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「待っててください、すぐに助けます。」

私たちはすぐに溺れていた人の救助に向かったのでした。

私たちは運河の上を漂っていた人たちの救助を続けました。

そして漂っていた人たち全員の救助を完了させました。

「ぜえぜえ。ありがとうございます。助かりました。」

私は溺れていた人に尋ねました。

「どうしたんですか?まさか船の事故ですか?」

その人が私に言いました。

「違います。突き落とされたんです。」

私は驚いて聞き返します。

「突き落とされた??誰に??」

その人はこう言いました。

「ゼスタ王太子にです。」

「私はリアナに突き落とされました。」

「どういう事ですか??」

私たちは助けた人たちから話を聞きました。

どうもゼスタとリアナは騎士団長のルーカスさん達を王城に追い返してしまい、王城に帰る手段がなくなってしまったので水上バスを奪おうとしたそうです。それでゼスタは水上バスに乗っていた人達に降りろと命令したそうですが、乗客のみなさんはそれを拒否したそうです。するとゼスタとリアナはあろう事か船に乗っていた人々をどんどん運河に突き落としていったというのです。

事情を聞いた私とロベルトは呆れかえるのでした。

「何やってるんだ??あいつらは。」

「呆れてものも言えません。まさか乗っていた人を突き落とすなんて。どうもゼスタが命令してルーカスさん達を王城に缶詰にしているようですが。」

「これはかなりまずいぞ。王国騎士団は王都にある運河の警備や負傷者の搬送や船の運航管理などいろんな業務を行っている。その王国騎士団が王城に缶詰となると、」

「実質的に王都ミルスの機能は麻痺したも同然ですね。」

「しかもゼスタが先に出している通行規制のせいでただでさえ交通網は混乱している。」

今王都ミルスはとんでもない状況にさらされている事に驚いて、そしてゼスタとリアナに心底呆れかえりました。

とはいえ肝心の王国騎士団が動けないとなると一体どうすればいいんでしょうか?

するとロベルトが私に言いました。

「ルーテシア??俺に考えがある。俺に任せてくれないか?」

私はロベルトに尋ねました。

「この王都の混乱状況をなんとかできるんですか?」

ロベルトが私に言いました。

「ああ恐らく何とかできるはずだ。」

ロベルトがそこまで言うのなら、私の返事は決まっています。

「分かりました、お任せします。」


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