最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第4章 ホルムス共和国

魔法優位

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僕は、首都エルスタにある職業紹介所で話をしていた。

僕は二十番窓口の前の座席に座っていた。

そして僕は男性職員に尋ねた。

「魔法が使えれば、仕事を選べる幅は広がるんですか?」

すると男性職員が僕に言った。

「あくまで私個人の意見として聞いて欲しいんですが、仕事を選べる幅が広がるどころではありませんよ。魔導師として優秀であれば、大企業ですら簡単に入社できますから。」

前回紹介してもらった求人の中には必須魔法の求人もあった。

まあそのときは仕方ないなぐらいの感覚で、あまり気にしなかったけど。

僕は男性職員に尋ねた。

「魔導師だと有利なんですね。」

男性職員は僕に答えた。

「ええ、何せ優秀な魔導師というのは絶対数が少ないですからね。大企業でも取り合いになります。少し魔法が使えるだけの魔導師でも待遇は一般の方々と全然違いますからね。」

僕は待遇がどのくらい違うのか疑問に思った。

そこで僕は男性職員に尋ねた。

「具体的にはどのくらい違うんですか?」

男性職員が僕に答えてくれた。

「優秀な魔導師の方だったら、一般の方々の五倍から十倍くらいの給料になりますよ。普通の魔導師の方でも、一般の方々の倍くらいの給料になります。必須魔法を一つ覚えているかいないかで、大きな差が出るんです。」

男性職員は僕に続けて話した。

「例えば同じ会社で事務員として二人が働いているとします。一人は魔導師の方、もう一人は一般の人です。魔導師の方は通信魔法のリタラキーだけ魔法が使えるとします。そうすると魔導師の方が五割ぐらい給料が上がります。」

えっ?魔法が一つ使えるだけで、給料が五割上がるの?

五割ってかなり大きいだろう。

しかも同じ会社で机並べて同じ仕事をしてて、一つ魔法を使えるだけで、給料が五割アップするのか。

いや待てよ、それだったらみんな魔導師になるんじゃないか?

魔導師=高給ならば尚更だろう。

僕は男性職員に尋ねた。

「五割っていったら大きな差でよすね?みんな魔導師になればいいのに。」

男性職員は僕に言った。

「そうですね、なれるならみんな魔導師になってるでしょうね。しかし魔導師はなりたくてなれるものじゃないですからね。生まれた時に魔法の素質があるかどうかで決まってしまいます。魔法の素質がなければ一生魔法は使えませんからね。」

えっ?

魔導師って職業として自由に選べないのか?

それじゃあ魔法の素質がない人達は、一生冷や飯を食うしかないじゃないか。

男性職員が僕に言った。

「すいませんね。話が逸れてしまいました。いくつかご紹介したい求人がありますので少しお待ちください。」

男性職員はそう言うと立ち上がり、奥へと歩いていった。

しばらくして男性職員が、数枚の求人票を持って戻ってきた。

そして僕は男性職員から、求人内容を詳しく教えてもらった。
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