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私たちが看守の詰め所で待機していると、ブリュードが衛兵に連れられてやってきました。
ブリュードが大きな声でその衛兵に言いました。
「おい!!俺は王子様だぞ!!ちゃんと扱いやがれ!!!」
衛兵はブリュードに言いました。
「元王子の間違いだろう!!!国王様からもお前を罪人として扱うように言われている。ほらとっととひざまずけ!!お前にお客人が来ているんだ。」
衛兵はそう言うとブリュードの手足に枷をはめて、強引にブリュードを床に座らせたのでした。
するとキルエスがブリュードに言いました。
「ブリュード?久しぶりだな!!!」
ブリュードが私達の方を振り向きました。
「お前はキルエス!? なんでここにいる!!」
キルエスがブリュードに言いました。
「ブリュード。お前に伝えておきたい事があってな。」
するとブリュードは私とリーゼルカの顔を見て笑いながら言いました。
「リーゼルカにメリッサじゃないか? なんでテメエらがここにいる!? そうかこのブリュード様に泣かされにきたんだな。」
私はブリュードに対して怒りしかこみ上げてきませんでしたが、隣にいたリーゼルカは違ったようでブリュードにそう言われて怯えた顔をしていました。
ブリュードは不遜な態度で私たちに言いました。
「リーゼルカ! お前の無様な姿は傑作だったよな本当に。メリッサお前もリーゼルカみたいに無様な姿をさらせばいいのによ。」
するとキルエスがブリュードの胸倉を掴んでブリュードの顔に一発鉄拳を食らわせたのでした。
キルエスが大きな声でブリュードに言いました。
「おいブリュード!!姉上とメリッサへの侮辱は許さないぞ!!それ以上ふざけた事を言いやがったら、その口が二度と開かないようにしてやるぞ。分かったか!!!」
ブリュードは倒れた体を起こしてキルエスに言いました。
「ちぇ!!イテエじゃねえか。キルエス、本当にお前は忌々しい野郎だ。」
キルエスもブリュードに言い返します。
「お前がゲス野郎だからだろうが。」
ブリュードは不機嫌な様子でキルエスに尋ねました。
「それでテメエらなにしに来たんだ??」
キルエスがブリュードに言いました。
「ブリュード??お前の処罰が決定した。それを伝えに来たんだ。」
するとブリュードは嬉しそうな顔でキルエスに言いました。
「それはここから出られるって事か?」
あんなひどい事ばかりしておいてこの男は何を言ってるんだ。
私は心底このブリュードという男に呆れていました。
キルエスも同じふうに思っていたらしく、呆れた顔でブリュードに言いました。
「そんなわけないだろうが、ブリュード!!お前に死罪を言い渡す。ブリュード!!お前は今日の夕刻に牢の奥にある処刑場で首をはねられて殺される。」
ブリュードは驚いた様子でキルエスに聞き返しました。
「このブリュード様が死罪だと??嘘だろう??」
キルエスがブリュードに国王様の命令書を見せながら言いました。
「嘘ではない。お前の死罪は決定事項だ。国王様の命令書もちゃんとここにある。」
そういうと国王様からの書状をブリュードに見せたのだった。
ブリュードは青ざめた顔で言いました。
「俺が処刑される??そんな??」
「帝国での行いを考えれば至って当然のご判断だ。」
「嘘と言ってくれ。」
「国王様が書かれた命令書だ。今日中に刑が執行されるはずだ。」
「そ、そんな??」
ブリュードの顔はどんどん青ざめていきました。
「ブリュード貴様は帝国でやりたい放題をしていた。リーフレル学園での悪行の数々そして、姉上とメリッサへの無礼千万な行い、到底許されるような事ではない。その命でもって償え、分かったな。」
ブリュードが青ざめた顔でキルエスに尋ねました。
「うああ??もしかして女をイジメちゃいけなかったのか?それで死罪にされちまったのか?」
キルエスがブリュードに言いました。
「そんなもん当たり前だろうが!!!あれほどやめろと言っただろうが!!!」
ブリュードがキルエスに言った。
「お前が俺の才能を妬んでやってると思ってたんだよ。」
本当にどこまでふざけた男なんでしょうか。
もう話を聞いてるだけでイライラしてきます。
ブリュードは青ざめた顔でわめいていました。
「うああああ!!!死罪なんて嫌だ!!!嫌だ!!!」
するとブリュードは突然私にこう言ったのです。
「そうだ??メリッサ、よりを戻さないか?」
私は呆れた顔でブリュードに言いました。
「今さらなんですか?」
ブリュードが私に涙目で言いました。
「俺が悪かった、この通りだ。俺にはメリッサが必要だと今よく分かった。だからやり直そう??なっ??」
私は軽蔑の視線を向けてブリュードに言い放ちます。
「よくも今さらそんな事が言えますね?やり直すなんてもう無理です。キルエスからあなたの帝国での非道な行いの数々を聞きました。あなたがとんでもないクズ男だとよく分かりました。」
ブリュードが涙目で私に懇願します。
「頼む、メリッサ!!!やり直そう!!そしてお前からキルエスの奴に俺を助けるように言ってくれ!!なっ??」
私はブリュードに言い放ちました。
「ですから無理です。あなたの日頃の行いが悪すぎたからこんな事になってるだけでしょう?自業自得じゃないですか。元王子としての自覚が少しでも残っているなら、自分がやった事の償いぐらいちゃんとしてください。」
ブリュードは目から涙を流していました。
「そんな???」
キルエスが衛兵に言った。
「話は済んだ、すまないがこいつを地下牢に戻してくれ!!!」
「はっ!!!」
そして衛兵がブリュードを地下牢に連れていこうとします。
「待ってくれ!!!メリッサ!!!俺が悪かった!!!助けてくれ!!メリッサ様!!!メリッサ様!!」
ブリュードはそう叫びながら地下牢へと引きずられていきました。
そしてその日の夕刻に刑の執行が行われブリュードの首がはねられたのでした。
それから2週間後、私はキルエスとローゼリカと一緒にフロイヤ帝国に旅立とうとしていました。
お父様であるティルスタール侯爵が私に言いました。
「自分の目で耳で帝国というものを感じてきなさい。自分の目で見た物や感じた事はお前の人生の糧となってくれるはずだ。あと体には気をつけるのだぞ。」
私がお父様に言いました。
「はい、お父様。それでは行ってまいります。」
私は外で待っていたキルエスとリーゼルカに言いました。
「さあそれじゃあ行きましょうか。」
キルエスが私に言いました。
「ああ。」
私達は馬車に乗りこんで王国の国境へと向かうのでした。
馬車の中でキルエスが私に言いました。
「メリッサ、君が帝国への留学の話を受けてくれて本当に良かったよ。せっかく仲良くなれたのにこのままお別れするのは寂しかったからね。」
リーゼルカが私に言いました。
「ええ私もうれしいです。メリッサが帝国への留学の話を受けてくれて。」
私は二人に言いました。
「私のほうこそ留学のお話を頂いてありがとうございました。前々からフロイヤ帝国に勉強しに行きたいとは思っていましたから。」
キルエスが私に言いました。
「そう言ってもらえると助かるよ。」
ルグランド王国よりもフロイヤ帝国の方が魔法技術や経済力や文化力どれもとってもルグランド王国よりも勝っていると思います。
フロイヤ帝国の首都マグータは大陸で一番繁栄している都市だと聞きます。
正直ルグランド王国は古臭い制度が変わりもせずに残り続けており、貴族中心の社会でありみんなの考え方も時代遅れと思う事は多々あります。
ですが帝国では民たちの力が大きくなってきており、帝国の町はどこも活気で溢れているとも聞きます。
一度この目で帝国を見てみたとは常づね思っていたのです。
ブリュードが処断された後で、キルエスはフロイヤ帝国に留学にこないかと私を誘ってくれたのです。
私はもちろん行きたいと答えました。
そしてお父様や国王様の許可を取った上で、今日帝国に向けて出発したのです。
リーゼルカが私に言いました。
「またメリッサとたくさんおしゃべりできて私は嬉しいですよ。」
キルエスが私に言いました。
「私もだ、とても嬉しいよ。帝国についたらいろいろな場所へ案内してあげるよ。」
キルエスには笑みで溢れており、すごく喜んでいるようでした。
私もキルエスに答えます。
「はい、お願いしますね。」
するとリーゼルカがキルエスに尋ねました。
「随分とうれしそうね、キルエス??」
キルエスが慌てた様子でリーゼルカに答えたのでした。
「あっいえ??共に学ぶ学友が増えるのです。それは喜びますよ。」
リーゼルカがキルエスに笑みを浮かべて言いました。
「それだけではないでしょう?メリッサと一緒にいられてうれしいと言えばいいじゃないですか?」
キルエスは顔を真っ赤にしてリーゼルカに言いました。
「姉上???」
私も意味を理解してとても恥ずかしくなりました。
リーゼルカは少し笑いながらキルエスに言いました。
「ごめんなさいね。私もメリッサと旅ができるのがうれしいものだから。」
そして私たちはフロイヤ帝国への旅路を進んでいくのでした。
END
ブリュードが大きな声でその衛兵に言いました。
「おい!!俺は王子様だぞ!!ちゃんと扱いやがれ!!!」
衛兵はブリュードに言いました。
「元王子の間違いだろう!!!国王様からもお前を罪人として扱うように言われている。ほらとっととひざまずけ!!お前にお客人が来ているんだ。」
衛兵はそう言うとブリュードの手足に枷をはめて、強引にブリュードを床に座らせたのでした。
するとキルエスがブリュードに言いました。
「ブリュード?久しぶりだな!!!」
ブリュードが私達の方を振り向きました。
「お前はキルエス!? なんでここにいる!!」
キルエスがブリュードに言いました。
「ブリュード。お前に伝えておきたい事があってな。」
するとブリュードは私とリーゼルカの顔を見て笑いながら言いました。
「リーゼルカにメリッサじゃないか? なんでテメエらがここにいる!? そうかこのブリュード様に泣かされにきたんだな。」
私はブリュードに対して怒りしかこみ上げてきませんでしたが、隣にいたリーゼルカは違ったようでブリュードにそう言われて怯えた顔をしていました。
ブリュードは不遜な態度で私たちに言いました。
「リーゼルカ! お前の無様な姿は傑作だったよな本当に。メリッサお前もリーゼルカみたいに無様な姿をさらせばいいのによ。」
するとキルエスがブリュードの胸倉を掴んでブリュードの顔に一発鉄拳を食らわせたのでした。
キルエスが大きな声でブリュードに言いました。
「おいブリュード!!姉上とメリッサへの侮辱は許さないぞ!!それ以上ふざけた事を言いやがったら、その口が二度と開かないようにしてやるぞ。分かったか!!!」
ブリュードは倒れた体を起こしてキルエスに言いました。
「ちぇ!!イテエじゃねえか。キルエス、本当にお前は忌々しい野郎だ。」
キルエスもブリュードに言い返します。
「お前がゲス野郎だからだろうが。」
ブリュードは不機嫌な様子でキルエスに尋ねました。
「それでテメエらなにしに来たんだ??」
キルエスがブリュードに言いました。
「ブリュード??お前の処罰が決定した。それを伝えに来たんだ。」
するとブリュードは嬉しそうな顔でキルエスに言いました。
「それはここから出られるって事か?」
あんなひどい事ばかりしておいてこの男は何を言ってるんだ。
私は心底このブリュードという男に呆れていました。
キルエスも同じふうに思っていたらしく、呆れた顔でブリュードに言いました。
「そんなわけないだろうが、ブリュード!!お前に死罪を言い渡す。ブリュード!!お前は今日の夕刻に牢の奥にある処刑場で首をはねられて殺される。」
ブリュードは驚いた様子でキルエスに聞き返しました。
「このブリュード様が死罪だと??嘘だろう??」
キルエスがブリュードに国王様の命令書を見せながら言いました。
「嘘ではない。お前の死罪は決定事項だ。国王様の命令書もちゃんとここにある。」
そういうと国王様からの書状をブリュードに見せたのだった。
ブリュードは青ざめた顔で言いました。
「俺が処刑される??そんな??」
「帝国での行いを考えれば至って当然のご判断だ。」
「嘘と言ってくれ。」
「国王様が書かれた命令書だ。今日中に刑が執行されるはずだ。」
「そ、そんな??」
ブリュードの顔はどんどん青ざめていきました。
「ブリュード貴様は帝国でやりたい放題をしていた。リーフレル学園での悪行の数々そして、姉上とメリッサへの無礼千万な行い、到底許されるような事ではない。その命でもって償え、分かったな。」
ブリュードが青ざめた顔でキルエスに尋ねました。
「うああ??もしかして女をイジメちゃいけなかったのか?それで死罪にされちまったのか?」
キルエスがブリュードに言いました。
「そんなもん当たり前だろうが!!!あれほどやめろと言っただろうが!!!」
ブリュードがキルエスに言った。
「お前が俺の才能を妬んでやってると思ってたんだよ。」
本当にどこまでふざけた男なんでしょうか。
もう話を聞いてるだけでイライラしてきます。
ブリュードは青ざめた顔でわめいていました。
「うああああ!!!死罪なんて嫌だ!!!嫌だ!!!」
するとブリュードは突然私にこう言ったのです。
「そうだ??メリッサ、よりを戻さないか?」
私は呆れた顔でブリュードに言いました。
「今さらなんですか?」
ブリュードが私に涙目で言いました。
「俺が悪かった、この通りだ。俺にはメリッサが必要だと今よく分かった。だからやり直そう??なっ??」
私は軽蔑の視線を向けてブリュードに言い放ちます。
「よくも今さらそんな事が言えますね?やり直すなんてもう無理です。キルエスからあなたの帝国での非道な行いの数々を聞きました。あなたがとんでもないクズ男だとよく分かりました。」
ブリュードが涙目で私に懇願します。
「頼む、メリッサ!!!やり直そう!!そしてお前からキルエスの奴に俺を助けるように言ってくれ!!なっ??」
私はブリュードに言い放ちました。
「ですから無理です。あなたの日頃の行いが悪すぎたからこんな事になってるだけでしょう?自業自得じゃないですか。元王子としての自覚が少しでも残っているなら、自分がやった事の償いぐらいちゃんとしてください。」
ブリュードは目から涙を流していました。
「そんな???」
キルエスが衛兵に言った。
「話は済んだ、すまないがこいつを地下牢に戻してくれ!!!」
「はっ!!!」
そして衛兵がブリュードを地下牢に連れていこうとします。
「待ってくれ!!!メリッサ!!!俺が悪かった!!!助けてくれ!!メリッサ様!!!メリッサ様!!」
ブリュードはそう叫びながら地下牢へと引きずられていきました。
そしてその日の夕刻に刑の執行が行われブリュードの首がはねられたのでした。
それから2週間後、私はキルエスとローゼリカと一緒にフロイヤ帝国に旅立とうとしていました。
お父様であるティルスタール侯爵が私に言いました。
「自分の目で耳で帝国というものを感じてきなさい。自分の目で見た物や感じた事はお前の人生の糧となってくれるはずだ。あと体には気をつけるのだぞ。」
私がお父様に言いました。
「はい、お父様。それでは行ってまいります。」
私は外で待っていたキルエスとリーゼルカに言いました。
「さあそれじゃあ行きましょうか。」
キルエスが私に言いました。
「ああ。」
私達は馬車に乗りこんで王国の国境へと向かうのでした。
馬車の中でキルエスが私に言いました。
「メリッサ、君が帝国への留学の話を受けてくれて本当に良かったよ。せっかく仲良くなれたのにこのままお別れするのは寂しかったからね。」
リーゼルカが私に言いました。
「ええ私もうれしいです。メリッサが帝国への留学の話を受けてくれて。」
私は二人に言いました。
「私のほうこそ留学のお話を頂いてありがとうございました。前々からフロイヤ帝国に勉強しに行きたいとは思っていましたから。」
キルエスが私に言いました。
「そう言ってもらえると助かるよ。」
ルグランド王国よりもフロイヤ帝国の方が魔法技術や経済力や文化力どれもとってもルグランド王国よりも勝っていると思います。
フロイヤ帝国の首都マグータは大陸で一番繁栄している都市だと聞きます。
正直ルグランド王国は古臭い制度が変わりもせずに残り続けており、貴族中心の社会でありみんなの考え方も時代遅れと思う事は多々あります。
ですが帝国では民たちの力が大きくなってきており、帝国の町はどこも活気で溢れているとも聞きます。
一度この目で帝国を見てみたとは常づね思っていたのです。
ブリュードが処断された後で、キルエスはフロイヤ帝国に留学にこないかと私を誘ってくれたのです。
私はもちろん行きたいと答えました。
そしてお父様や国王様の許可を取った上で、今日帝国に向けて出発したのです。
リーゼルカが私に言いました。
「またメリッサとたくさんおしゃべりできて私は嬉しいですよ。」
キルエスが私に言いました。
「私もだ、とても嬉しいよ。帝国についたらいろいろな場所へ案内してあげるよ。」
キルエスには笑みで溢れており、すごく喜んでいるようでした。
私もキルエスに答えます。
「はい、お願いしますね。」
するとリーゼルカがキルエスに尋ねました。
「随分とうれしそうね、キルエス??」
キルエスが慌てた様子でリーゼルカに答えたのでした。
「あっいえ??共に学ぶ学友が増えるのです。それは喜びますよ。」
リーゼルカがキルエスに笑みを浮かべて言いました。
「それだけではないでしょう?メリッサと一緒にいられてうれしいと言えばいいじゃないですか?」
キルエスは顔を真っ赤にしてリーゼルカに言いました。
「姉上???」
私も意味を理解してとても恥ずかしくなりました。
リーゼルカは少し笑いながらキルエスに言いました。
「ごめんなさいね。私もメリッサと旅ができるのがうれしいものだから。」
そして私たちはフロイヤ帝国への旅路を進んでいくのでした。
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