17 / 20
17
しおりを挟む
そして国王様はゼスタとリアナの方に向き直ると二人に尋ねました。
「さあてと、それでは聞こうか?ゼスタにリアナ?なぜルーテシア殿との婚約を勝手に破棄したのだ?ルーテシア殿の言う事にちゃんと耳を傾けて手を携えるのだぞと王国を出る前に何度も言ったはずだぞ??」
ゼスタが国王様に言いました。
「親父??ちゃんと理由があるんだ。婚約破棄は仕方なかったんだ。ルーテシアはリウォード号を自分で操縦しやがったんだ!!さらには帰る船がなくて困っている下民をリウォード号に乗せて目的地まで送り届けるなどという蛮行を行ったんだ。信じられないだろう親父??」
リアナが国王様に言いました。
「私も同じ気持ちなんです。本当に信じられませんよね。国王様??」
国王様が冷ややかに二人に言いました。
「ああ全くもって信じられない。お前がそんなふざけた理由でルーテシア殿と婚約破棄した事がな。」
すると今度はゼスタは慌ててロベルトの事を国王様に話始めました。
「他にもあります。俺がわざわざ運河に突き落としてやった下民をこのロベルトって男は助けやがったんですよ。信じられないでしょう。」
リアナが国王様に言いました。
「そうなんです。船から降りない下民共を私とゼスタ様でたくさん突き落として無様な姿を笑ってたのに、このロベルトって男はそいつらを全員助けやがったんですよ。信じられませんよね?国王様??」
国王様が冷ややかに二人に言いました。
「ああ全く持って信じられない。何もしていない民達を平然と運河に突き落とすゼスタとリアナの心の汚れ具合がな!!!」
ゼスタが他の事を国王様に話し始めました。
「ルーカスの奴が王家の船であるリウォード号をこのロベルトって男がメンテナンスをしてたって言いやがるんですよ?信じられないだろう?」
リアナが国王様に言いました。
「そうです。こんな価値のない下民がリウォード号のメンテナンスをしてたなんて信じられませんよね?国王様??」
国王様は冷ややかにゼスタに言いました。
「ああ全く持って信じられない、ロベルト殿がリウォード号のメンテナンスをしていた事は王城に出入りする全ての者が知っておったのに、一番理解していなければならない王太子のお前が全く知らなかった事がな!!」
国王様は大きくため息をついて言いました。
「お前たちの考えはよくわかった。国費の横領や委任状の偽造など他の事も問い質そうと思ってたがもはやその必要もなさそうだ。」
リアナが安心した様子で国王様に言いました。
「分かって頂けたのですね。」
ゼスタも安心した顔で国王様に言いました。
「親父分かってくれたんだな。」
国王様が大きな声で宣言されました。
「ゼスタそれにリアナ、お前たちの王位継承権と貴族の身分をはく奪する。そして両名を死罪とする。水魔獣(すいまじゅう)ボルフの刑だ。良いな!!」
「さあてと、それでは聞こうか?ゼスタにリアナ?なぜルーテシア殿との婚約を勝手に破棄したのだ?ルーテシア殿の言う事にちゃんと耳を傾けて手を携えるのだぞと王国を出る前に何度も言ったはずだぞ??」
ゼスタが国王様に言いました。
「親父??ちゃんと理由があるんだ。婚約破棄は仕方なかったんだ。ルーテシアはリウォード号を自分で操縦しやがったんだ!!さらには帰る船がなくて困っている下民をリウォード号に乗せて目的地まで送り届けるなどという蛮行を行ったんだ。信じられないだろう親父??」
リアナが国王様に言いました。
「私も同じ気持ちなんです。本当に信じられませんよね。国王様??」
国王様が冷ややかに二人に言いました。
「ああ全くもって信じられない。お前がそんなふざけた理由でルーテシア殿と婚約破棄した事がな。」
すると今度はゼスタは慌ててロベルトの事を国王様に話始めました。
「他にもあります。俺がわざわざ運河に突き落としてやった下民をこのロベルトって男は助けやがったんですよ。信じられないでしょう。」
リアナが国王様に言いました。
「そうなんです。船から降りない下民共を私とゼスタ様でたくさん突き落として無様な姿を笑ってたのに、このロベルトって男はそいつらを全員助けやがったんですよ。信じられませんよね?国王様??」
国王様が冷ややかに二人に言いました。
「ああ全く持って信じられない。何もしていない民達を平然と運河に突き落とすゼスタとリアナの心の汚れ具合がな!!!」
ゼスタが他の事を国王様に話し始めました。
「ルーカスの奴が王家の船であるリウォード号をこのロベルトって男がメンテナンスをしてたって言いやがるんですよ?信じられないだろう?」
リアナが国王様に言いました。
「そうです。こんな価値のない下民がリウォード号のメンテナンスをしてたなんて信じられませんよね?国王様??」
国王様は冷ややかにゼスタに言いました。
「ああ全く持って信じられない、ロベルト殿がリウォード号のメンテナンスをしていた事は王城に出入りする全ての者が知っておったのに、一番理解していなければならない王太子のお前が全く知らなかった事がな!!」
国王様は大きくため息をついて言いました。
「お前たちの考えはよくわかった。国費の横領や委任状の偽造など他の事も問い質そうと思ってたがもはやその必要もなさそうだ。」
リアナが安心した様子で国王様に言いました。
「分かって頂けたのですね。」
ゼスタも安心した顔で国王様に言いました。
「親父分かってくれたんだな。」
国王様が大きな声で宣言されました。
「ゼスタそれにリアナ、お前たちの王位継承権と貴族の身分をはく奪する。そして両名を死罪とする。水魔獣(すいまじゅう)ボルフの刑だ。良いな!!」
21
お気に入りに追加
416
あなたにおすすめの小説
言いたいことは、それだけかしら?
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【彼のもう一つの顔を知るのは、婚約者であるこの私だけ……】
ある日突然、幼馴染でもあり婚約者の彼が訪ねて来た。そして「すまない、婚約解消してもらえないか?」と告げてきた。理由を聞いて納得したものの、どうにも気持ちが収まらない。そこで、私はある行動に出ることにした。私だけが知っている、彼の本性を暴くため――
* 短編です。あっさり終わります
* 他サイトでも投稿中

あなたに恋した私はもういない
梅雨の人
恋愛
僕はある日、一目で君に恋に落ちてしまった。
ずっと僕は君に恋をする。
なのに、君はもう、僕に振り向いてはくれないのだろうか――。
婚約してからあなたに恋をするようになりました。
でも、私は、あなたのことをもう振り返らない――。

【完結済み】婚約破棄したのはあなたでしょう
水垣するめ
恋愛
公爵令嬢のマリア・クレイヤは第一王子のマティス・ジェレミーと婚約していた。
しかしある日マティスは「真実の愛に目覚めた」と一方的にマリアとの婚約を破棄した。
マティスの新しい婚約者は庶民の娘のアンリエットだった。
マティスは最初こそ上機嫌だったが、段々とアンリエットは顔こそ良いが、頭は悪くなんの取り柄もないことに気づいていく。
そしてアンリエットに辟易したマティスはマリアとの婚約を結び直そうとする。
しかしマリアは第二王子のロマン・ジェレミーと新しく婚約を結び直していた。
怒り狂ったマティスはマリアに罵詈雑言を投げかける。
そんなマティスに怒ったロマンは国王からの書状を叩きつける。
そこに書かれていた内容にマティスは顔を青ざめさせ……

捨てられたなら 〜婚約破棄された私に出来ること〜
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
長年の婚約者だった王太子殿下から婚約破棄を言い渡されたクリスティン。
彼女は婚約破棄を受け入れ、周りも処理に動き出します。
さて、どうなりますでしょうか……
別作品のボツネタ救済です(ヒロインの名前と設定のみ)。
突然のポイント数増加に驚いています。HOTランキングですか?
自分には縁のないものだと思っていたのでびっくりしました。
私の拙い作品をたくさんの方に読んでいただけて嬉しいです。
それに伴い、たくさんの方から感想をいただくようになりました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただけたらと思いますので、中にはいただいたコメントを非公開とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきますし、削除はいたしません。
7/16 最終部がわかりにくいとのご指摘をいただき、訂正しました。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
私のことはお気になさらず
みおな
恋愛
侯爵令嬢のティアは、婚約者である公爵家の嫡男ケレスが幼馴染である伯爵令嬢と今日も仲睦まじくしているのを見て決意した。
そんなに彼女が好きなのなら、お二人が婚約すればよろしいのよ。
私のことはお気になさらず。

わたしのことはお気になさらず、どうぞ、元の恋人とよりを戻してください。
ふまさ
恋愛
「あたし、気付いたの。やっぱりリッキーしかいないって。リッキーだけを愛しているって」
人気のない校舎裏。熱っぽい双眸で訴えかけたのは、子爵令嬢のパティだ。正面には、伯爵令息のリッキーがいる。
「学園に通いはじめてすぐに他の令息に熱をあげて、ぼくを捨てたのは、きみじゃないか」
「捨てたなんて……だって、子爵令嬢のあたしが、侯爵令息様に逆らえるはずないじゃない……だから、あたし」
一歩近付くパティに、リッキーが一歩、後退る。明らかな動揺が見えた。
「そ、そんな顔しても無駄だよ。きみから侯爵令息に言い寄っていたことも、その侯爵令息に最近婚約者ができたことも、ぼくだってちゃんと知ってるんだからな。あてがはずれて、仕方なくぼくのところに戻って来たんだろ?!」
「……そんな、ひどい」
しくしくと、パティは泣き出した。リッキーが、うっと怯む。
「ど、どちらにせよ、もう遅いよ。ぼくには婚約者がいる。きみだって知ってるだろ?」
「あたしが好きなら、そんなもの、解消すればいいじゃない!」
パティが叫ぶ。無茶苦茶だわ、と胸中で呟いたのは、二人からは死角になるところで聞き耳を立てていた伯爵令嬢のシャノン──リッキーの婚約者だった。
昔からパティが大好きだったリッキーもさすがに呆れているのでは、と考えていたシャノンだったが──。
「……そんなにぼくのこと、好きなの?」
予想もしないリッキーの質問に、シャノンは目を丸くした。対してパティは、目を輝かせた。
「好き! 大好き!」
リッキーは「そ、そっか……」と、満更でもない様子だ。それは、パティも感じたのだろう。
「リッキー。ねえ、どうなの? 返事は?」
パティが詰め寄る。悩んだすえのリッキーの答えは、
「……少し、考える時間がほしい」
だった。

【完結】マザコンな婚約者はいりません
たなまき
恋愛
伯爵令嬢シェリーは、婚約者である侯爵子息デューイと、その母親である侯爵夫人に長年虐げられてきた。
貴族学校に通うシェリーは、昼時の食堂でデューイに婚約破棄を告げられる。
その内容は、シェリーは自分の婚約者にふさわしくない、あらたな婚約者に子爵令嬢ヴィオラをむかえるというものだった。
デューイはヴィオラこそが次期侯爵夫人にふさわしいと言うが、その発言にシェリーは疑問を覚える。
デューイは侯爵家の跡継ぎではない。シェリーの家へ婿入りするための婚約だったはずだ。
だが、話を聞かないデューイにその発言の真意を確認することはできなかった。
婚約破棄によって、シェリーは人生に希望を抱きはじめる。
周囲の人々との関係にも変化があらわれる。
他サイトでも掲載しています。

悪女の私を愛さないと言ったのはあなたでしょう?今さら口説かれても困るので、さっさと離縁して頂けますか?
輝く魔法
恋愛
システィーナ・エヴァンスは王太子のキース・ジルベルトの婚約者として日々王妃教育に勤しみ努力していた。だがある日、妹のリリーナに嵌められ身に覚えの無い罪で婚約破棄を申し込まれる。だが、あまりにも無能な王太子のおかげで(?)冤罪は晴れ、正式に婚約も破棄される。そんな時隣国の皇太子、ユージン・ステライトから縁談が申し込まれる。もしかしたら彼に愛されるかもしれないー。そんな淡い期待を抱いて嫁いだが、ユージンもシスティーナの悪い噂を信じているようでー?
「今さら口説かれても困るんですけど…。」
後半はがっつり口説いてくる皇太子ですが結ばれません⭐︎でも一応恋愛要素はあります!ざまぁメインのラブコメって感じかなぁ。そういうのはちょっと…とか嫌だなって人はブラウザバックをお願いします(o^^o)更新も遅めかもなので続きが気になるって方は気長に待っててください。なお、これが初作品ですエヘヘ(о´∀`о)
優しい感想待ってます♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる