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第3章 逃亡生活
遊水地
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僕達は小麦峠を下り始めた。
山頂付近はゴツゴツとした岩場が広がっていたが低地まで降りて来ると、草が美味しげっていた。
山裾まで降りると、また一面に水田地帯が広がっていた。
小麦峠の北側は傾斜も緩やかで、 上りの時と比べて比較的スムーズに降りていく事ができた。
僕達はカルヤーン街道を北に進んだ。
更に進むと、ハリーラ川が見えてきた。
それと同時にダルカスの町も見えてきた。
ハリーラ川の近くにいくつか小さな湖のようなものが見えた。
僕は近くを歩いていた騎士に尋ねた。
「あの湖は、なんて名前なんですか?」
騎士は答えた。
「ああ、あれは湖じゃない、遊水地だ。」
僕が答えた。
「遊水地ですか?」
騎士は答えた。
「ああ、あのハリーラ川はレグナスへと通じていてな。ダルカスはハリーラ川を使った海運で発達した町でな。町中にも水路が巡らされている。だがそうすると問題になるのが、大雨だ。洪水が起こるとダルカスの町が浸水してしまうからな。それで大雨が降った時の為に、町の周辺に遊水地を設けて、ダルカスの町が浸水しないよにしている訳だ。」
僕は更に尋ねた。
「ダルカスの町は水運の町なんですか?」
騎士が答える。
「ああ、さっきも言ったがダルカスの町中に水路が巡らされている。だから水の町とも呼ばれる。町の中央をハリーラ川が流れており、丁度町の中央と東側に橋がかけられている。川を挟んで町の北側が倉庫群になっていて、町の南側に住宅地や商店が建ち並んでいる。」
僕が更に尋ねた。
「これから僕達はその水の町ダルカスに行くんですか?」
騎士が答える。
「ああ、休憩をするためにな。まあすぐに出発する予定だがな。」
僕は騎士に礼を言った。
そしてしばらく進んで行くと、水の町ダルカスに到着した。
山頂付近はゴツゴツとした岩場が広がっていたが低地まで降りて来ると、草が美味しげっていた。
山裾まで降りると、また一面に水田地帯が広がっていた。
小麦峠の北側は傾斜も緩やかで、 上りの時と比べて比較的スムーズに降りていく事ができた。
僕達はカルヤーン街道を北に進んだ。
更に進むと、ハリーラ川が見えてきた。
それと同時にダルカスの町も見えてきた。
ハリーラ川の近くにいくつか小さな湖のようなものが見えた。
僕は近くを歩いていた騎士に尋ねた。
「あの湖は、なんて名前なんですか?」
騎士は答えた。
「ああ、あれは湖じゃない、遊水地だ。」
僕が答えた。
「遊水地ですか?」
騎士は答えた。
「ああ、あのハリーラ川はレグナスへと通じていてな。ダルカスはハリーラ川を使った海運で発達した町でな。町中にも水路が巡らされている。だがそうすると問題になるのが、大雨だ。洪水が起こるとダルカスの町が浸水してしまうからな。それで大雨が降った時の為に、町の周辺に遊水地を設けて、ダルカスの町が浸水しないよにしている訳だ。」
僕は更に尋ねた。
「ダルカスの町は水運の町なんですか?」
騎士が答える。
「ああ、さっきも言ったがダルカスの町中に水路が巡らされている。だから水の町とも呼ばれる。町の中央をハリーラ川が流れており、丁度町の中央と東側に橋がかけられている。川を挟んで町の北側が倉庫群になっていて、町の南側に住宅地や商店が建ち並んでいる。」
僕が更に尋ねた。
「これから僕達はその水の町ダルカスに行くんですか?」
騎士が答える。
「ああ、休憩をするためにな。まあすぐに出発する予定だがな。」
僕は騎士に礼を言った。
そしてしばらく進んで行くと、水の町ダルカスに到着した。
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