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一章
情報の集約
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晴南が晃太に言った。
「ねえ晃太??ちゃちゃっと謎の答えを出しちゃってよ。問題解くの得意でしょ?」
晃太が晴南に言った。
「無茶言わないでくれ。それができるんだったらこんなに頭を悩ませてないぞ。」
晴南が晃太に言った。
「でも情報はいっぱい集まったんでしょ?それでサクッと推理しちゃえばいいじゃない。」
晃太が晴南に言った。
「集まった情報は大半が意味不明な行動をしてたとか不可解な現象が起こったばかりだ。これでどうやって推理しろって言うんだ。」
優斗が二実に言った。
「でも確かに情報を整理した方がいいかもしれませんね。」
二実が優斗に言った。
「そうね、じゃあ整理してみよっか。」
優斗が二実に尋ねた。
「そういえば二実さん?そもそもなんで九木礼に戻って来たんですか?」
三緒が頷きながら二実に言った。
「そうよ、思い起こせば二実が帰って来てから変な事ばっかり起こるじゃない?」
二実が三緒に言った。
「ちょっと三緒??私のせいだって言いたいわけ?」
三緒が二実に言った。
「そうじゃないけど、二実が戻って来た事がターニングポイントになってるような気がするのよ。なんで九木礼に戻って来たの?」
二実が三緒に言った。
「理由を聞かれると困るんだけど、戻ってこなきゃいけないような気がしたんだ。」
三緒が二実に聞き返した。
「お告げって事?」
二実が三緒に言った。
「そうだね、確かにフウキ様のお告げだったのかもしれない。」
晃太が二実に尋ねた。
「それじゃあ封木神社で怪奇現象が起こるのを予想してたんですか?」
二実が晃太に言った。
「予測できてたらさすがにみんなを誘ったりしないよ。」
二実が晃太に言った。
「ただ神社の境内で過ごせば何事もなくやり過ごせると思ったの。まあ結果は知っての通りだけど。」
すると二実がみんなに尋ねた。
「この1か月いろいろな事があったけど、今回の一連の騒動の中心にあるのは何だと思う?」
三緒が二実に言った。
「それは聞くまでもないでしょう。」
麻衣子が二実に言った。
「やっぱり明井田大規模火災だと思います。」
二実が麻衣子に言った。
「そうだね、現状訳が分からない事が立て続けに起こってるけど、今回の騒動の中心的な出来事だよね。」
晃太が二実に尋ねた。
「今回の騒動は明井田大規模火災を中心に動いてるんじゃないかって事ですか??」
二実が晃太に言った。
「そう思えてならないのよね。」
すると晴南が二実に言った。
「でもこの封木神社でも怪奇現象が起こりましたよね。」
拓也が晴南に言った。
「そうだな、明井田で訳が分からない事が立て続けに起こってるから関心が低くなってたが、あれは一体なんだったんだろうな?」
麻衣子が晴南に言った。
「本当に何だったんだろうね?」
すると二実がいいにくそうにみんなに言った。
「実はさ、みんなに言いそびれてた事が一つあるんだ。」
麻衣子が二実に尋ねた。
「何ですか?」
二実が麻衣子に言った。
「ほら九木礼山の山頂レストランでプリクラを撮ったじゃない?」
麻衣子が二実に言った。
「はい、撮りましたね。」
二実が麻衣子に言った。
「それであの時1枚目のプリクラを見せなかったでしょ?」
麻衣子が二実に言った。
「うまく写ってなかったんですよね?」
二実が麻衣子に言った。
「うん確かにうまく写ってなかったんだ。」
二実と三緒は目線を合わせて同時に頷いた。
そしてそのプリクラを晴南達に見せるのだった。
プリクラを見た晴南が二実に尋ねた。
「えっ??これいつ撮ったプリクラですか?二実さん達だけでプリクラ撮りに行ったんですか?」
二実が言いにくそうに晴南に言った。
「ごめん、それさ晴南ちゃん達と一緒に撮ったプリクラなのよ。」
晴南が二実に言った。
「えっ??だって私たちどこにも写ってないですよ?」
麻衣子が驚いて二実に言った。
「そんな??まさか??」
二実がみんなに言った。
「うん晴南ちゃん達が写ってないの、正直このプリクラを見たときは驚いたわ。」
晴南が二実に尋ねた。
「これどういう事なんですか?」
二実が静かな口調で言った。
「写真に写ってなかったていう怪奇現象はその写ってなかった人の死の予兆であることが多いわ。」
麻衣子が怯えた表情で二実に尋ねた。
「それじゃあ私たち死んじゃうって事ですか?」
由香が涙目で言った。
「そんなの嫌です。」
二実が慌ててみんなに言った。
「ごめん、必ずそうなるって訳じゃないから。」
由香が怯えた様子で三緒に言った。
「本当ですか??」
三緒が由香に言った。
「本当よ、だから安心して。」
二実がみんなに言った。
「みんなあんまり心配しないでね。そうさせない為に私たちがついてるから。」
優斗が晴南に尋ねた。
「ねえ晴南??そういえば二実さんが戻ってくる前に、明井田のルイミーに遊びに行く計画を立ててなかったけ?」
晴南が優斗に言った。
「ええ立ててたわよ。女子みんなで遊びに行こうって。」
優斗が晴南に尋ねた。
「もし二実さんが来なかったらどうしてたかな?」
晴南が優斗に言った。
「そりゃ女子全員でルイーミーに遊びに行ったわよ。」
優斗が晴南に尋ねた。
「もしそうなったら僕たちも呼んだんじゃない?」
晴南が優斗に言った。
「うーん、そうねえ??確かに男子も誘って学校総出でルイミーに遊びに行ってたと思うわ。」
麻衣子がみんなに尋ねた。
「ルイミーって確かサンライズ明井田ビルディングの中にあったよね??」
優斗が晴南に言った。
「うん、明井田ビルディングの2階から5階に入ってたよ。」
長孝がみんなに言った。
「それじゃあもし二実さんが来なかったら全員が明井田大規模火災で死んでたって事っすか?」
拓也がみんなに言った。
「あの日家に帰ったら親父やお袋にめちゃくちゃ喜ばれたからな。それで命の恩人の二実さんにお礼を言っとけよって言われた。」
麻衣子が拓也に言った。
「それは私のお母さんも言ってた。命拾いして良かったわね二実さんに感謝しなきゃって。」
晃太がもどかしそうに言った。
「あと少しで糸口が掴めそうなんだがな。」
すると優斗が晴南に尋ねた。
「晴南??なんか気づいた事ないかな??」
晴南が優斗に逆に聞き返した。
「ええ??なんで私に聞くのよ??」
優斗が晴南に言った。
「晴南って頭が柔らかいからさ。何か気づいた事がないかなって思ってさ?」
晴南が優斗に言った。
「気づいた事が一つあるわ。」
みんなが晴南に尋ねた。
「何??」
晴南が自信満々にみんなに言った。
「いいお笑いっていうのはね、いつも見ている場所から違う視点で見る事が大事なのよ。そうすることで新しいギャグやネタを考える事ができるのよ。」
麻衣子が呆れた表情で晴南に言った。
「それ晴南の寒いネタの考え方でしょ?今関係ないじゃない!!」
優斗が晴南に言った。
「違う視点??そうか!!そうだよ!!そう考えれば良かったんだ。」
優斗が晴南に言った。
「晴南??ありがとう!!お手柄だよ!!」
晃太が晴南に言った。
「なるほどな、やっと少しだけ見えてきたな。晴南今回は助けられた、ありがとな。」
晴南が優斗に言った。
「そうでしょう!そうでしょう!!またみんなの役に立っちゃったわ。」
麻衣子が驚いて優斗に言った。
「ええ??あれがヒントになったの??」
麻衣子が二人に尋ねた。
「それじゃあ優斗君と晃太君は何が起こっているか分かったの?」
晃太が麻衣子に言った。
「いや全体像は全然分からないままだ。糸口をようやく見つけただけだ。」
優斗が麻衣子に言った。
「しかもお化けや幽霊がいるっていう前提の話でね。」
晴南が晃太に言った。
「晃太もったいぶらないで教えなさいよ??」
すると晴南達のいた事務所室が一気に暗闇に包まれたのだった。
晴南が言った。
「停電???」
麻衣子が晴南に言った。
「昼間に停電で真っ暗になる訳ないでしょ。」
拓也が暗闇の中から尋ねた。
「それじゃあこの暗闇は何だ??」
するとすぐに周囲が明るくなった。
晴南が麻衣子に言った。
「あっ?明るくなった。」
拓也が麻衣子に言った。
「昼間に暗闇になるなんて初めてだぞ。」
優斗が二実に尋ねた。
「二実さんこれってもしかして??」
すると二実が優斗に言った。
「うん、たぶん黒輪の仕業ね。」
優斗が二実に尋ねた。
「でも明るくなったって事はすぐにいなくなったんですか?」
二実が優斗に言った。
「たぶんこの神社にはいないと思う。ついさっき禍々しい気配を感じたんだけどすぐにこの神社からは消えちゃったから。」
三緒が二実に言った。
「でもまだ禍々しい気配は感じるわよ?近くにはいないみたいだけど?」
すると二実がみんなに言った。
「異常が起きてないか確認をしてみましょう。」
「ねえ晃太??ちゃちゃっと謎の答えを出しちゃってよ。問題解くの得意でしょ?」
晃太が晴南に言った。
「無茶言わないでくれ。それができるんだったらこんなに頭を悩ませてないぞ。」
晴南が晃太に言った。
「でも情報はいっぱい集まったんでしょ?それでサクッと推理しちゃえばいいじゃない。」
晃太が晴南に言った。
「集まった情報は大半が意味不明な行動をしてたとか不可解な現象が起こったばかりだ。これでどうやって推理しろって言うんだ。」
優斗が二実に言った。
「でも確かに情報を整理した方がいいかもしれませんね。」
二実が優斗に言った。
「そうね、じゃあ整理してみよっか。」
優斗が二実に尋ねた。
「そういえば二実さん?そもそもなんで九木礼に戻って来たんですか?」
三緒が頷きながら二実に言った。
「そうよ、思い起こせば二実が帰って来てから変な事ばっかり起こるじゃない?」
二実が三緒に言った。
「ちょっと三緒??私のせいだって言いたいわけ?」
三緒が二実に言った。
「そうじゃないけど、二実が戻って来た事がターニングポイントになってるような気がするのよ。なんで九木礼に戻って来たの?」
二実が三緒に言った。
「理由を聞かれると困るんだけど、戻ってこなきゃいけないような気がしたんだ。」
三緒が二実に聞き返した。
「お告げって事?」
二実が三緒に言った。
「そうだね、確かにフウキ様のお告げだったのかもしれない。」
晃太が二実に尋ねた。
「それじゃあ封木神社で怪奇現象が起こるのを予想してたんですか?」
二実が晃太に言った。
「予測できてたらさすがにみんなを誘ったりしないよ。」
二実が晃太に言った。
「ただ神社の境内で過ごせば何事もなくやり過ごせると思ったの。まあ結果は知っての通りだけど。」
すると二実がみんなに尋ねた。
「この1か月いろいろな事があったけど、今回の一連の騒動の中心にあるのは何だと思う?」
三緒が二実に言った。
「それは聞くまでもないでしょう。」
麻衣子が二実に言った。
「やっぱり明井田大規模火災だと思います。」
二実が麻衣子に言った。
「そうだね、現状訳が分からない事が立て続けに起こってるけど、今回の騒動の中心的な出来事だよね。」
晃太が二実に尋ねた。
「今回の騒動は明井田大規模火災を中心に動いてるんじゃないかって事ですか??」
二実が晃太に言った。
「そう思えてならないのよね。」
すると晴南が二実に言った。
「でもこの封木神社でも怪奇現象が起こりましたよね。」
拓也が晴南に言った。
「そうだな、明井田で訳が分からない事が立て続けに起こってるから関心が低くなってたが、あれは一体なんだったんだろうな?」
麻衣子が晴南に言った。
「本当に何だったんだろうね?」
すると二実がいいにくそうにみんなに言った。
「実はさ、みんなに言いそびれてた事が一つあるんだ。」
麻衣子が二実に尋ねた。
「何ですか?」
二実が麻衣子に言った。
「ほら九木礼山の山頂レストランでプリクラを撮ったじゃない?」
麻衣子が二実に言った。
「はい、撮りましたね。」
二実が麻衣子に言った。
「それであの時1枚目のプリクラを見せなかったでしょ?」
麻衣子が二実に言った。
「うまく写ってなかったんですよね?」
二実が麻衣子に言った。
「うん確かにうまく写ってなかったんだ。」
二実と三緒は目線を合わせて同時に頷いた。
そしてそのプリクラを晴南達に見せるのだった。
プリクラを見た晴南が二実に尋ねた。
「えっ??これいつ撮ったプリクラですか?二実さん達だけでプリクラ撮りに行ったんですか?」
二実が言いにくそうに晴南に言った。
「ごめん、それさ晴南ちゃん達と一緒に撮ったプリクラなのよ。」
晴南が二実に言った。
「えっ??だって私たちどこにも写ってないですよ?」
麻衣子が驚いて二実に言った。
「そんな??まさか??」
二実がみんなに言った。
「うん晴南ちゃん達が写ってないの、正直このプリクラを見たときは驚いたわ。」
晴南が二実に尋ねた。
「これどういう事なんですか?」
二実が静かな口調で言った。
「写真に写ってなかったていう怪奇現象はその写ってなかった人の死の予兆であることが多いわ。」
麻衣子が怯えた表情で二実に尋ねた。
「それじゃあ私たち死んじゃうって事ですか?」
由香が涙目で言った。
「そんなの嫌です。」
二実が慌ててみんなに言った。
「ごめん、必ずそうなるって訳じゃないから。」
由香が怯えた様子で三緒に言った。
「本当ですか??」
三緒が由香に言った。
「本当よ、だから安心して。」
二実がみんなに言った。
「みんなあんまり心配しないでね。そうさせない為に私たちがついてるから。」
優斗が晴南に尋ねた。
「ねえ晴南??そういえば二実さんが戻ってくる前に、明井田のルイミーに遊びに行く計画を立ててなかったけ?」
晴南が優斗に言った。
「ええ立ててたわよ。女子みんなで遊びに行こうって。」
優斗が晴南に尋ねた。
「もし二実さんが来なかったらどうしてたかな?」
晴南が優斗に言った。
「そりゃ女子全員でルイーミーに遊びに行ったわよ。」
優斗が晴南に尋ねた。
「もしそうなったら僕たちも呼んだんじゃない?」
晴南が優斗に言った。
「うーん、そうねえ??確かに男子も誘って学校総出でルイミーに遊びに行ってたと思うわ。」
麻衣子がみんなに尋ねた。
「ルイミーって確かサンライズ明井田ビルディングの中にあったよね??」
優斗が晴南に言った。
「うん、明井田ビルディングの2階から5階に入ってたよ。」
長孝がみんなに言った。
「それじゃあもし二実さんが来なかったら全員が明井田大規模火災で死んでたって事っすか?」
拓也がみんなに言った。
「あの日家に帰ったら親父やお袋にめちゃくちゃ喜ばれたからな。それで命の恩人の二実さんにお礼を言っとけよって言われた。」
麻衣子が拓也に言った。
「それは私のお母さんも言ってた。命拾いして良かったわね二実さんに感謝しなきゃって。」
晃太がもどかしそうに言った。
「あと少しで糸口が掴めそうなんだがな。」
すると優斗が晴南に尋ねた。
「晴南??なんか気づいた事ないかな??」
晴南が優斗に逆に聞き返した。
「ええ??なんで私に聞くのよ??」
優斗が晴南に言った。
「晴南って頭が柔らかいからさ。何か気づいた事がないかなって思ってさ?」
晴南が優斗に言った。
「気づいた事が一つあるわ。」
みんなが晴南に尋ねた。
「何??」
晴南が自信満々にみんなに言った。
「いいお笑いっていうのはね、いつも見ている場所から違う視点で見る事が大事なのよ。そうすることで新しいギャグやネタを考える事ができるのよ。」
麻衣子が呆れた表情で晴南に言った。
「それ晴南の寒いネタの考え方でしょ?今関係ないじゃない!!」
優斗が晴南に言った。
「違う視点??そうか!!そうだよ!!そう考えれば良かったんだ。」
優斗が晴南に言った。
「晴南??ありがとう!!お手柄だよ!!」
晃太が晴南に言った。
「なるほどな、やっと少しだけ見えてきたな。晴南今回は助けられた、ありがとな。」
晴南が優斗に言った。
「そうでしょう!そうでしょう!!またみんなの役に立っちゃったわ。」
麻衣子が驚いて優斗に言った。
「ええ??あれがヒントになったの??」
麻衣子が二人に尋ねた。
「それじゃあ優斗君と晃太君は何が起こっているか分かったの?」
晃太が麻衣子に言った。
「いや全体像は全然分からないままだ。糸口をようやく見つけただけだ。」
優斗が麻衣子に言った。
「しかもお化けや幽霊がいるっていう前提の話でね。」
晴南が晃太に言った。
「晃太もったいぶらないで教えなさいよ??」
すると晴南達のいた事務所室が一気に暗闇に包まれたのだった。
晴南が言った。
「停電???」
麻衣子が晴南に言った。
「昼間に停電で真っ暗になる訳ないでしょ。」
拓也が暗闇の中から尋ねた。
「それじゃあこの暗闇は何だ??」
するとすぐに周囲が明るくなった。
晴南が麻衣子に言った。
「あっ?明るくなった。」
拓也が麻衣子に言った。
「昼間に暗闇になるなんて初めてだぞ。」
優斗が二実に尋ねた。
「二実さんこれってもしかして??」
すると二実が優斗に言った。
「うん、たぶん黒輪の仕業ね。」
優斗が二実に尋ねた。
「でも明るくなったって事はすぐにいなくなったんですか?」
二実が優斗に言った。
「たぶんこの神社にはいないと思う。ついさっき禍々しい気配を感じたんだけどすぐにこの神社からは消えちゃったから。」
三緒が二実に言った。
「でもまだ禍々しい気配は感じるわよ?近くにはいないみたいだけど?」
すると二実がみんなに言った。
「異常が起きてないか確認をしてみましょう。」
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