最強勇者の物語2

第４章 ホルムス共和国

男爵屋敷へ

俺は勇者として異世界にやってきた影橋陸夜だ。

俺はベッドから起き出して昨日村人から貰った凄い武器と防具を身につけた。

すると家の外から村人の声が聞こえてきた。

「勇者様、おはようございます。もうすぐ昼過ぎでございます。」

俺は村人に大きな声で答えた。

「今外に出るから待ってろ！」

俺は家の外に出た。

空を見るとお日さまが真上ぐらいにあった。

あーよく寝た、さあいよいよだな。

すると村人の一人が俺に言った。

「勇者様いよいよですね。」

俺は村人に答えた。

「ああ、絶対に勝ってみせる！」

村人達は次々と集まってきて、この作戦に参加する人達は全員が集まったようだった。

そして俺は集まった村人達に大きな声で言った。

「これは村の存亡をかけた戦いになる。みんな俺についてこい！！」

村人達はオオーと掛け声で答えた。

そして村人達と男爵屋敷へ向けて出発した。

ソルト村の村人達が男爵屋敷まで案内してくれた。

しばらく歩いていくと、大きな屋敷が見えてきた。

俺達は大きな屋敷の近くまでやってきた。

村人の一人が俺に言った。

「勇者様、あれがビード男爵の屋敷です。」

三階建てで赤茶色のレンガで造られた壮麗な大邸宅であった。

庭もとても広く緑の芝が広がっていた。

男爵屋敷の周囲には高い壁が設けられており、簡単には侵入できそうになかった。

村人の一人が俺に言った。

「勇者様、やはり壁が高すぎて正面以外からの侵入は難しそうです。」

俺は村人に答えた。

「ああ大丈夫、予定通り正面から攻めればいい。」

そう言うと俺は、男爵屋敷の正面入口へと歩いていった。

男爵屋敷の正面の門は閉じられており、男爵の手下の騎士三人が見張りをしていた。

騎士の一人が門に近づく俺に気づいて大きな声で言った。

「なんだ貴様は？ここは男爵様のお屋敷だ。とっとっと失せろ！」

俺は構わずさらに近づいた。

その騎士が激怒して俺の前に立ち塞った。

そして大きな声で俺に言った。

「聞こえないのか？失せろって言ってんだろうが！」

まあ普通の騎士なら剣を抜くまでもないか。

俺はその騎士の顔面を軽く殴った。

その騎士は顔面から地面に倒れた。

そして顔面を両手で抑えて地面をのたうち回った。

他の騎士が剣を抜き襲いかかってくる。

「この野郎！」

その騎士は俺の頭上から剣を振り下ろした。

だが俺は身体を右に反らして、騎士の剣先をかわした。

そして俺は右手で騎士の脇腹を軽く殴った。

脇腹を殴られた騎士はその場に倒れ込みお腹を抑えてのたうち回った。

俺は残った騎士に殴ろうとした。

だが騎士は持っていた剣を捨てて俺に言った。

「待ってくれ。抵抗はしない助けてくれ！」

俺はその騎士への攻撃を止めた。

そして俺はその降参した騎士に尋ねた。

「おい、男爵はどこにいる？」

騎士が意味が分からない様子で答えた。

「えっ？」

俺はさらに大きな声で言った。

「だから！ビード男爵だよ！どこにいるんだ？」

すると騎士は怯えた様子で俺に答えた。

「屋敷の一階中央にある大広間にいるはずだ。」

俺は屋敷の外に待機していた、村人達に合図した。

するとソルト村の村人達もついに男爵屋敷に突入した。

すると見覚えのある人が俺の所にやって来た。

それはアミラだった。

アミラが俺に言った。

「勇者様、私も連れっててください。」

俺はアミラに答えた。

「何言ってるんだアミラ。ここは危ないんだ、すぐに村に帰るんだ。」

だがアミラが俺に言った。

「私はここを離れません。勇者様の勇姿をこの目で見たいんです。お願いします。」

うーん、これは仕方ないな。

俺はアミラに答えた。

「分かった、ただし俺の後ろにちゃんとついてきてね。」

アミラは嬉しそうに俺に言った。

「はい、ありがとうございます、勇者様。」

俺はアミラと共に男爵屋敷の中へと入っていった。