最強勇者の物語2

第４章 ホルムス共和国

チェックアウト

僕は日の出の少し前に目を覚ました。


そして僕は、ベッドから起き上がった。


僕は窓から外の景色を見てみた。


丁度朝日が、顔を出し始めた所だった。


レインの町がゆっくり朝日に照らされていって、とても綺麗だった。

そして昨日バスの運転手から聞いた通り、少し先には大きな湖が広がっていた。

そして湖の対岸(北レイン)には、工場や倉庫らしき建物が沢山建ち並んでいた。

下の道路を見るとすでに通行人がポツポツいた。

さてとあまりゆっくり景色を眺めている訳にもいかない。

すぐに出発の準備をする。

数分後エレベーターで一階まで降りた。

待合室の時計を見ると午前六時だった。

僕は、フロントのホテルスタッフに声をかけた。

「すいません、チェックアウトをしたいのですが？」

フロントにいた年配の男性ホテルスタッフが、答えてくれた。

「チェックアウトですね。お名前をお願いできますか？」

僕は507号室の鍵をカウンターに置いて、ホテルスタッフに答えた。

「507号室に泊まったトミーです。」

年配のホテルスタッフが、宿帳を確認しながら僕に言った。

「トミー様、午前七時から十二階の食堂で朝食が食べられますが？そちらは宜しいですか？」

僕がホテルスタッフに尋ねた。

「朝食付きなんですか？」

ホテルスタッフが僕に言った。

「はい、朝食付きでございます。」

僕は少し考えた後に、ホテルスタッフに言った。

「今日は先を急ぐのでいいです。」

うーん朝食は食べたいけど、一時間近く待つのは、時間がもったいないと感じた。

するとホテルスタッフは僕にこう言った。

「ダグドとブラックモルカでしたら、すぐにご用意できますが？」

うん？ダグドって何だろう？

少し気になったので、お願いする事にした。

僕は、ホテルスタッフに言った。

「すいません、じゃあそれお願いできますか？」

するとホテルスタッフが、僕に言った。

「分かりました、ではそちらの待合室の席でお待ち下さい。」

僕はホテルスタッフの言う通りに、フロント横にある待合室の椅子に座った。

数分後ホテルスタッフの男性が、料理とブラックモルカを持ってやって来た。

待合室のテーブルに、ダグドとブラックモルカが置かれた。

ダグドというのは、生ハムをパンで挟んだ料理だった。

見た目はハンバーガーだが、味はハムサンドだった。

さっぱりした味で、とても美味しかった。

ブラックモルカも喫茶店ミレナルで飲んだ物より、苦味があり美味しかった。

僕はダグドとブラックモルカをおいしく頂いた。

食事が終わり男性のホテルスタッフが、食器を片付けに行った。

そしてすぐに、フロントに戻ってきた。

僕はホテルスタッフに、お礼を言った。

「ありがとうございました。とても美味しかったです。」

ホテルスタッフが、僕に言った。

「ありがとうございます。ではこのままチェックアウトで宜しいですか？」

僕は、ホテルスタッフに言った。

「はい、お願いします。」

ホテルスタッフが僕に言った。

「分かりました。ではトミー様。料金ですが5000ルーンとなります。」

僕は袋から千ルーン札五枚を出して、ホテルスタッフに渡した。

ホテルスタッフが、僕に言った。

「はい、丁度お預かり致します。この度は当ホテルをご利用頂きありがとうございました。」

そして僕は、ホテルスタッフに尋ねた。

「すいません、首都に行きたいんですけど、バスは出てますか？」

ホテルスタッフは、僕に答えた。

「はいレイン駅正面のロータリーに、首都エルスタ行きの蒸気バスの乗り場が有ります。ただ。」

僕はホテルスタッフに聞き返した。

「ただ、何ですか？」

ホテルスタッフが、僕に言った。

「申し訳ありません。ただ首都エルスタに行かれるのでしたら、レイン駅からブルーム鉄道に乗って行かれる方が早いはずです。」