最強勇者の物語2

第４章 ホルムス共和国

ソルト村

俺はアミラと名乗った金髪の少女の頼みで、ソルト村近くの用水路に来ていた。

するとアミラが俺に言った。

「これです、これが探していた薬草です。」

俺が騎士達を追っ払った後、アミラと名乗った少女にお礼を言われた。

ただその後、他の村人達がやって来て倒れたスコットさんをソルト村まで運んでいった。

かなりドタバタしていて、さらにアミラに父親に飲ませる薬草をすぐに取りに行きたいと頼また。

それで急いでこの用水路までやって来たのだ。

用水路の周囲にはたくさんの花が咲いており、小さな草原のようになっていた。

薬草はすぐにアミラが見つけた。

アミラが薬草を摘み取った後、俺に言った。

「勇者様、さっきは本当にありがとうございました。」

俺はアミラに言った。

「いいよ、見過ごせなかっただけ。」

アミラが俺に言った。

「そうだとしても、ありがとうございました。」

俺はアミラに言った。

「ところでさっきの奴ら何なんだ？」

アミラは俺に言った。

「あいつらはビード男爵の手下の騎士達です。」

俺はアミラに答えた。

「ビード男爵？」

アミラが俺に言った。

「ビード男爵はこの辺りを治める領主なんです。このソルト村ではみんなビード男爵には逆らえません。ビード男爵の命令は絶対なんです。」

アミラが引き続き俺に言った。

「ビード男爵は自分の思い通りにならないと気にくわないんです。ビード男爵に逆らえば、捕まったり手下の騎士達に嫌がらせをされます。ビード男爵から花嫁候補にしてやると言われんですが、私はそれを断ったんです。そしたら毎日あんな感じで、嫌がらせをされるんです。」

俺はアミラに言った。

「とんでもない奴だな。ビード男爵というのは！」

アミラが俺に言った。

「すいません、つまらない話をしてしまって。さあ薬草も摘みましたし、村に戻りましょう。」

俺とアミラはすぐにソルト村に戻った。

そういえば、ソルト村に来るのは初めてなんだよな。

村の中は古びた感じの民家が並んでおり、寂れた農村といったかんじだった。

俺はソルト村の中央付近にあるアミラの家に入っていった。

アミラの家は小さな6畳間程度の広さの部屋が二つあるだけだった。

アミラが大きな声で言った。

「お父さん今戻ったよ！」

すると奥の部屋から、男性の声が聞こえてきた。

「おお、アミラ戻ったか。」

俺とアミラは奥の部屋へと入っていった。

そこには汚い衣服を着た中年男性がベッドで寝ていた。

中年男性がベッドから起きあがる。

そして中年男性が大きな声で言った。

「アミラいつもすまないな！！」

アミラが中年男性に答えた。

「お父さんいいから寝てて。」

アミラが続けてアミラの親父さんに言った。

「お父さん実はさっき騎士に絡まれちゃって。」

アミラの親父さんがアミラに大きな声で言った。

「何？アミラ大丈夫だったのか？」

アミラが親父さんに答えた。

「うん、平気。勇者様が助けてくれたから。」

親父さんがアミラに大きな声で言った。

「そうか、ならいい。うん勇者様だと？」

アミラが親父さんに言った。

「そう私が困っているところに勇者様がさっそうと助けに来てくれたの。」

すると親父さんが俺に気づいたようで、アミラに大きな声で尋ねた。

「もしかしてアミラの後ろにいるのが？」

アミラが親父さんに答えた。

「そう勇者様だよ。」