最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第4章 ホルムス共和国

本社工場

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照之は笹岡(ささおか)警部に本社工場まで車で連れてきてもらった。

笹岡警部は本社工場の駐車場に車を止めた。

古森製菓(こもりせいか)の本社工場の敷地内には工場棟の建物と本社棟の建物があった。

すでに何台かのパトカーが止まっており、こちらにも警察が来ているようだった。

照之は笹岡警部と共に本社棟の建物に向かった。

事務所の中には十数人の人達がいた。

すでに数人の刑事が聞き込みを初めているようだった。

照之は鍵を借りた吉崎敏弘(よしざきとしひろ)部長の机の前に行った。

そして吉崎部長に話しかけた。

「すいません吉崎さん、鍵を返しに来ました。」

吉崎部長が照之に言った。

「おや照之君、大変な事になってしまったな。」

すると笹岡警部が照之の横にやって来た。

そして吉崎部長に言った。

「すいません、吉崎さん私こういう者でして。」

笹岡警部は吉崎部長に警察手帳を見せた。

そして笹岡刑事は吉崎部長に尋ねた。

「いつくかお尋ねしたいんですが宜しいですか?」

吉崎部長が笹岡警部に答えた。

「ええもちろんです。何なりと聞いてください。」

笹岡警部が吉崎部長に尋ねた。

「あの倉庫の鍵はこの鍵だけですか?」

吉崎部長は笹岡警部に言った。

「この鍵と社長が持っている鍵の二つだけです。」

笹岡警部が吉崎部長に尋ねた。

「遺留品の中にこれと同じ形をした鍵がありました。あの鍵とこの鍵の二つだけという事ですか?」
 
吉崎部長が笹岡警部に答えた。

「ええ、その通りです。」

笹岡警部が吉崎部長に尋ねた。

「この鍵の複製は作れますか?」

吉崎部長が笹岡警部に言った。

「それは無理です。かなり特殊な構造の鍵ですので。」

笹岡警部が吉崎部長に言った。

「そうですか、ありがとうございます。良ければ今日どこで何をしていたか教えて頂きたいんですが?」

吉崎部長は笹岡警部に答えた。

「分かりました。今日は午前7時半に本社棟事務所に出社して午前8時頃に保管倉庫に行きました。保管倉庫内の備品をチェックするためです。そして午前9時頃に保管倉庫を出ました。その後頼まれていた備品の買い出しに行って、10時頃に本社棟事務所に戻ってきました。その後はずっと事務所で仕事をしていました。そしたら警察の人達がやって来たんです。これでいいですか?」

笹岡警部が吉崎部長に答えた。

「詳しくありがとうございます。ところで社長の机はどちらですかな?」

すると吉崎部長が笹岡警部に言った。

「社長の机はここにはありませんよ。社長の机はこの二階にある社長室の中です。」

すると笹岡警部が吉崎部長に答えた。

「そうですか、分かりました。ご協力ありがとうございました。」

そう言うと笹岡警部は吉崎部長の席から離れた。

照之も吉崎部長の席から離れた。

そして二人は二階にある社長室へと向かった。

照之はここに来るまで考えていた。

なぜ父の広正は殺されてしまったのか?という事をだ。

そして自身の状況が芳しくない事にも気づいていた。

古森製菓(こもりせいか)の社長が殺されて得をする人間は誰か?

それは会社を継承する事になる照之自身だろう。

会社を乗っ取る為に父親を殺したというのは動機としては充分であった。

動機がある人間が第一発見者というのだから、疑うなという方が無理な話であろう。

だから照之は自分で情報を得る為に同行を申し出たのだ。
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