最強勇者の物語2

第３章 逃亡生活

水の町ダルカス

僕達は水の町ダルカスの南側出入口に到着した。

出入口には石造りで造られた大きな門があった。

そしてここにも町の看板が出ていた。

看板にはこう書かれていた。

「ようこそ水の町ダルカスへ！ジール大公様に栄光あれ！」

ダルカスの町の境目には水路になっていた。

幅が8メートルぐらいの水路で、かなりの水量が流れていた。

中央にはアーチ状の鉄橋がかけられていた。

その橋は上の渡る部分が階段のようになっており、中央が高くて、両端が低く造られており、中央に小舟が移動できる用になっていた。

僕達はその橋を渡ってダルカスの町に入った。

ダルカスの町は石造りの建物が多かった。町の建物全体が白に統一されているようで、とても綺麗だった。

建物は三階や五階建ての建物も多かった。

町の中央の通りには多数の店が建ち並び、まだ昼過ぎなのに沢山の人々がいた。

僕は隣を歩いていたバルガスに尋ねた。

「ここも食材の店や飲食店が多いの？」

バルガスが答える。

「ここも食材を扱う店は多いが、どっちかというと道具や雑貨を売る店の方が多いな。」

雑貨か、どんな雑貨があるのだろうか？

そんな事を考えながら通りを進んでいくと、大きな広場に出た。

広場の中央には大きな噴水が設置されており、噴水の真ん中の石の柱の上の部分から、大量の水が吹き出されていた。

その広場はローターリのようになっており、噴水を中心に左回りで歩くようになっていた。

僕達はそこを進んで行った。

僕達は騎士団の詰所までやって来た。

騎士団の詰所は白い石造りの建物で三階建てだった。

騎士達が詰所の中に入って行った。

少し経ってから騎士達は戻ってきた。

騎士の一人が大声をはりあげた。

「ではこれより休憩時間とする。午後二時にこの場所に集合とする。」

皆が返事をして、そのまま休憩となった。

僕は少し気になる事を騎士に聞いた。

「時間が分かるものを僕もってないんですが？」

騎士が答えた。

「ああ、この町は大丈夫だ。あれがあるからな！」

そう言うと騎士はある建物を指差した。

その先には時計塔が建っていた。

高さ10メートル前後の石造りの時計塔である。

騎士が続けた。

「一時間ごとにベルが鳴るし、時間はあの時計塔で確認すればいい。」

なるほどこの町には時計塔があるのか。

僕は安心すると、騎士に礼を行ってその場を後にした。