最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第3章 逃亡生活

疑問点

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僕達は地下二階へ着いた。

何度もオーエンを大声で、呼んだが反応は無かった。

階段の周囲も調べたが、何も見つけられなかった。

僕達は更に、地下三階へそして地下四階へも行ったが、収穫は何も無かった。

そして僕達は、地下の五階まで進んだ。

階段はこの階で終わっていた。

階段の周囲を調べてみた。

すると何かが落ちているのを見つけた。

僕は手で掴んで魔導灯で照らした。

銀色の金属製のブレスレットだった。

僕はバルガスに言った。

「おーい、ブレスレットを見つけたよ!」

バルガスが答える。

「本当か!こっちにもおかしな物を見つけた。クラークこっちに来てくれ。」

僕はすぐにバルガスの元に向かう。

そしてバルガスに尋ねた。

「おかしな物って?」

バルガスが、魔導灯で照らしながら答える。

「これだ。」

魔導灯で照らされた先には、火の消えたキャンドルランプが床に転がっていた。

僕はバルガスに尋ねた。

「これはランプだね。でも何でこんな所に?」

バルガスが、答えてくれた。

「たぶんこれはオーエンが持ってきた物だろう。その証拠にまだ少し温かい。オーエンがさっきまで使ってたって事だろう。」

なるほど、つまりオーエンはこの階まで降りてきたんだね。

いやでもこの階まで来たなら、なんでブレスレットを見つけられなかったんだ?

それになんでキャンドルランプが、あそこに転がっているんだ?

バルガスが僕に尋ねてきた。

「クラーク、お前もおかしいと思わないか?」

僕はバルガスに返答した。

「確かに、オーエンはなんでランプをあんな所に捨てたのか?そして近くに落ちていたブレスレットを、なんでオーエンは見つけられなかったのかって事だね。」

バルガスは僕に答えた。

「ああ、俺達が降りてきて、すぐにブレスレットは発見できたしな。それに帰るときにもランプは必要なはずだ。なのにここに捨ててある。」

更にバルガスは話を続けた。

「つまり、オーエンはこの階に降りてきてからすぐにこのランプを捨てたって事だ。考えられるのは、慌てて逃げたからか、ランプで居場所を悟られない為か、あるいは何者かに拐われたからか。」

僕はバルガスに尋ねた。

「それじゃあ、こっから先は慎重に進んだ方が良さそうだね。」

バルガスが僕に答える。

「ああそうしよう。」


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