最強勇者の物語2

第４章 ホルムス共和国

中古専門ショップブレンヌ

僕は、中古品専門店ブレンヌの前にやって来た。

店の上の大きな緑色の看板に、中古品専門店ブレンヌと書かれていた。

僕はすぐに店内に入る。

店内はおよそ80畳ほどの広さの店で、店内は白く塗装されていた。

照明は明るく店内には商品が、所狭しと並べられていた。

女性店員が、声をかけてきた。

「いらっしゃいませ！本日は何をお探しですか？魔道具や書籍や衣類等、当店は中古品専門店となっております。」

じゃあこの正面に並んでいるのは、本や衣類ではないから魔道具と呼ばれる物なんだな。

そうだ今は、そんな事よりもだ。

僕は、女性店員に話しかけた。

「すいません、実はガルの両替をお願いしたいんですけど？」

女性店員が、少し驚いて僕に答えた。

「あらジール公国からのお客様って珍しいですね。もしかして貴族の方なんですか？」

僕はあまり関心を、持たれても困ると思ってこう答えた。

「あっ、いえ。ジール公国に用事で行ってただけです。」

女性店員は、納得したように僕に言った。

「なるほど、出張でジール公国に行かれてたんですね。分かりました。では奥のカウンターまでお願いします。椅子もありますのでお座りになってお待ち頂けますか？」

僕は女性店員に言われた通りに、奥のカウンター前に置かれた椅子に腰掛けた。数分後店員さんが数枚の紙を持って戻ってきた。

女性店員が僕に声をかけた。

「お待たせ致しました。こちらに来て頂けますか？」

僕は立ち上がって店員さんがいるカウンター前まで行った。

女性店員さんが、交換率が書かれた用紙を見せながら説明をしてくれた。

「えっとではまず本日の交換率ですが、当方の手数料込みで、1ガル=10ルーンとなります。この条件で宜しいですか？」

僕は、店員さんに答えた。

「はいそれでお願いします。」

この条件が、高いのか安いのか全く分からなかった。

ただもうジール公国から出国したのだから、ガルを持っていても仕方ないと思った。

「では交換する、お金を出して頂けますか？」

僕は、所持金6750ガルを全てカウンターに出した。

女性店員が、出した金額を確認した。

そして僕に言った。

「交換額は6750ガルですね。これで宜しいですか？」

僕は、店員に答えた。

「はい、お願いします。」

すると店員さんは、僕が出したお金をまずカウンターの後ろに置いた。

そして準備していた紙幣と貨幣を下から取り出した。

店員さんがカウンターの上に、お金を置いていく。

「ではご確認下さい。一万ルーン札が六枚、千ルーン札が七枚、500ルーン硬貨が一枚、合計67500ルーンとなります。」

一万ルーン札は中央に杖が描かれており、いくつかの紋章のようなものが描かれていた。

そして左上と右下に10000の数字が、印刷されていた。

千ルーン札は中央に山脈が描かれており、これもいくつかの紋章のようなものが描かれていた。

そして左上と右下に1000の数字が、印刷されていた。

500ルーン硬貨には中央に大きく500と刻まれていた。

僕は、各お札と硬貨の枚数を確認した。

僕が店員に言った。

「はい、確かにあります。」

そう言って僕は、67500ルーンを中にいれた。

そして店員が、僕に言った。

「本日は、ご利用頂きありがとうございました。」

僕も、店員に言った。

「こちらこそありがとうございました。」

僕はそう言うと、店を後にした。