あなた達を異世界の勇者として召喚してあげますよ?

しまうま弁当

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序章

校外活動

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熊田校長が優斗に尋ねた。

「なんじゃ坂倉君?」

優斗が熊田校長に言った。

「町の歴史を調べるとなると図書室では少し厳しいと思うんです。」

熊田校長は意図が分からないようで優斗に尋ねた。

「どういう事じゃ?」

すると鳥岩先生が熊田校長に言った。

「うちの学校の図書室は蔵書数が少ないんです。この町の歴史を調べるんだったら、郷土資料館に行った方がいいでしょうね。」

熊田校長が優斗に尋ねた。

「つまり坂倉君は学校の外の郷土資料館に行きたい訳か?」

優斗が熊田校長に言った。

「はい、僕も鳥岩先生と同じ考えで郷土資料館に行った方がいいと思うんです。」

すると鳥岩先生が優斗に言った。

「ええ、分かりました。それじゃあ今回に限り校外活動を認めます。」

すると熊田校長が優斗に尋ねた。

「坂倉君、これからも校外活動をしたいかの?」

優斗が熊田校長に聞き返した。

「えっ?」

熊田校長が優斗に再度尋ねた。

「どうじゃ?したいかの?」

すると優斗が大きな声で熊田校長に言った。

「是非お願いします!」

すると晃太も熊田校長に言った。

「俺も自由な校外活動はしてみたいです。」

すると熊田校長がみんなに言った。

「良し、今回だけなんて言わずに今後も校外活動したければ自由に活動してよいぞ。」

鳥岩先生が熊田校長に言った。

「校長先生??何を言ってるんですか?」

熊田校長が鳥岩先生に言った。

「なんじゃ?鳥岩先生も賛成したじゃろ?」

鳥岩先生が熊田校長に言った。

「今回は必要と判断したから許可しただけです。好きに校外活動していいなんて言ってません。郷土資料館はこれまでに何回か許可を出しています。あそこは学校の近くにありますし、生徒達の社会勉強にもなると考えたからです。」

熊田校長も鳥岩先生に言った。

「この子達が校外活動をしたいと言っておるんじゃ。生徒の自主性は尊重するべきじゃろう。自分達で判断して行動する。これも立派な社会勉強じゃろう?この町には豊かな自然や暖かな人の営みがある。学校の中で体験できる事の方が少ないのではないかの?」

鳥岩先生が熊田校長に言った。

「校外活動をするとなると、担任としてついていかない訳には行きません。ですが」

熊田校長は鳥岩先生の言いたい事が分かったらしくこう言った。

「ああ鳥岩先生、それなら大丈夫じゃ。わしが全ての責任を持とう。必要とあれば顧問としてついていくからの。鳥岩先生は今立て込んでおるしの。」

鳥岩先生が熊田校長に言った。

「いえそれでも自由な校外活動を認める訳にはいきません。外出時にはその都度許可を出す形にした方が。」

熊田校長が鳥岩先生に言った。

「鳥岩先生わしが責任を持つと言うておろう。もう少しこの子達を信用してもいいんじゃないかの?」

鳥岩先生が熊田校長に言った。

「信用するしないの問題ではありません。生徒達が何をしているかをちゃんと把握しておかないといけません。」

すると優斗が先生達に言った。

「それならこういうのはどうでしょう?今後はこの部活動の活動内容についてのレーポートを作って先生に提出しようと思います。」

すると熊田校長が優斗に言った。

「ほう部活動日誌という事か、それはいい考えじゃな。鳥岩先生これなら活動内容がしっかり分かるじゃろう。どうかな鳥岩先生??」

鳥岩先生はため息をつきながら熊田校長に言った。

「そこまで言われるなら分かりました。その代わり私もそのレポートはチェックさせてもらいます。」

そして鳥岩先生が晴南に言った。

「後で使い捨てカメラを渡すわ。そのカメラで課外活動の写真を撮ってきなさい。そしてその写真を必ずレポートに使う事。それを校外活動を認める条件とします。それでいいかしら?水元さん?」

晴南が少し慌てて鳥岩先生に言った。

「えっ?はっはい。それでいいです。」

「分かったわ、それじゃあ後で使い捨てカメラを取りに来てね。」

鳥岩先生はそう言うと外に出て行った。

「それじゃあ部活動頑張るんじゃぞ!」

熊田校長先生もそう言うと廊下に出て行った。

先生達が出て行った後、晴南が大きな声で優斗に言った。

「ちょっと優斗!何勝手な事を言ってるの?今日はバスケットをやるって話だったでしょ?」

優斗が晴南に言った。

「いやあの場合は、ああ言わないと鳥岩先生に追及される所だったよ。」

すると晃太が晴南に言った。

「確かにな、下手したら鳥岩先生の監視がつく所だった。優斗を責めるのは少し違うだろう。」

そして麻衣子が晴南に言った。

「そうだよ。文句があるんだったら鳥岩先生に直接言えば良かったじゃない?体育館にバスケットボールしに行きますって。」

晴南が麻衣子に言った。

「言えるわけないでしょう。怒ってる時の鳥岩先生って苦手なのよ。冗談通じないし。」

麻衣子が晴南に言った。

「まあ元はといえば私達が部活動と言いつつ遊んでばっかりいたからだし、仕方ないんじゃない?」

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