最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第3章 逃亡生活

ポーション協議

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5月19日の午後7時をまわり、ようやく四ヵ国協議が再開された。

実は当初予定されていた議題には、入れていなかった。

これからようやくその議題に、入るのである。


ジール大公が、大きな声で発言する。

「ではこれより四ヵ国協議を再開する。次の議題は、回復アイテムであるポーションについてだ。まずは各国の状況を御報告頂きたい。」

まずはクロエが、発言した。


「我がレグナス王国の状況ですが、今年の三月時点でのポーション備蓄量がおよそ950万個なっています。年間使用数がおよそ42万個となっています。民間部門での使用数は約34万個、レグナス王国各方面軍での使用数が約8万個となっています。上限枠についてですが、まだ在庫数が上限枠に達した事はございません。数年前と比べればかなり危険意識は高まっていますが、未だに危機意識が浸透しているとまでは言い難い状況です。今後はより一層の注意喚起を、していかなければならないと考えています。」


次にグラント大統領が、発言した。


「我がホルムス共和国の状況ですが今年の三月の時点でポーションの備蓄量がおよそ830万個となっております。年間使用数は約38万個、民間部門での使用数が28万個、ホルムス共和国軍での使用数が約10万個となっております。我が国でも在庫数が上限枠に達した事はございません。我が国でも危険意識が、まだ完全には浸透しておりません。また使用時の報告義務についても、まだ徹底ができておりません。我が国もより一層の注意喚起が必要ですな。」


次にジール大公が、発言する。

「我がジール公国は、今年の三月時点でのポーション備蓄量が660万個だ。年間使用数は約29万個、民間部門での使用数が約22万個、ジール公国正騎士軍での使用数が7万個だ。当国も在庫数が上限枠まで達した事はない。我が国では危機意識はほぼ浸透したと考えている。報告義務についても徹底まであと少しといった所だ。今後もこの状況を維持していく予定だ。」


次はドレスタル枢機卿が発言した。


「我がアグトリア法国は、ここ数年ポーションの棚卸しが出来ておりません。ですので、民間の調査会社であるプシュリエイク社の調査報告を使用させて頂きます。」

「我がアグトリア法国の2月時点でのポーション備蓄量が380万個です。年間使用数が78万個、我が国では民間部門とアグトリア法国僧兵修道会の両部門を合わせた数のみです。申し訳ないですが各部門の正確な使用数は、把握できておりません。使用数が他国に比べて高水準になっております。また危機意識も低く、報告義務も満足にできておりません。今後はポーションの厳重保管を、最重点に置いていきたいと考えています。」


各国の回復アイテムポーションの現状報告が終了した。

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