最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第4章 ホルムス共和国

レフティオ駅

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僕を乗せた列車は都市部のビル群の中をレフティオに向けて走っていく。

しばらくすると、車窓からビル群は見えなくなった。

代わりに車窓には住宅街が広がっていた。

そしてその更に遠方にはこのエルスタ盆地を囲む山々が見えた。

先ほど見せてもらった地図によればこうだ。

エルスタ盆地は、周囲を山に囲まれている。

このエルスタ盆地は形がV字に近い形をしており、このV字型の盆地の中央(真ん中)に首都エルスタがある。

そしてエルスタ盆地端の北東側にレフティオの町があるのだ。

ちなみにもう一方の北北西の端には、スタルビークという町がある。

さてと、今回は客車の中が混んでいて空席は無かった。

まあレフティオの駅は隣の駅だから、立っていればいい。

すぐに着くのだから。

そして僕を乗せた列車が減速を始めた。

客車の中に車掌の声が響いた。

「まもなくレフティオに到着致します。お降りのお客様は、ご準備をお願いします。」

僕は降りる準備をした。

と言ってもすでに立っていたので、手荷物を確認しただけだが。

僕を乗せた列車が更に減速を始めた。

どうやらレフティオ駅が近いようだ。

そして僕を乗せた列車が、プラットホームに入って完全に停車した。

僕の前に並んでいた数人が、プラットホームに降りた。

僕はそれに続いて客車から、プラットホームに降りた。

レフティオ駅は、相対式ホーム(プラットホームが二つあり向かい合っている)となっていた。

一番線と二番線でそれぞれプラットホームがあり、その二つのプラットホームの間を一番線と二番線の線路が走っていた。


レフティオ駅は、コンクリート造りのプラットホームであった。

ただエルスタ駅やレイン駅のプラットホームよりは短かった。

最も先ほどの十両編成であれば、充分全車両が止まれる長さだったが。

僕は、降りた乗客達に続いて改札口へと向かった。

この駅の改札口は、二番線プラットホーム側にあり、一番線のプラットホームには跨線橋(こせんきょう)(鉄道線路の上に造られる橋)が掛けられていた。


そして階段を使って一番線側のプラットホームに渡れるようになっていた。

レフティオ駅の改札口は自動改札機が二台だけあり、その隣が駅員室となっていた。

僕は駅員さんに切符を、渡して改札口から外に出た。

レフティオ駅舎は簡単な造りで、小さな平屋の駅舎があるだけだ。

駅舎の中の店も、軽食や弁当を売っている小さな店が一つあるだけ。

他は少し広い待合室とお手洗いがあるだけだった。

レフティオ駅の正面にはロータリーとかは無く、少し広目の広場があるだけだった。

レフティオ駅前には商店街のような物は無く、ポツポツといくつかの店が点在するだけだった。

あと駅前にはかなり広い駐車場があるだけだった。

そしてその先は、住宅街が広がっていた。

エルスタ駅の隣駅にしては、のどかな場所だな。

まあこれなら家賃が手頃というのも納得だけど。

さてと、まずはこのレフティオで部屋を探さないといけないな。
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