最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第3章 逃亡生活

国境ゲート封鎖

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ジール大公は、パストーレ伯爵の進言を了承した。

早速ジール大公は、パストーレ伯爵の提案を各国に求めた。

「全ての国境ゲート即時封鎖を、各国にお願いしたい。」

パストーレ伯爵が提案したのは、国境ゲートの即時封鎖についてであった。

クロエは、ジール大公に答えた。

「ジール大公様、国境ゲートの封鎖となれば経済への悪影響も大きいので、できればご遠慮頂きたいと思います。」

グラント大統領も、ジール大公に言った。

「そうですな、国境ゲート封鎖は各国の物流に影響が出ます。そこにハイウェイは含まれるのですかな?国境ゲートとハイウェイが両方が封鎖となれば、大きな影響が出ますぞ。」

そこに、ジール大公が言った。

「国境ゲートを封鎖するのは、勇者の手配書が届くまでだ。もちろんハイウェイの封鎖は考えていない。」

ティアが、ジール大公に答えた。

「ジール大公様なるほどね。勇者に国境の往来を自由にさせない為か。」

これを聞いたクロエは、少し考えた後ジール大公に答えた。

「それであれば半日ぐらいで解除出来ますね。分かりました。ジール大公様、国境ゲート封鎖の件、了承致しました。」

グラント大統領も、ジール大公に言った。

「ジール大公殿、我が国も国境ゲート封鎖の件、了承致します。」

ジール大公が、ドレスタル枢機卿に尋ねる。

「枢機卿殿。アグトリア法国はいいがか?」

ドレスタル枢機卿は、考えてからジール大公に答えた。

「我がアグトリア法国も、国境ゲート封鎖の件承致しました。」

ジール大公は、各国の了承を取りつけた。

ジール大公が、大きな声で言った。

「では四ヵ国協議は一時中断とさせて頂く。各国の皆様早速だが勇者の指名手配と、国境ゲート封鎖の件の即時実行をお願いしたい。各国の対応が終わったのちに、再度四ヵ国協議を再開させて頂く。」

時刻は5月19日午後六時となった。各国が勇者多和田由の指名手配と、国境ゲートの封鎖を指示してすぐに実行に移された。

大量に印刷された勇者の手配書が大陸各地へと届けられた。


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