最強勇者の物語2

第３章 逃亡生活

国境突破

僕は先ほど見つけた馬を使って、発見される事なくレグナスから脱出し、ジールに入る事ができた。

やはり予想通り国境には感知機のようなもので見張られていた。

僕が国境を越えた方法は単純な手を使わせてもらった。

馬に乗って国境を越え後は馬から降りて、馬を置いてきただけだ。要するに馬に囮になってもらった訳だ。

さて国境は越えたけど、装備は捨てた方がいいだろう。

クロエの話ではこの世界は魔物との住み分けが出来ていて勇者が不要な世界だ。つまり平和な世界という事だ。

鎧や剣は持っている方が逆に怪しまれてしまう。

夜明けが近づいて明るくなってきた。

僕は穴を掘って装備一式を埋めた。

服ももう少し汚しておいた方がいいかもしれない。

綺麗な服装では逆に目立つと考えたからだ。

僕は服を汚してから、再び歩き始めた。