最強勇者の物語2

第３章 逃亡生活

鉄橋

僕は教わった通りにソルト村の前の曲がり角を左へと曲がり進んで行った。

ソルト村へも行ってみたかったなと思いつつソルト村の方を振り返った。

ソルト村は民家のような建物が50軒ぐらい見られた。

ソルト村周辺は一面水田になっておりのどかな風景が広がっていた。

更によく見ると、ソルト村の更に奥の方に大きな邸宅のような見えた。

三階建ての西洋風で赤茶色のレンガで造られた壮麗な大邸宅であった。

庭もとても広く緑の芝が広がっていた。

あれは貴族の屋敷だろうか？

さてあまりのんびりする訳にもいかないので、僕は再び前を向きマルディーヤに向かい歩き始めた。

進んで行く方角も水田地帯が広がっていた。

僕はそのまままっすぐに進み続けた。どのくらい歩いただろうか？

空を見るともう太陽が真上に上っていた。

行き交う人や馬車も多くなってきた。

そこから少し歩くと土手のようなものが見えてきた。

僕の行く手に大きな土手が見えてきた。

その土手を登っていった。

土手の上まで行くと大きな川が目の前に現れた。ここがロダウ川だろう。

対岸まで500メートルぐらいはあるだろうか。対岸が少し遠くに感じられた。

流れる水量はかなり多く、流れるスピードもかなり早かった。

川の両岸には高い土手が築かれており、僕はそこに掛けられた鉄橋を渡っていく。

下のロダウ川を見るとそれなりの高さがあった。

なるべく下を向かないように進んでいった。

鉄橋を渡り終え土手を下る。

改めて鉄橋を振り返って見てみた。

バルゲア大陸の技術水準はかなり高いのではと感じる。

鉄橋は技術水準が低いと造れないはずだ。

僕はそんな事を考えてながら進んで行った。