最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第4章 ホルムス共和国

伝承

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俺はアミラの家にやって来た。

そしてアミラの親父さんが感激しながら大声で俺に言った。

「おお!!あなたが勇者様!!よくぞ娘を救ってくれました!!!感謝します!!」 

アミラの父親がさらに続けて大きな声で俺に言った。

「私はラーナーといいます!!アミラの父親です!!」

俺はラーナーさんに答えた。

「俺は異世界の地球からやって来た、影橋陸夜です。」

ラーナーさんが俺に感激した様子で言った。

「おお!!異世界から!!それはすごい!!」

いやーこの世界は本当にいいな。

俺の事いっぱいを誉めてくれる。

この世界に来て本当に来て良かった。

その間アミラは取ってきた薬草をすり鉢で細かく潰していた。

それが終わると、机の上に置いてあった水差しを持ってコップに水を入れた。

そしてアミラがラーナーさんに言った。

「お父さん、はやく薬草を飲んで。また体調が悪くなっちゃうよ。」

するとラーナーさんが急に咳き込みはじめた。

ゴッホゴッホと咳き込む。

そしてアミラがラーナーさんに言った。

「だから言ってるじゃない。」

アミラはそう言うと、ラーナーさんに潰した薬草を飲ませた。

するとラーナーさんは少し落ち着いたようだった。

ラーナーさんが落ち着いた様子で俺に言った。

「この村にはこういう伝承があります。世界が混迷する時、光の鍵盤を携えし勇者が現れ大いなる闇を打ち払うと。」

おっ何かすごい伝承だな。

ラーナーさんは続けて俺に尋ねた。

「勇者様は光の鍵盤というのをお持ちなのですか?」

俺はラーナーさんに言った。

「ええ、もちろん持ってますよ。」

そして俺はメニュー画面を呼び出した。

するとラーナーさんが俺に言った。

「おお、まさしく伝承の通り。あなた様は正真正銘の勇者様なのですな。さすがです!!素晴らしい!!」

するとアミラが俺の後ろにやって来て親父さんに言った。

「お父さんばっかりずるい私も見せて!」

アミラはそう言うと俺の後ろからメニュー画面を覗き込んだ。

俺はアミラの大きな胸が背中に当たって恥ずかしくなった。

アミラは気にせず俺に言った。

「すごいすごいです。勇者様。こっちの画面をどうなってるんですか?」

俺は少しの間アミラに急かされるままメニュー画面を操作した。

その間アミラの胸がずっと当たり続けた。

アミラはようやく落ち着いた様で俺から離れた。

そしてアミラは少し顔を赤らめて俺に言った。

「すいません勇者様、伝承の光の鍵盤を見れると思ったら少し興奮してしまって。どうもありがとうございました。」

俺はアミラに恥ずかしげに言った。

「いやまあ別にいいんだけど。」

すると何やら家の外が騒がしくなっているのに気がついた。

そして外から男の声が聞こえてきた。

「おーい、アミラ。勇者様が現れたってスコットから聞いたんだか本当か??」
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