、照之君が本社棟事務所にやって来て、吉崎部長から保管倉庫の鍵を借りて保管倉庫に向かったそうです。」
すると二人の会話を黙って聞いていた照之が笹岡警部に言った。
「俺は今日の午前7時から正午まで同理志大学のグローバル経済研究会に参加していた。サークル活動というやつです。そして正午頃に経済研究会が終わった。それから親父に会うためにすぐに電車乗ってここにやって来た。本社棟事務所にやって来たのが午後1時2分だ。ちなみに同理志大学からここまでおよそ1時間かかる。そして親父はこの時間はいつも保管倉庫にいると聞いて、吉崎さんから鍵を借りて保管倉庫に歩いて向かった。午後1時半頃に保管倉庫の中に入った。そして保管倉庫の奥にある事務部屋で首を吊っている親父を発見したんだ。」
社長室の中には十畳前後の広さの部屋に大きな事務机と立派な椅子と本棚が置かれていた。
そして社長室に丸沼(まるぬま)という刑事が入ってきた。
そして丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「笹岡警部関係者全員の聞き取りが終わりました。」
笹岡警部が丸沼刑事に言った。
「そうか、丸沼刑事ご苦労だった。もう一度今回の事件の説明を頼みたい。頭の中を整理しておきたくてな。」
丸沼刑事が笹岡警部に尋ねた。
「ここで宜しいんですか?」
笹岡警部が丸沼刑事に答えた。
「ああここでいい。」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「分かりました、亡くなったのは古森製菓(こもりせいか)の社長の古森広正(こもりひろまさ)さん五十歳です。今日午後一時半に彼の息子である照之君が保管倉庫内の事務部屋の中で首を吊って死んでいるのを発見しました。」
笹岡警部が丸沼刑事に尋ねた。
「その現場の保管倉庫というのは?」
丸沼刑事が笹岡警部に答えた。
「はい古森製菓の完成品保管に使われている倉庫です。この保管倉庫の出入口は南側に一ヶ所だけです。あとトラックドッグも倉庫の南側に一ヶ所だけあります。」
笹岡警部が丸沼刑事に尋ねた。
「そのトラックドッグというのは?」
丸沼刑事が笹岡警部に答えた。
「トラックを倉庫に直接横付けして荷下ろしを行う事ができる設備の事です。これでトラックの荷台から直接倉庫に運び入れる事ができます。まあトラック用の扉です。」
笹岡警部が丸沼刑事に答えた。
「なるほどな、続けてくれ。」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「保管倉庫の広さは縦五十メートル横三十メートルで建物内はほとんどが倉庫になっており、保管倉庫の北側に事務部屋があるそうです。そして広正社長が首を吊っていたのはこの事務部屋になります。また保管倉庫の南側は駐車場になっています。そして保管倉庫は高台にあります。ちなみに古森製菓の本社工場から保管倉庫まで車でおよそ8分、徒歩だと30分ぐらいかかります。」
笹岡警部が丸沼刑事に言った。
「うむ、続けてくれ。」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「そしてこの保管倉庫の扉の鍵はかなり特殊な構造をしており複製は難しいとの事です。この保管倉庫の鍵は一つは広正社長が、そしてもう一つは総務部長の吉崎敏弘(よしざきとしひろ)さんが管理していたそうです。また出入口の扉は閉まるとロックがかかる仕組みになっていて、ロックがかかると鍵を使わなければ開けられません。」
笹岡警部が丸沼刑事に尋ねた。
「トラックドッグの方はどうなっているんだ?」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「トラックドッグの方も一度シャッターを下ろすとロックがかかるようになっています。またトラックドッグを開けるには倉庫の内側から開けるしかありません。」
笹岡警部が丸沼刑事に答えた。
「という事は外部の犯行ではなさそうだな。物取りの犯行ならとっと逃げるだろうしな。それで被害者の広正社長の今日の予定は?」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「広正社長は今日は別の製菓会社社長と打ち合わせの為に、午前六時半に本社棟を出発したそうです。その後いつ保管倉庫にやって来たのかは調査中ですが、社員達の話では広正社長は正午頃にはいつも保管倉庫にいたようです。ですので打ち合わせを終えて保管倉庫にやって来たと思われます。」
笹岡部長が丸沼刑事に言った。
「それで今日あの保管倉庫に入った人間は何人いるんだ?」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「今回の被害者である広正社長を含めて五人入っているそうです。まず総務部長の吉崎敏弘(よしざきとしひろ)さんが午前八時頃に備品在庫をチェックする為に保管倉庫に入ったそうです。この時には広正社長はまだ来ていなかったそうです。それから午前9時頃に保管倉庫を出て、途中で頼まれていた備品の購入をして午前10時頃に会社に戻ったそうです。その後はずっと本社棟事務所にいたそうです。」
丸沼刑事は続けて笹岡警部に言った。
「次に保管倉庫に入ったのは、物流課課長の富城誠一(とみしろせいいち)さん58歳と経理部部長の島内菊子(しまうちきくこ)さん33歳です。吉崎部長から保管倉庫の鍵を借りて、午前11時30分くらいに保管倉庫に入ったそうです。二人は会社のトラックで保管倉庫まで商品を運んだそうです。トラックドッグにトラックを横付けして商品の積み降ろしを始めたそうです。その直後に二人は広正社長に会ったそうです。」
笹岡警部が丸沼刑事に言った。
「それで?」
丸沼刑事が笹岡警部に言った。
「二人は広正社長と少し話した後、すぐに積み降ろし作業を始めたそうです。時間が押していたそうで。そして積み降ろし作業を終えるとすぐに保管倉庫を出発して本社棟事務所に帰ったそうです。ちょうど正午頃だったそうです。」
すると笹岡警部が丸沼刑事に尋ねた。
「なんで経理部部長が積み降ろし作業なんかしてるんだ?」
丸沼刑事が笹岡警部に答えた。
「なんでも応援目的らしいです。製造業の会社では管理部門の人間が現場部門の応援にいく事はよくある事らしいです。」
笹岡警部が丸沼刑事に言った。
「なるほどな、それで?」
丸沼刑事が話を続けた。
「その後午後1時頃に、照之君が本社棟事務所にやって来て、吉崎部長から保管倉庫の鍵を借りて保管倉庫に向かったそうです。」
すると二人の会話を黙って聞いていた照之が笹岡警部に言った。
「俺は今日の午前7時から正午まで同理志大学のグローバル経済研究会に参加していた。サークル活動というやつです。そして正午頃に経済研究会が終わった。それから親父に会うためにすぐに電車乗ってここにやって来た。本社棟事務所にやって来たのが午後1時2分だ。ちなみに同理志大学からここまでおよそ1時間かかる。そして親父はこの時間はいつも保管倉庫にいると聞いて、吉崎さんから鍵を借りて保管倉庫に歩いて向かった。午後1時半頃に保管倉庫の中に入った。そして保管倉庫の奥にある事務部屋で首を吊っている親父を発見したんだ。」
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