最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第4章 ホルムス共和国

格差

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30代の男性三人が、テーブル席で会話を続いていた。

トレヴァーがジョセフに言った。

「魔導師様が配属されてきたんだよ!うちの部署にな!」

ジョセフがトレヴァーに答えた。

「なるほど、それで愚痴ってたわけか。」

それに続いてルークがトレヴァーに言った。

「まあ、魔導師じゃしょうがないよな。そりゃ愚痴の一つも言いたくなるよ。」

二人ともトレヴァーに同情したようだった。

トレヴァーがルークに言った。

「なんで魔導師ってあんなんなんだ?場の空気を読むとかしないのか?あいつらは!いちいち突っかかってきやがる。」

トレヴァーがヒートアップしていった。

するとジョセフがトレヴァーに言った。

「トレヴァー気持ちは良く分かるけど、もう少し声を小さくしろ。周りのお客さんに迷惑だぞ。」

トレヴァーは自分が熱くなり大声を出しているのに気づいて、周囲のお客に頭を下げた。

少しトーンを落としてトレヴァーが、ルークに再び話し始めた。

「まあ、でも一番ムカつく事ったら、魔導師の性格どうこうじゃないんだよな。」

ルークがトレヴァーに尋ねた。

「性格じゃないなら何だ?」

トレヴァーがルークに言った。

「そりゃもちろん待遇に決まってるだろう。なんで十年以上同じ会社で働いている俺より、先月入ってきたばっかりの魔導師の給料の方が高いんだよ!しかも新人として入ってきてるんだぞ!」

ルークがトレヴァーに言った。

「まあ、それは俺も思う。魔導師ってだけですごく優遇されるからな。」

トレヴァーがルークに言った。

「全くだ!なんで俺より給料の高い新人に、仕事教えなきゃならないんだよ!」

ジョセフはトレヴァーに尋ねた。

「それで、お前の上司もお前と同じ意見なのか?」

トレヴァーはジョセフに答えた。

「それが、その逆でさ。部長はうちの部署に魔導師が来たって大喜びしてるんだよ。」

ジョセフがトレヴァーに言った。

「そうなのか?」

トレヴァーがジョセフに言った。

「ああそのせいで、俺が部長から度々注意されるんだよ。新人の魔導師をいじめるんじゃないってな!」

ジョセフがトレヴァーに言った。

「それはやってられないな。」

トレヴァーがジョセフに言った。

「本当だよ、全く。」

するとルークがトレヴァーに言った。

「でもまだその魔導師は、かわいげがあっていいじゃないか。」

トレヴァーがルークに言った。

「どこがだ?」
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