最強勇者の物語2

第４章 ホルムス共和国

レフティオへ

僕は職業紹介所でいくつかの求人票を見せて貰って、求人票の説明を聞いた。

その後求人票を印刷してもらい、コピーを貰った。

そして僕は男性職員に礼を言った。

「ありがとうございました。」

男性職員が僕に言った。

「いえ、頑張ってください。」

そして僕は職業紹介所を後にした。

僕はレフティオに向かう為に、エルスタ駅へと向かった。

夕方という事もあって、エルスタ駅に向かう通行人の数は非常に多かった。

僕はその人混みに混ざって、エルスタ駅西口へと歩いて行った。

僕は、エルスタ駅西口前に到着した。

西口の前に設置されていた時計を見るともうすぐ午後五時になろうとしていた。


僕はエルスタ駅構内へと入った。

エルスタ駅構内は凄い人混みだった。

朝来た時以上に人混みが凄い。

恐らくこれから自宅に帰るであろうたくさんの人達が、改札口へと向かって行った。

帰宅ラッシュにぶつかったかな？

まあいい、とにかく切符を買おう。

僕はエルスタ駅の中央改札口へとやって来た。

朝来た時は気にしなかったが、さっき出た改札口が中央改札口だったようだ。

案件表示を見ると北側と南側にも、別の改札口があるようだ。

このエルスタ駅はやっぱり大きな駅なんだなと、改めて実感した。

切符の販売場所はレイン駅同様、中央改札口の前にあった。

ここでは、自動精算機が十台と、駅員による窓口販売が四ヶ所の計十四の販売場所があった。

僕はレフティオへの行き方を聞きたかったので、三番窓口に並んだ。

数分後、順番が回ってきた。

僕は窓口の男性駅員に言った。

「レフティオまで一枚お願いします。」

そして男性駅員が僕に言った。

「レフティオですね？500ルーンになります。」

僕は袋から千ルーン札を取り出しカウンターに出した。

駅員が、千ルーン札を手に取って僕に言った。

「千ルーンお預かりします。」

そして駅員は切符と500ルーン硬貨をカウンターに出した。

「切符とお釣の500ルーンです。」

僕はレフティオへの行き方を男性駅員に尋ねた。

「レフティオにはどの列車に乗ればいいんですか？」

男性駅員は僕に言った。

「それですと、ノーシェル行きに乗ってください。ホームは二番線になります。レフティオはこのエルスタの次の駅になります。」

僕は切符とお釣を袋の中に入れた。

そして僕は男性駅員に礼を言った。

「ありがとうございます。」

僕は改札口を通って階段を上り、二階のプラットホームへと上がっていった。

僕は二番のプラットホームにやって来た。

プラットホームには、たくさんの人達が列を作って並んでいた。

皆次に来る列車を待っているのだろう。

二番ホームの時計を見るともうすぐ午後五時二十分になろうという所だった。

するとプラットホームに駅員の声が響いた。

「まもなく二番線にノーシェル行きが参ります。危険ですので白線の内側までお下がりください。」

それから速度を落としながら二番ホームに列車がやって来た。

赤色の蒸気機関車が、青色の客車を十両牽引してやって来た。

朝乗ったのと同じタイプの車両だった。

僕は一番近くの列に並んだ。

蒸気機関車が停車して、客車に乗っていたたくさんの乗客達がプラットホームに降りてきた。

それに続いてプラットホームで待っていた、お客達が客車に乗り込んでいく。

僕もそれに続いて客車に乗り込んだ。

皆が乗り込んだ後、ピロロロと警告音のような音が鳴った。

再びプラットホームに駅員の声が響く。

「ノーシェル行き発車致しましす。扉が閉まりますのでご注意下さい。」

客車の扉が、一斉に閉まった。

そして赤い蒸気機関車がボオーという音をたてながら、ゆっくりと走り始めた。