最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第3章 逃亡生活

方針

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僕はマスターから注文した料理をカウンターで受け取って、吹き抜けの3階に上がって食事をしていた。

バングルというのは、サンドウィッチのようなものだった。

パンのようなものの間に、揚げたカツが挟まれていた。

ブラックモルカというの口の中に含んでみる。ブラックコーヒーに近い味だった。

ただ元いた世界よりも少し甘めの味だったが。

僕は食事を終えてから、考えて込んでいた。

さてこれからどうするべきだろうか?

このジール公国に潜伏を続けるべきだろうか?

いやこの国の指導者であるジール大公は勇者狩りを最初に提案した人物だし、同じ場所に留まるのはおそらく得策では無いだろう。

またレグナスに戻るという手はどうだろうか?

ほとぼりが冷めた後なら有だが、今はまだ厳戒体制のはずだ。みすみす捕まりに行くようなものだ。

であればホルムス共和国に行くのはどうだろうか?

蒸気機関でダンプカーを作れる国だから、国としては隙は少なさそう。

ただホルムス共和国に入るのは有だな。

人権にうるさい国のようだから、他の国より刑罰は甘いかもしれない。

人権を重視するという事は、死刑や処刑がやりにくいはずだ。

それに先ほど見た蒸気で動くダンプカーだ。

あんなものが国中にたくさん走っているというなら、文化水準も高いはずだ。

蒸気自動車とやらもこの目で見てみたい。

よし、次はホルムス共和国を目指そう。

そんな事を考えていると、1階の方が騒がしくなった事に気がついた。

「‥‥だろう!」

「‥‥‥れよ!」

大きな怒声が三階まで響いてくる。

僕は吹き抜けから一階の方を覗いてみた。

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