最強勇者の物語2

しまうま弁当

文字の大きさ
上 下
116 / 265
第4章 ホルムス共和国

契約書

しおりを挟む
僕はバルドーさんから掃除道具を借りて部屋の掃除をしていた。

その間に何人かが階段を上がってくる音がして、バタンと扉が閉まる音がした。

恐らく他の部屋の借り主達が、部屋に帰ってきたのだろう。

しばらくして、僕は部屋の掃除を完了させた。

よしこれだけ掃除すれば、大丈夫だろう。

すると扉をノックする音が聞こえた。

僕は部屋の扉を開けた。

バルドーさんだった。

僕はバルドーさんに言った。

「すいません。今返しにいこうと思ってた所です。」

するとバルドーさんが僕に言った。

「ああ、いいよ。掃除道具はもらっていくから。わざわざ掃除をしてもらって悪かったね。」

僕はバルドーさんに掃除道具を返した。

そしてバルドーさんに言った。

「掃除道具ありがとうございました。」

バルドーさんは僕に言った。

「いやこちらこそ掃除をしてもらって助かったよ。礼と言っては何だけど、今日からこの部屋を使ってもらって構わないよ。」

僕はバルドーさんに尋ねた。

「正式な契約はまだしてませんよね?いいんですか?」

バルドーさんが僕に答えた。

「宿屋で一泊するのも馬鹿にならないからね。全然構わないよ。それと契約書だけど、明日中には用意するから少し待ってておくれ。だから先に役場に行って住民登録をしてくるといいよ。」

僕はバルドーさんに尋ねた。

「正式な契約をする前に、住民登録をしてしまっていいんですか?」

バルドーさんが僕に答えてくれた。

「原則論から言えば勿論ダメだよ。ただ厳密にここに住む事は決まってるんだし、役場側もいちいち確認なんてできないよ。別に悪事を働こうとしてる訳じゃないんだし、構わないよ。それに正式な契約の後で住民登録に行ったら、最悪住民登録は明後日になってしまうだろう?今は時間が大事じゃないかい?」

確かに、住民登録を済ませて早く仕事探しを始めたい。

ここはバルドーさんの案に乗っておこう。

「分かりました。それじゃあ明日役場に行ってきます。」

するとバルドーさんが僕に言った。

「役場は午前九時から開いてるよ。明日の朝行き方を教えてあげるよ。あっそうそうちょっと待ちな。」

バルドーさんはそう言うと掃除道具を持って部屋から出ていった。

バルドーさんはすぐにまた戻ってきて、廊下から何かを持ってきた。

そして僕に言った。

「本来こういう事はしないんだけど、掃除をしてくれたからね。どうせ何も食べてないんだろう?バングルを持ってきたから食っときな。」

バルドーさんはわざわざバングルと水を持ってきてくれたのだ。

僕はバルドーさんから料理を受け取った。

僕はバルドーさんに礼を言った。

「すいません。色々とありがとうございます。」

バルドーさんは僕に言った。

「別に構わないから、食器は明日の朝返しとくれ。」

バルドーさんはそう言うと、今度こそ本当に部屋から出ていった。

僕は何もない部屋の床に腰をおろした。

僕はさっそくバングルを食べた。

なかなか美味しく、すぐに食べ終わった。

食器を部屋に備えつけられたミニキッチンまで持っていった。

そして食器を水で洗っておいた。

さてと少し早いけど明日に備えて横になるか。

僕は床に転がり横になった。

そしてそのまま眠りへと落ちていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

元勇者の俺と元魔王のカノジョがダンジョンでカップル配信をしてみた結果。

九条蓮@㊗再重版㊗書籍発売中
ファンタジー
異世界から帰還した元勇者・冴木蒼真(さえきそうま)は、刺激欲しさにダンジョン配信を始める。 異世界での無敵スキル〈破壊不可(アンブレイカブル)〉を元の世界に引き継いでいた蒼真だったが、ただノーダメなだけで見栄えが悪く、配信者としての知名度はゼロ。 人気のある配信者達は実力ではなく派手な技や外見だけでファンを獲得しており、蒼真はそんな〝偽者〟ばかりが評価される世界に虚しさを募らせていた。 もうダンジョン配信なんて辞めてしまおう──そう思っていた矢先、蒼真のクラスにひとりの美少女転校生が現れる。 「わたくし、魔王ですのよ」 そう自己紹介したこの玲瓏妖艶な美少女こそ、まさしく蒼真が異世界で倒した元魔王。 元魔王の彼女は風祭果凛(かざまつりかりん)と名乗り、どういうわけか蒼真の家に居候し始める。そして、とあるカップルのダンジョン配信を見て、こう言った。 「蒼真様とカップル配信がしてみたいですわ!」 果凛のこの一言で生まれた元勇者と元魔王によるダンジョン配信チャンネル『そまりんカップル』。 無敵×最強カップルによる〝本物〟の配信はネット内でたちまち大バズりし、徐々にその存在を世界へと知らしめていく。 これは、元勇者と元魔王がカップル配信者となってダンジョンを攻略していく成り上がりラブコメ配信譚──二人の未来を知るのは、視聴者(読者)のみ。 ※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ  俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる  だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

異世界楽々通販サバイバル

shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。 近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。 そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。 そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。 しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。 「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位! 死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。 閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話 2作目になります。 まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。 「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」

裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……

希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。 幼馴染に婚約者を奪われたのだ。 レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。 「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」 「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」 誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。 けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。 レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。 心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。 強く気高く冷酷に。 裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。 ☆完結しました。ありがとうございました!☆ (ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在)) (ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9)) (ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在)) (ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

処理中です...