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「しかしロゼッタを逃がしてしまったな。まだロゼッタを捕まえたとの報告はきていないし。こうなれば王国軍総出で国中を捜索するべきか。」
「たぶんその必要はないと思います。まだ大聖堂の中には騎士の方々は残っていますか??」
「ああおよそ半数はまだこの大聖堂の中にいるが?それがどうかしたのかいソフィー??」
「いえでしたらいいんです。クラトス様、少し歩きませんか??こうしてお話しするのも久しぶりですし。」
「そうだな、ソフィー、それもいいな。」
私達はランベール大聖堂の中を楽しく会話しながら歩いていきました。
そして北門前へとやってきました。
そして私は水魔法のウォーターの魔法を唱えました。
「水よここに集いて形となれ ウォーター!!」
正門前が水びたしになってしまいました。
「クラトス様すいません。北門前を水びたしにしてしまって。」
「それは全然構わないがロゼッタはどこに逃げたんだろうな??追跡している騎士達からはまだ何の報告も上がっていないし。」
「ロゼッタは逃げてませんよ。」
「ソフィーそれはどういう事だい?」
「来ました。氷の刃で全てを凍てつかせよ!!アイスエッジ!!!」
「なっ??」
するとロゼッタが姿を現し私の唱えたアイスエッジをその手で弾いたのでした。
クラトス様が驚いて声をあげました。
「ロゼッタ???」
そして周囲の騎士達を大きな声で集めるのでした。
「ロゼッタがいたぞ!!!みな集まってくれ!!!」
周囲にいた騎士達がすぐに駆けつけて来てロゼッタを取り囲んだのでした。
「ロゼッタ??観念してください。もう逃げ場はありませんよ!!!」
「なんで私がここから逃げるって分かったの??」
「ロゼッタ??あなたは逃げるのにリチャードや私達を盛大に煽ってから逃走を図りました。ただ逃げるだけならあそこまで時間を費やす必要はないでしょう??それで分かったんです、別の方法で逃げようとしているってね。そうなるとあれは幻影魔法イリューゾンによる幻で、本当は透明魔法のスケルトンを使って北門前から逃げるんじゃないかと考えました。」
「なるほど、だからソフィーはウォーターを唱えて北門前の土のぬかるむようにしていたのか。」
「はい、スケルトンでは地面の足跡までは消せませんからね。」
「魔力を消耗する魔法ばかり使っています。ですからもうほとんど魔力は残っていないんじゃないですかロゼッタ?」
ロゼッタが大きな声で私に言いました。
「ええそうよ!!もう魔力は空っぽよ!!!本当にふざけるんじゃないわよ!!ソフィーあんたみたいなクズ女がよくもこの私を何度もコケにするなんて!!!あってはならない事よ!!」
「なんでそんなに強気に出られるんですか??自分の状況を分かってますか??」
「なんですって??」
クラトス様がロゼッタに言いました。
「王家転覆を計りたくさんの者達を傷つけた。その口先でリチャードをそそのかし自身も多くの犯罪行為を行った。さらにはソフィーを侮辱して、何度もソフィーを苦しめた。そんな人間に寛大な処分が下ると思っているのか??」
「はあ??私は子爵令嬢よ。そして優秀な魔導士でもある。そんな私を裁けるものですか??」
「パストーレ子爵より事づてを預かっている。それによればロゼッタお前を勘当するそうだ。もう子爵令嬢を名乗る事も許さないとの事。そしてロゼッタの処分は王家にお任せするとも仰っていた。」
ロゼッタが驚いた様子で言いました。
「なっ??お父様が??」
するとロゼッタが慌てた様子でクラトス様に言いました。
「ちょっと待って!!私は優秀な魔導士なのよ。処分なんかしたら王国にとって大きなマイナスになるわ。そうでしょう??」
「王家転覆をはかり多くの犯罪に手を染めた魔導士を野放しにしておく方が王国にとってマイナスだ!!!ソフィーを傷つけたというその一点だけでお前を許す事はできない。」
「ちょっと待ってよ!!!処罰っていっても厳しい処罰にはならないわよね。三日ぐらい謹慎するぐらいの処罰でしょ??」
「だからあれだけの事をしておいてなんで寛大な処分が下ると思ってるんですか。」
「ソフィーのいう通りだ。これだけの事をしたのだから死罪は免れないだろう。」
「死罪って嘘でしょ??」
するとロゼッタがクラトス様に言いました。
「王子様、お願いします。それだけは嫌です。助けてください!!!」
「そう思うならまずやるべき事があるだろう!!!」
「寛大な処分を求めるならまずやるべき事がありますよね。」
「まさか謝れって事??」
「そうだ。ソフィーに誠意を持って謝罪するんだ!!」
「はあ??この優秀なロゼッタがソフィーに謝れですって。誰がこんな愚かなクズ女なんかに頭を下げるもんですか!!」
「ロゼッタ??今なんと言った。ソフィーを愚かと聞こえたんだが??」
クラトス様がロゼッタを睨みつけました。
ロゼッタが慌てて言い直しました。
「それは気のせいです。」
「だが確かに愚かと聞こえたんだが?」
「それはこのロゼッタが愚かだと言ったんです。」
「ではクズ女と聞こえたのも??」
「はい、このロゼッタがクズ女だと言いたかったんです。」
「それを聞いて安心したよ。」
「ではもう一回やりなおしてくれ。」
「はい分かりました。ソフィーさんにちゃんと謝らせて頂きます。」
ロゼッタが私に言いました。
「ソフィー、悪かったわ。」
「ロゼッタ??それで謝ったつもりなんですか??全然誠意を感じられないんですが??」
「分かりました。ちゃんと謝ります。」
「ソフィー様、申し訳ありませんでした。どうかどうかこの愚かなロゼッタをお許しください!!!」
「ロゼッタ!!頭の位置が高すぎるます。ちゃんと地面に頭をつけて謝ってください!!」
「ここ泥まみれなのよ。こんな所で頭をつけて謝ったら泥まみれになっちゃうじゃないの??ソフィーにそこまでしなきゃいけないの??」
「当然だろう!!それだけの事をしてるんですから。」
「くうー!!!分かったわよ。やりますよ。やればいいんでしょう。」
ロゼッタは頭と手足を地面につけて言ってくれました。
「ソフィー様申し訳ありませんでした。どうかどうかこの愚かなロゼッタをお許しください。」
そして立ち上がったロゼッタは泥まみれの姿になっていました。
「ロゼッタ、泥まみれでなかなかいい姿ですね。」
「お願いだから言わないで!!」
ロゼッタが心底嫌そうな声で言ったのでした。
「ソフィーこれで心が晴れたかい??」
「はいクラトス様、ありがとうございます。すっきりしました。」
そしてクラトス様が騎士達に指示を出しました。
「よしそれではロゼッタを連れていけ!!!」
「ちょっと王子様??ちゃんと約束は守ってよ??」
「ああ約束は守る。」
「本当に死罪にはならないのね??」
「ああ、父上からはこの反乱に関わる全ての判断を一任されている。よってロゼッタにはリチャード同様に終身刑を言い渡すつもりだ。暗い地下牢の中で自分は犯した罪をこれからの人生を全てを使って償うんだぞ!!」
こうしてロゼッタも騎士達に連行されていきました。
「終わりましたね。」
「ああ。」
改めて私はクラトス様と向き合いました。
クラトス様が微笑みながら私に優しく言ってくれました。
「ただいまソフィー。」
「はい、お帰りなさいませクラトス様。」
「ソフィーには本当に苦労をかけてしまった。本当にすまない。」
「いえクラトス様はちゃんと戻って来てくれました。私はそれだけで満足です。」
「ありがとうソフィー!!!」
「ずっとずっと会いたかったです!!!」
「私もだ!!!」
私は安堵のあまり目から涙が出てきました。
するとクラトス様が私を力いっぱいに抱きしめてくれました。
私もクラトス様を抱きしめます。
ああ本当に戻ってきてくれたんだ。クラトス様が。
「ソフィー、もう二度と君の側を離れないと誓おう。」
「そんな必要ありませんよ。クラトス様はいつも側にいてくれました。だから分かるんです。これからもずっと側にいてくれるって。」
「クラトス様の声が聞けたから、私頑張れました。」
「それは私も同じだ。ソフィーの声が聞けたから前に進む事でできたんだ。」
「せっかくですからこのまま私達の結婚式を挙げませんか??」
「いいのかい??このような汚れた結婚式で。一生に一度の事だ。日時を改めて再び開いても全然構わないが。」
「構いません、王子様がいてくれれば私は他に何も望みませんから。」
「分かった。」
「みなのもの、これよりソフィーとの結婚式を執り行う。よいな!!!」
「はっ!!!」
私は再び衣装を着替えました。
そしてそのままクラトス様との結婚式が始まりました。
司祭様の前での宣誓が始まりました。
「クラトス・ダルスタル、そなたはいついかなる時もソフィーを愛し生涯に渡りお互い支えあう事を大神ミクローネ様に誓えますか?」
「はい誓います。」
「ソフィー・ルーレシアそなたはいついかなる時もクラトスを愛し生涯に渡り助け合う事を大神ミクローネ様に誓えますか?」
「はいもちろん誓います。」
「では指輪の交換を!!」
そしてクラトス様が私の指に指輪をはめてくれました。
私もクラトス様の指に指輪をはめました。
「では誓いの口づけを!!!」
私達は深い口づけを交わしました。
クラトス様の温かい唇が私の唇に合わさりました。
司祭様が大きな声で言われました。
「今ここに二人は夫婦となった。この二人の新たな門出に盛大な拍手を!!!」
会場に来ていた参列者の方々から大きな喝采が起こりました。
「おめでとうございます。」
「おめでとうございます。」
こうして私はクラトス様と結ばれました。
END
「たぶんその必要はないと思います。まだ大聖堂の中には騎士の方々は残っていますか??」
「ああおよそ半数はまだこの大聖堂の中にいるが?それがどうかしたのかいソフィー??」
「いえでしたらいいんです。クラトス様、少し歩きませんか??こうしてお話しするのも久しぶりですし。」
「そうだな、ソフィー、それもいいな。」
私達はランベール大聖堂の中を楽しく会話しながら歩いていきました。
そして北門前へとやってきました。
そして私は水魔法のウォーターの魔法を唱えました。
「水よここに集いて形となれ ウォーター!!」
正門前が水びたしになってしまいました。
「クラトス様すいません。北門前を水びたしにしてしまって。」
「それは全然構わないがロゼッタはどこに逃げたんだろうな??追跡している騎士達からはまだ何の報告も上がっていないし。」
「ロゼッタは逃げてませんよ。」
「ソフィーそれはどういう事だい?」
「来ました。氷の刃で全てを凍てつかせよ!!アイスエッジ!!!」
「なっ??」
するとロゼッタが姿を現し私の唱えたアイスエッジをその手で弾いたのでした。
クラトス様が驚いて声をあげました。
「ロゼッタ???」
そして周囲の騎士達を大きな声で集めるのでした。
「ロゼッタがいたぞ!!!みな集まってくれ!!!」
周囲にいた騎士達がすぐに駆けつけて来てロゼッタを取り囲んだのでした。
「ロゼッタ??観念してください。もう逃げ場はありませんよ!!!」
「なんで私がここから逃げるって分かったの??」
「ロゼッタ??あなたは逃げるのにリチャードや私達を盛大に煽ってから逃走を図りました。ただ逃げるだけならあそこまで時間を費やす必要はないでしょう??それで分かったんです、別の方法で逃げようとしているってね。そうなるとあれは幻影魔法イリューゾンによる幻で、本当は透明魔法のスケルトンを使って北門前から逃げるんじゃないかと考えました。」
「なるほど、だからソフィーはウォーターを唱えて北門前の土のぬかるむようにしていたのか。」
「はい、スケルトンでは地面の足跡までは消せませんからね。」
「魔力を消耗する魔法ばかり使っています。ですからもうほとんど魔力は残っていないんじゃないですかロゼッタ?」
ロゼッタが大きな声で私に言いました。
「ええそうよ!!もう魔力は空っぽよ!!!本当にふざけるんじゃないわよ!!ソフィーあんたみたいなクズ女がよくもこの私を何度もコケにするなんて!!!あってはならない事よ!!」
「なんでそんなに強気に出られるんですか??自分の状況を分かってますか??」
「なんですって??」
クラトス様がロゼッタに言いました。
「王家転覆を計りたくさんの者達を傷つけた。その口先でリチャードをそそのかし自身も多くの犯罪行為を行った。さらにはソフィーを侮辱して、何度もソフィーを苦しめた。そんな人間に寛大な処分が下ると思っているのか??」
「はあ??私は子爵令嬢よ。そして優秀な魔導士でもある。そんな私を裁けるものですか??」
「パストーレ子爵より事づてを預かっている。それによればロゼッタお前を勘当するそうだ。もう子爵令嬢を名乗る事も許さないとの事。そしてロゼッタの処分は王家にお任せするとも仰っていた。」
ロゼッタが驚いた様子で言いました。
「なっ??お父様が??」
するとロゼッタが慌てた様子でクラトス様に言いました。
「ちょっと待って!!私は優秀な魔導士なのよ。処分なんかしたら王国にとって大きなマイナスになるわ。そうでしょう??」
「王家転覆をはかり多くの犯罪に手を染めた魔導士を野放しにしておく方が王国にとってマイナスだ!!!ソフィーを傷つけたというその一点だけでお前を許す事はできない。」
「ちょっと待ってよ!!!処罰っていっても厳しい処罰にはならないわよね。三日ぐらい謹慎するぐらいの処罰でしょ??」
「だからあれだけの事をしておいてなんで寛大な処分が下ると思ってるんですか。」
「ソフィーのいう通りだ。これだけの事をしたのだから死罪は免れないだろう。」
「死罪って嘘でしょ??」
するとロゼッタがクラトス様に言いました。
「王子様、お願いします。それだけは嫌です。助けてください!!!」
「そう思うならまずやるべき事があるだろう!!!」
「寛大な処分を求めるならまずやるべき事がありますよね。」
「まさか謝れって事??」
「そうだ。ソフィーに誠意を持って謝罪するんだ!!」
「はあ??この優秀なロゼッタがソフィーに謝れですって。誰がこんな愚かなクズ女なんかに頭を下げるもんですか!!」
「ロゼッタ??今なんと言った。ソフィーを愚かと聞こえたんだが??」
クラトス様がロゼッタを睨みつけました。
ロゼッタが慌てて言い直しました。
「それは気のせいです。」
「だが確かに愚かと聞こえたんだが?」
「それはこのロゼッタが愚かだと言ったんです。」
「ではクズ女と聞こえたのも??」
「はい、このロゼッタがクズ女だと言いたかったんです。」
「それを聞いて安心したよ。」
「ではもう一回やりなおしてくれ。」
「はい分かりました。ソフィーさんにちゃんと謝らせて頂きます。」
ロゼッタが私に言いました。
「ソフィー、悪かったわ。」
「ロゼッタ??それで謝ったつもりなんですか??全然誠意を感じられないんですが??」
「分かりました。ちゃんと謝ります。」
「ソフィー様、申し訳ありませんでした。どうかどうかこの愚かなロゼッタをお許しください!!!」
「ロゼッタ!!頭の位置が高すぎるます。ちゃんと地面に頭をつけて謝ってください!!」
「ここ泥まみれなのよ。こんな所で頭をつけて謝ったら泥まみれになっちゃうじゃないの??ソフィーにそこまでしなきゃいけないの??」
「当然だろう!!それだけの事をしてるんですから。」
「くうー!!!分かったわよ。やりますよ。やればいいんでしょう。」
ロゼッタは頭と手足を地面につけて言ってくれました。
「ソフィー様申し訳ありませんでした。どうかどうかこの愚かなロゼッタをお許しください。」
そして立ち上がったロゼッタは泥まみれの姿になっていました。
「ロゼッタ、泥まみれでなかなかいい姿ですね。」
「お願いだから言わないで!!」
ロゼッタが心底嫌そうな声で言ったのでした。
「ソフィーこれで心が晴れたかい??」
「はいクラトス様、ありがとうございます。すっきりしました。」
そしてクラトス様が騎士達に指示を出しました。
「よしそれではロゼッタを連れていけ!!!」
「ちょっと王子様??ちゃんと約束は守ってよ??」
「ああ約束は守る。」
「本当に死罪にはならないのね??」
「ああ、父上からはこの反乱に関わる全ての判断を一任されている。よってロゼッタにはリチャード同様に終身刑を言い渡すつもりだ。暗い地下牢の中で自分は犯した罪をこれからの人生を全てを使って償うんだぞ!!」
こうしてロゼッタも騎士達に連行されていきました。
「終わりましたね。」
「ああ。」
改めて私はクラトス様と向き合いました。
クラトス様が微笑みながら私に優しく言ってくれました。
「ただいまソフィー。」
「はい、お帰りなさいませクラトス様。」
「ソフィーには本当に苦労をかけてしまった。本当にすまない。」
「いえクラトス様はちゃんと戻って来てくれました。私はそれだけで満足です。」
「ありがとうソフィー!!!」
「ずっとずっと会いたかったです!!!」
「私もだ!!!」
私は安堵のあまり目から涙が出てきました。
するとクラトス様が私を力いっぱいに抱きしめてくれました。
私もクラトス様を抱きしめます。
ああ本当に戻ってきてくれたんだ。クラトス様が。
「ソフィー、もう二度と君の側を離れないと誓おう。」
「そんな必要ありませんよ。クラトス様はいつも側にいてくれました。だから分かるんです。これからもずっと側にいてくれるって。」
「クラトス様の声が聞けたから、私頑張れました。」
「それは私も同じだ。ソフィーの声が聞けたから前に進む事でできたんだ。」
「せっかくですからこのまま私達の結婚式を挙げませんか??」
「いいのかい??このような汚れた結婚式で。一生に一度の事だ。日時を改めて再び開いても全然構わないが。」
「構いません、王子様がいてくれれば私は他に何も望みませんから。」
「分かった。」
「みなのもの、これよりソフィーとの結婚式を執り行う。よいな!!!」
「はっ!!!」
私は再び衣装を着替えました。
そしてそのままクラトス様との結婚式が始まりました。
司祭様の前での宣誓が始まりました。
「クラトス・ダルスタル、そなたはいついかなる時もソフィーを愛し生涯に渡りお互い支えあう事を大神ミクローネ様に誓えますか?」
「はい誓います。」
「ソフィー・ルーレシアそなたはいついかなる時もクラトスを愛し生涯に渡り助け合う事を大神ミクローネ様に誓えますか?」
「はいもちろん誓います。」
「では指輪の交換を!!」
そしてクラトス様が私の指に指輪をはめてくれました。
私もクラトス様の指に指輪をはめました。
「では誓いの口づけを!!!」
私達は深い口づけを交わしました。
クラトス様の温かい唇が私の唇に合わさりました。
司祭様が大きな声で言われました。
「今ここに二人は夫婦となった。この二人の新たな門出に盛大な拍手を!!!」
会場に来ていた参列者の方々から大きな喝采が起こりました。
「おめでとうございます。」
「おめでとうございます。」
こうして私はクラトス様と結ばれました。
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