99 / 135
一章
今後の方針
しおりを挟む
7月2日の午後3時を過ぎていた。
晴南達は再び封木山を登り封木神社の上社へとやって来ていた。
疲れた様子の晃太が言った。
「やっぱり封木山の頂上まで行ったり来たりするのはしんどいな。」
するとそれを聞いた晴南がケロッとした様子で晃太に言った。
「もうだらしないわね。これぐらい何ともないわよ。」
拓也が晴南に言った。
「大丈夫なのは俺と晴南と慎吾だけだぞ。」
晴南が見渡すとその3人以外は二実達も含めて全員が疲れた表情を浮かべていた。
晃太が晴南に言った。
「毎回こんな登山してたら体力が持たない。」
晴南が晃太に言った。
「普段から運動してないからこうなるのよ。」
すると拓也が晴南に言った。
「とはいえ用事の度に毎回封木山を上り下りするのはさすがに手間だろう。」
三緒が拓也に言った。
「そうね。封木神社の下社(しもやしろ)でリグロさん達と会話ができるといいんだけど。」
そして晴南達は少し休憩した後で上社の境内の中にある御神木の前までやって来た。
すると御神木の前に黒い球体の暗闇と甲冑姿の黒い影の騎士が姿を現した。
黒輪(こくりん)とリグロであった。
リグロがみんなに尋ねた。
「おやもう情報の整理はできたかのかい?」
すると優斗がリグロに言った。
「はい、ある程度ですが情報の整理はできました。僕たちの置かれている状況は理解できたと思います。みんなで今後の事を話し合っていたんですが、意見が割れてる状況なんです。」
晃太がリグロに言った。
「ただ俺達としてはリグロさん達と協力関係を築いていきたいという方向で話を進めています。」
リグロが晃太に言った。
「そうなのか??ありがとう。」
優斗がリグロに尋ねた。
「それで今後の事なんですが??」
リグロが優斗に言った。
「そうだった、すまない。今後の方針について話をするのを忘れていたな。この地球において象(しょう)の力はとても強大だ。とてもではないがしばらくはこの状況を変える事は難しいだろう。」
晃太がリグロに尋ねた。
「ではどうするんですか?」
リグロが晃太に言った。
「今のところ、象(しょう)の制御下から外れている地域はこの九木礼だけだ。だからこの九木礼に籠るつもりだ。」
晃太がリグロに言った。
「この九木礼に立て籠もって時間を稼ぐって事ですね。」
リグロが晃太に言った。
「ああそうだ。この九木礼が闇の勢力の勢力圏として確保できたのでさえ幸運だったからな。」
優斗がリグロに言った。
「象(しょう)がこの町以外の全ての地域を制御しているとなるとこの町の外には極力出ない方がいいですね。」
リグロが優斗に言った。
「ああその方がいいだろう。すでに象が本格的に動き出しているからな。」
拓也がリグロに尋ねた。
「でも九木礼に籠っているだけじゃ根本的な解決にはならないんじゃないですか?」
リグロが晃太に言った。
「地球だけを見ればそうなのだが、異世界ドルイアではゼルゴン様が直接セルティア神聖軍と対峙していらっしゃるからな。」
拓也がリグロに言った。
「そうか、ここだけじゃないんだった。異世界ドルイアではゼルゴンさん達の魔王軍が戦ってたんだったな。」
リグロが拓也に言った。
「ああ、ゼルゴン様は戦況を有利に運んでいらっしゃる。だから君たちをセルティアから守り抜く事ができればこちらの勝利と言えるだろう。逆に君たちを死なせてしまえば女神セルティアは君たちを異世界転生させて勇者として戦わせるはずだ。そうなれば我々の敗北だ。」
晴南がリグロに尋ねた。
「それじゃあリグロさんの1番の目的は私達を守り抜く事なんですか?」
リグロが晴南に言った。
「ああその通りだ。君たちが生き延びてくれる事がとても大事だからな。」
リグロが言った。
「もっともここから先はそう簡単にはいかないだろうが。象(しょう)も勇者の殺害ができていないと分かれば、君たちを再び殺しにくるはずだ。だからそれまでに象(しょう)を迎え撃つ準備を済ませなくてはならない。」
麻衣子がリグロに尋ねた。
「具体的にはどうするつもりなんですか?」
リグロが麻衣子に言った。
「九木礼にオバケ達を集結させて対抗するつもりだ。」
麻衣子がリグロに言った。
「九木礼をオバケの聖地にするって事ですか?」
リグロが麻衣子に言った。
「その通りだ。まずは九木礼に封印されているオバケの解放に動くつもりだ。」
麻衣子がリグロに尋ねた。
「地球の他の神様達は頼れないんですか??」
リグロが麻衣子に言った。
「地球の神々はフウキ殿以外は全てセルティアの軍門に下ってしまった。現状地球の神々はセルティアの配下だ。地球の神々に頼るのはかなり危険だ。」
拓也がリグロに尋ねた。
「それでオバケを頼ろうって訳ですか。でもオバケ達は消滅してしまったんじゃ??」
すると黒輪が拓也に言った。
「封印されていたオバケ達はまだ健在のはずだ。現にわしもこうやって健在じゃ。」
今度は二実がフウキ様に言った。
「そうだフウキ様にお願いしたい事があるんですが?」
フウキ様の声が響いた。
「なんでしょうか??」
二実が言った。
「下社(しもやしろ)でリグロさん達とこうやって会話する事ってできませんかね?いちいち封木山の頂上まで登ってくるのは大変なので。」
フウキ様の声が響いた。
「下社でリグロ様達と会話をする事は可能です。ではこうしましょう。用事がある時は下社の拝殿にきてください。リグロ様達と会話ができるようにしておきます。」
晃太が黒輪に言った。
「あとすいません。黒輪さんに一つお話したい事があるんですが?」
黒輪が晃太に尋ねた。
「何だろうか??」
優斗が黒輪に言った。
「お祓いをしようと思ってるんですけど??」
黒輪が優斗に言った。
「すまないが我々では神聖な儀式は行う事ができない。なにせ我々は闇の住人だからな。」
優斗が黒輪に言った。
「あいえ??そうではなくて美咲の家で怪奇現象が起きてるらしいんですが、お祓いしてもいいですかって確認をしにきたんです。」
黒輪が優斗に尋ねた。
「それをわざわざ確認しに来てくれたのか?」
優斗が黒輪に言った。
「はい。これから協力していこうって思ってますし、黒輪さんの知り合いかもしれませんから。」
黒輪が優斗に言った。
「そういう事か、気を使わせてしまったな。詳しい経緯を教えてもらえるか??」
二実達はこれまでの経緯を説明した。
黒輪がみんなに言った。
「なるほどな。すまないがお祓いは遠慮してもらえないか。」
晴南が黒輪に尋ねた。
「やっぱり黒輪さんのお知り合いなんですか?」
黒輪が晴南に言った。
「ああ、恐らくその子は象の手から逃げ延びた幽霊の一人だろうな。」
フウキ様の声が響いた。
「二実さん、私からもお願いします。お祓いはしないでもらえないでしょうか??」
二実が少し驚いた様子で聞き返した。
「えっ??フウキ様もですか??」
フウキ様の声が響いた。
「はい、彼女のお祓いはしないであげてほしいのです。」
二実が言った。
「分かりました。」
フウキ様の声が響いた。
「二実さん?まずは美咲さんの家を霊視してみてはどうでしょうか?何か分かるかもしれません。」
二実が言った。
「霊視ですか??そうですね、分かりました。」
二実は納得した様子だった。
晴南達は美咲の家に向かう事になった。
二実がみんなに言った。
「それじゃあこのまま美咲ちゃんの家に行きましょうか??」
晴南達は再び下社に下山していった。
そして黒輪とリグロとフウキ様だけがその場に残っていた。
リグロがフウキ様に尋ねた。
「フウキ殿??何かお考えがあっての事とは思いますが、彼らを行かせてしまって良かったのですか??」
黒輪がフウキ様に尋ねた。
「そうですな。あの子達にも協力してもらうという事はあの子達自身を危険に晒すという事に他なりませんぞ?」
フウキ様の声が響いた。
「ええもちろん理解しています。ただこれは晴南さん達に解決してもらいたい問題なのです。いえ少し違いますね。晴南さん達自身がこの問題解決を強く望むと思うのです。ですからあえて晴南さん達に行ってもらったのです。」
晴南達は再び封木山を登り封木神社の上社へとやって来ていた。
疲れた様子の晃太が言った。
「やっぱり封木山の頂上まで行ったり来たりするのはしんどいな。」
するとそれを聞いた晴南がケロッとした様子で晃太に言った。
「もうだらしないわね。これぐらい何ともないわよ。」
拓也が晴南に言った。
「大丈夫なのは俺と晴南と慎吾だけだぞ。」
晴南が見渡すとその3人以外は二実達も含めて全員が疲れた表情を浮かべていた。
晃太が晴南に言った。
「毎回こんな登山してたら体力が持たない。」
晴南が晃太に言った。
「普段から運動してないからこうなるのよ。」
すると拓也が晴南に言った。
「とはいえ用事の度に毎回封木山を上り下りするのはさすがに手間だろう。」
三緒が拓也に言った。
「そうね。封木神社の下社(しもやしろ)でリグロさん達と会話ができるといいんだけど。」
そして晴南達は少し休憩した後で上社の境内の中にある御神木の前までやって来た。
すると御神木の前に黒い球体の暗闇と甲冑姿の黒い影の騎士が姿を現した。
黒輪(こくりん)とリグロであった。
リグロがみんなに尋ねた。
「おやもう情報の整理はできたかのかい?」
すると優斗がリグロに言った。
「はい、ある程度ですが情報の整理はできました。僕たちの置かれている状況は理解できたと思います。みんなで今後の事を話し合っていたんですが、意見が割れてる状況なんです。」
晃太がリグロに言った。
「ただ俺達としてはリグロさん達と協力関係を築いていきたいという方向で話を進めています。」
リグロが晃太に言った。
「そうなのか??ありがとう。」
優斗がリグロに尋ねた。
「それで今後の事なんですが??」
リグロが優斗に言った。
「そうだった、すまない。今後の方針について話をするのを忘れていたな。この地球において象(しょう)の力はとても強大だ。とてもではないがしばらくはこの状況を変える事は難しいだろう。」
晃太がリグロに尋ねた。
「ではどうするんですか?」
リグロが晃太に言った。
「今のところ、象(しょう)の制御下から外れている地域はこの九木礼だけだ。だからこの九木礼に籠るつもりだ。」
晃太がリグロに言った。
「この九木礼に立て籠もって時間を稼ぐって事ですね。」
リグロが晃太に言った。
「ああそうだ。この九木礼が闇の勢力の勢力圏として確保できたのでさえ幸運だったからな。」
優斗がリグロに言った。
「象(しょう)がこの町以外の全ての地域を制御しているとなるとこの町の外には極力出ない方がいいですね。」
リグロが優斗に言った。
「ああその方がいいだろう。すでに象が本格的に動き出しているからな。」
拓也がリグロに尋ねた。
「でも九木礼に籠っているだけじゃ根本的な解決にはならないんじゃないですか?」
リグロが晃太に言った。
「地球だけを見ればそうなのだが、異世界ドルイアではゼルゴン様が直接セルティア神聖軍と対峙していらっしゃるからな。」
拓也がリグロに言った。
「そうか、ここだけじゃないんだった。異世界ドルイアではゼルゴンさん達の魔王軍が戦ってたんだったな。」
リグロが拓也に言った。
「ああ、ゼルゴン様は戦況を有利に運んでいらっしゃる。だから君たちをセルティアから守り抜く事ができればこちらの勝利と言えるだろう。逆に君たちを死なせてしまえば女神セルティアは君たちを異世界転生させて勇者として戦わせるはずだ。そうなれば我々の敗北だ。」
晴南がリグロに尋ねた。
「それじゃあリグロさんの1番の目的は私達を守り抜く事なんですか?」
リグロが晴南に言った。
「ああその通りだ。君たちが生き延びてくれる事がとても大事だからな。」
リグロが言った。
「もっともここから先はそう簡単にはいかないだろうが。象(しょう)も勇者の殺害ができていないと分かれば、君たちを再び殺しにくるはずだ。だからそれまでに象(しょう)を迎え撃つ準備を済ませなくてはならない。」
麻衣子がリグロに尋ねた。
「具体的にはどうするつもりなんですか?」
リグロが麻衣子に言った。
「九木礼にオバケ達を集結させて対抗するつもりだ。」
麻衣子がリグロに言った。
「九木礼をオバケの聖地にするって事ですか?」
リグロが麻衣子に言った。
「その通りだ。まずは九木礼に封印されているオバケの解放に動くつもりだ。」
麻衣子がリグロに尋ねた。
「地球の他の神様達は頼れないんですか??」
リグロが麻衣子に言った。
「地球の神々はフウキ殿以外は全てセルティアの軍門に下ってしまった。現状地球の神々はセルティアの配下だ。地球の神々に頼るのはかなり危険だ。」
拓也がリグロに尋ねた。
「それでオバケを頼ろうって訳ですか。でもオバケ達は消滅してしまったんじゃ??」
すると黒輪が拓也に言った。
「封印されていたオバケ達はまだ健在のはずだ。現にわしもこうやって健在じゃ。」
今度は二実がフウキ様に言った。
「そうだフウキ様にお願いしたい事があるんですが?」
フウキ様の声が響いた。
「なんでしょうか??」
二実が言った。
「下社(しもやしろ)でリグロさん達とこうやって会話する事ってできませんかね?いちいち封木山の頂上まで登ってくるのは大変なので。」
フウキ様の声が響いた。
「下社でリグロ様達と会話をする事は可能です。ではこうしましょう。用事がある時は下社の拝殿にきてください。リグロ様達と会話ができるようにしておきます。」
晃太が黒輪に言った。
「あとすいません。黒輪さんに一つお話したい事があるんですが?」
黒輪が晃太に尋ねた。
「何だろうか??」
優斗が黒輪に言った。
「お祓いをしようと思ってるんですけど??」
黒輪が優斗に言った。
「すまないが我々では神聖な儀式は行う事ができない。なにせ我々は闇の住人だからな。」
優斗が黒輪に言った。
「あいえ??そうではなくて美咲の家で怪奇現象が起きてるらしいんですが、お祓いしてもいいですかって確認をしにきたんです。」
黒輪が優斗に尋ねた。
「それをわざわざ確認しに来てくれたのか?」
優斗が黒輪に言った。
「はい。これから協力していこうって思ってますし、黒輪さんの知り合いかもしれませんから。」
黒輪が優斗に言った。
「そういう事か、気を使わせてしまったな。詳しい経緯を教えてもらえるか??」
二実達はこれまでの経緯を説明した。
黒輪がみんなに言った。
「なるほどな。すまないがお祓いは遠慮してもらえないか。」
晴南が黒輪に尋ねた。
「やっぱり黒輪さんのお知り合いなんですか?」
黒輪が晴南に言った。
「ああ、恐らくその子は象の手から逃げ延びた幽霊の一人だろうな。」
フウキ様の声が響いた。
「二実さん、私からもお願いします。お祓いはしないでもらえないでしょうか??」
二実が少し驚いた様子で聞き返した。
「えっ??フウキ様もですか??」
フウキ様の声が響いた。
「はい、彼女のお祓いはしないであげてほしいのです。」
二実が言った。
「分かりました。」
フウキ様の声が響いた。
「二実さん?まずは美咲さんの家を霊視してみてはどうでしょうか?何か分かるかもしれません。」
二実が言った。
「霊視ですか??そうですね、分かりました。」
二実は納得した様子だった。
晴南達は美咲の家に向かう事になった。
二実がみんなに言った。
「それじゃあこのまま美咲ちゃんの家に行きましょうか??」
晴南達は再び下社に下山していった。
そして黒輪とリグロとフウキ様だけがその場に残っていた。
リグロがフウキ様に尋ねた。
「フウキ殿??何かお考えがあっての事とは思いますが、彼らを行かせてしまって良かったのですか??」
黒輪がフウキ様に尋ねた。
「そうですな。あの子達にも協力してもらうという事はあの子達自身を危険に晒すという事に他なりませんぞ?」
フウキ様の声が響いた。
「ええもちろん理解しています。ただこれは晴南さん達に解決してもらいたい問題なのです。いえ少し違いますね。晴南さん達自身がこの問題解決を強く望むと思うのです。ですからあえて晴南さん達に行ってもらったのです。」
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

俺のスキルが無だった件
しょうわな人
ファンタジー
会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。
攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。
気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。
偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。
若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。
いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。
【お知らせ】
カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる