5 / 10
05
しおりを挟む
ソフィーの視点
「もうすぐ聖域の中に入ります。」
「うまくいきましたね。」
私とメリーゼはシュベル離宮を脱出した後で静かに聖域の森に向かって進んでいました。
「ええシュベル離宮の倉庫に備蓄してあったありったけのリメール酒を包囲していたリチャードの兵士達に振舞って兵士達が酔いつぶれている間に脱出する。これで離宮にいた使用人達も全て脱出できました。」
森の出入り口まで来たところでメリーゼが私に言いました。
「ではソフィー様??私はここで失礼します。」
「メリーゼ、やはり私もあなたと一緒に行きます。」
「ソフィー様は本当にお優しいですね。お気持ちだけで充分でございます。どうかご無事でいてくださいませ!!」
「聖域の最深部は現状ソフィー様と王家の方々しか入る事はできません。となればこの先がソフィー様にとって一番安全な場所となります。連中も私などは眼中にないでしょうから恐らく何もしてこないでしょう。それでは。」
私はメリーゼを寂しい気持ちで見送りました。
そして私は聖域の最深部へと歩いていきました。
最深部には大きな泉があって聖水が地下から湧き出していました。
私は最深部に到着してそこでしばらくの間身を潜めていました。
私は泉を見ながら呟きました。
「はあ、ここにいると心が不思議と落ち着きますね。」
今はとてもひどい状況ですが、それでもここにいると不思議と心が安らぎます。
これも聖域だからなのでしょうね。
すると私に対しての通信魔法が入ってきました。
「通信魔法???一体だれから??」
私は通信魔法を開きました。
するとロゼッタの声が響いてきたのです。
「ソフィー、いえクズ女!!!よくもやってくれたわね!!!このロゼッタ様をよくも出し抜いてくれたわね!!!あんたみたいな無価値なクズ女がこのロゼッタを怒らせたらどうなるか、しっかり教えてあげるわ。」
「それじゃあこれからあんたにリチャード様の声を伝えるわ!!!」
そしてリチャードの大声が響き渡ります。
「このゴミ女!!!すぐに出てこい!!!さもなければお前の親しい使用人共が焼き殺される事になる。」
そして聞き覚えのある声が響きます。
「ソフィー様!!出てきてはなりません!!!」
この声はメリーゼ??
まさかメリーゼがリチャードに捕まってしまったの??
すると再びリチャードの声が響きます。
「この女以外にもお前と親しかった奴らをたくさん捕まえてやったぞ。もし出てこなければまずこの女を処刑する!!!明日の日没までに公爵屋敷に来るんだ!!!分かったな!!!」
そして最後にロゼッタの声が響き渡りました。
「あっ!!ちなみに処刑人は私が担当させてもらうから!!私ご自慢の火炎魔法でじっくりとこいつを丸焼きにしてやる予定よ!!!それじゃあねえクズ女!!!くっくっくっ!!!」
そして通信魔法は終了しました。
ああなんてこと、メリーゼ達が捕まってしまった。
「ああ私はどうすれば??」
私は絶望のどん底に突き落とされました。
クラトス様!!!クラトス様!!!私はどうすればいいんですか??
クラトス様の声が聞きたい。クラトス様に会いたい。
私の婚約者であるクラトス様とは同じ貴族学院の同級生でクラスメイトでした。
すでに貴族学院時代から私はクラトス様を慕っていました。
クラトス様を慕うきっかけになったのはとある課外授業に出かけた時の事でした。
私達のクラスはリーゼルト郊外にやってきていました。
私のクラスは転移魔法でランダムにリーゼルト郊外に飛んで魔法なしでリーゼルトの町に戻るという訓練をしていました。
それでその時リーダーをしていたゴード君に八つ当たりをされていた時の事でした。
「おい、ソフィー??どっちに行けばいいんだ??」
「ゴード君、ごめん。分からない。」
「なら何かリーゼルト周辺にある目印になりそうな物は何か知らないのか??」
「ごめん、それも分からない。」
「ソフィー!!!何も知らねえじゃねえか!!この訓練は魔法を一切使わずにリーゼルトに戻らなきゃいけないんだぞ!!!このままじゃ制限時間までに帰れないじゃないか!!そんな事になったらリーダの俺の評価が下がるんだぞ。」
私がゴード君に八つ当たりをされているとクラトス様がゴード君にこう言ってくれました。
「ゴード??ソフィーを責めるのは違うだろう。どっちに行くかを決めるのはリーダーであるゴードの役割はずだ。」
「クラトス。いいかお前は王子かもしれないが、今回の訓練のリーダはこのゴードだ。それを忘れていないだろうな?」
「もちろん理解しているよ。だがこの訓練はみんなで協力してリーゼルトに戻るのが目的なんだ。ゴードがしているのはただの八つ当たりでしかない、それは今回の訓練の目的にも反するんじゃないのか。」
「どっちに行けばいいか分かんねーだから仕方ないだろう!!!」
するとクラトス様は遠くを指さしてゴード君に言いました。
「あそこに大きな木が見えるだろう。あれはリーゼルトの北側にあるセルスの大樹のはずだ。」
「何?ならあれを目印にして帰れば。」
「ああリーゼルトに戻る事ができるはずだ。」
「クラトス、気づいていたならもっと早く言いやがれ。」
「言おうとしたらゴードがソフィーへの八つ当たりを始めたんだ。」
「ちっ!!」
「みんな聞け。ここで少し休憩だ。休憩後全力でリーゼルトへ戻るぞ!!」
難を逃れた私がほっとしているとクラトス様が声を掛けてくれました。
「ソフィー??大丈夫だったかい??」
「クラトス様ありがとうございます。」
「大した事はしていないよ。」
クラトス様はその後も何度も私を庇ってくれたり、助けたりしてくれました。
そして私がクラトス様に恋心を抱くのにさほど時間はかかりませんでした。
いつもクラトス様は私に優しく微笑んでくれて、そしていつも私に優しくしてくれました。
私はクラトス様にどんどん惹かれていきました。
学院時代はほとんどクラトス様と一緒に過ごしていたと思います。
あの頃は本当に楽しかったなあ。
それから学院を卒業して私は実家の男爵家に戻っていましたが、クラトス様はその後もよく私に会いに来てくれました。
そして半年ほど前にクラトス様からプロポーズをされたんです。
クラトス様も私の事を好きでいてくれたのです。
王家主催の舞踏会でプロポーズされた時はとても驚いて、とても嬉しかったのです。
あの日の夜は胸のドキドキが止まらなくて全く寝れませんでしたね。
そしてクラトス様との婚約が決まり、王家に入るためにいくつかの儀式を行いました。
ロゼッタが言っていた身清めの儀はその一つです。
そして私はクラトス様と結ばれるはずでした。
あれからずっと幸せな時間が続くと思っていました。
でもその幸せな時間はすぐに無くなってしまったのです。
結婚式の前にあの事件が起こってしまったのです。
魔物の軍勢がこの王国に攻め込んできたのです。
クラトス様は魔物の軍勢を討伐するべく2カ月前に出陣されていきましたが、それっきりクラトス様とは連絡が取れていないのです。
クラトス様とはそれっきりなのです。
それからすぐにこの王国内は魔物達で溢れかえってしまったと聞いています。
この聖地リーゼルト周辺は大神ミクローネ様のご加護があるために魔物が寄り付く事ができないため難を逃れていますが、他の町がどうなっているかも今は分からない状況です。
そしてリチャードが王族のみが使える秘宝ゼブリアを狙って、私の住むシュベル離宮に軍勢を率いて乗り込んできたという訳です。
私はすでに聖域に入る儀式の方は済ませているので、ロゼッタのいう通り確かに秘宝ゼブリアを扱う事ができます。
ですがリチャード様から預かった秘宝ゼブリアをリチャードに渡すわけにはいきません。
でもこのまま隠れていれてはメリーゼが処刑されてしまいます。
私はどうすればいいんですか??
助けてください!!!クラトス様!!!
せめて声だけでも聞きたい。クラトス様のお声を。
「ソフィー??」
「ソフィー??」
「ああ、クラトス様の声が聞こえる。」
周囲には誰もいないので声が聞こえるはずがありません。
私はどうかしてしまったのかもしれません。
ああクラトス様、私はどうすればいいんですか??
「ソフィー!!」
「ソフィー!!」
はっと私は気づきました。
間違いなく声が聞こえてきます。
そしてこの声の主は聞き間違えるはずがない。
クラトス様の声です!!
「もうすぐ聖域の中に入ります。」
「うまくいきましたね。」
私とメリーゼはシュベル離宮を脱出した後で静かに聖域の森に向かって進んでいました。
「ええシュベル離宮の倉庫に備蓄してあったありったけのリメール酒を包囲していたリチャードの兵士達に振舞って兵士達が酔いつぶれている間に脱出する。これで離宮にいた使用人達も全て脱出できました。」
森の出入り口まで来たところでメリーゼが私に言いました。
「ではソフィー様??私はここで失礼します。」
「メリーゼ、やはり私もあなたと一緒に行きます。」
「ソフィー様は本当にお優しいですね。お気持ちだけで充分でございます。どうかご無事でいてくださいませ!!」
「聖域の最深部は現状ソフィー様と王家の方々しか入る事はできません。となればこの先がソフィー様にとって一番安全な場所となります。連中も私などは眼中にないでしょうから恐らく何もしてこないでしょう。それでは。」
私はメリーゼを寂しい気持ちで見送りました。
そして私は聖域の最深部へと歩いていきました。
最深部には大きな泉があって聖水が地下から湧き出していました。
私は最深部に到着してそこでしばらくの間身を潜めていました。
私は泉を見ながら呟きました。
「はあ、ここにいると心が不思議と落ち着きますね。」
今はとてもひどい状況ですが、それでもここにいると不思議と心が安らぎます。
これも聖域だからなのでしょうね。
すると私に対しての通信魔法が入ってきました。
「通信魔法???一体だれから??」
私は通信魔法を開きました。
するとロゼッタの声が響いてきたのです。
「ソフィー、いえクズ女!!!よくもやってくれたわね!!!このロゼッタ様をよくも出し抜いてくれたわね!!!あんたみたいな無価値なクズ女がこのロゼッタを怒らせたらどうなるか、しっかり教えてあげるわ。」
「それじゃあこれからあんたにリチャード様の声を伝えるわ!!!」
そしてリチャードの大声が響き渡ります。
「このゴミ女!!!すぐに出てこい!!!さもなければお前の親しい使用人共が焼き殺される事になる。」
そして聞き覚えのある声が響きます。
「ソフィー様!!出てきてはなりません!!!」
この声はメリーゼ??
まさかメリーゼがリチャードに捕まってしまったの??
すると再びリチャードの声が響きます。
「この女以外にもお前と親しかった奴らをたくさん捕まえてやったぞ。もし出てこなければまずこの女を処刑する!!!明日の日没までに公爵屋敷に来るんだ!!!分かったな!!!」
そして最後にロゼッタの声が響き渡りました。
「あっ!!ちなみに処刑人は私が担当させてもらうから!!私ご自慢の火炎魔法でじっくりとこいつを丸焼きにしてやる予定よ!!!それじゃあねえクズ女!!!くっくっくっ!!!」
そして通信魔法は終了しました。
ああなんてこと、メリーゼ達が捕まってしまった。
「ああ私はどうすれば??」
私は絶望のどん底に突き落とされました。
クラトス様!!!クラトス様!!!私はどうすればいいんですか??
クラトス様の声が聞きたい。クラトス様に会いたい。
私の婚約者であるクラトス様とは同じ貴族学院の同級生でクラスメイトでした。
すでに貴族学院時代から私はクラトス様を慕っていました。
クラトス様を慕うきっかけになったのはとある課外授業に出かけた時の事でした。
私達のクラスはリーゼルト郊外にやってきていました。
私のクラスは転移魔法でランダムにリーゼルト郊外に飛んで魔法なしでリーゼルトの町に戻るという訓練をしていました。
それでその時リーダーをしていたゴード君に八つ当たりをされていた時の事でした。
「おい、ソフィー??どっちに行けばいいんだ??」
「ゴード君、ごめん。分からない。」
「なら何かリーゼルト周辺にある目印になりそうな物は何か知らないのか??」
「ごめん、それも分からない。」
「ソフィー!!!何も知らねえじゃねえか!!この訓練は魔法を一切使わずにリーゼルトに戻らなきゃいけないんだぞ!!!このままじゃ制限時間までに帰れないじゃないか!!そんな事になったらリーダの俺の評価が下がるんだぞ。」
私がゴード君に八つ当たりをされているとクラトス様がゴード君にこう言ってくれました。
「ゴード??ソフィーを責めるのは違うだろう。どっちに行くかを決めるのはリーダーであるゴードの役割はずだ。」
「クラトス。いいかお前は王子かもしれないが、今回の訓練のリーダはこのゴードだ。それを忘れていないだろうな?」
「もちろん理解しているよ。だがこの訓練はみんなで協力してリーゼルトに戻るのが目的なんだ。ゴードがしているのはただの八つ当たりでしかない、それは今回の訓練の目的にも反するんじゃないのか。」
「どっちに行けばいいか分かんねーだから仕方ないだろう!!!」
するとクラトス様は遠くを指さしてゴード君に言いました。
「あそこに大きな木が見えるだろう。あれはリーゼルトの北側にあるセルスの大樹のはずだ。」
「何?ならあれを目印にして帰れば。」
「ああリーゼルトに戻る事ができるはずだ。」
「クラトス、気づいていたならもっと早く言いやがれ。」
「言おうとしたらゴードがソフィーへの八つ当たりを始めたんだ。」
「ちっ!!」
「みんな聞け。ここで少し休憩だ。休憩後全力でリーゼルトへ戻るぞ!!」
難を逃れた私がほっとしているとクラトス様が声を掛けてくれました。
「ソフィー??大丈夫だったかい??」
「クラトス様ありがとうございます。」
「大した事はしていないよ。」
クラトス様はその後も何度も私を庇ってくれたり、助けたりしてくれました。
そして私がクラトス様に恋心を抱くのにさほど時間はかかりませんでした。
いつもクラトス様は私に優しく微笑んでくれて、そしていつも私に優しくしてくれました。
私はクラトス様にどんどん惹かれていきました。
学院時代はほとんどクラトス様と一緒に過ごしていたと思います。
あの頃は本当に楽しかったなあ。
それから学院を卒業して私は実家の男爵家に戻っていましたが、クラトス様はその後もよく私に会いに来てくれました。
そして半年ほど前にクラトス様からプロポーズをされたんです。
クラトス様も私の事を好きでいてくれたのです。
王家主催の舞踏会でプロポーズされた時はとても驚いて、とても嬉しかったのです。
あの日の夜は胸のドキドキが止まらなくて全く寝れませんでしたね。
そしてクラトス様との婚約が決まり、王家に入るためにいくつかの儀式を行いました。
ロゼッタが言っていた身清めの儀はその一つです。
そして私はクラトス様と結ばれるはずでした。
あれからずっと幸せな時間が続くと思っていました。
でもその幸せな時間はすぐに無くなってしまったのです。
結婚式の前にあの事件が起こってしまったのです。
魔物の軍勢がこの王国に攻め込んできたのです。
クラトス様は魔物の軍勢を討伐するべく2カ月前に出陣されていきましたが、それっきりクラトス様とは連絡が取れていないのです。
クラトス様とはそれっきりなのです。
それからすぐにこの王国内は魔物達で溢れかえってしまったと聞いています。
この聖地リーゼルト周辺は大神ミクローネ様のご加護があるために魔物が寄り付く事ができないため難を逃れていますが、他の町がどうなっているかも今は分からない状況です。
そしてリチャードが王族のみが使える秘宝ゼブリアを狙って、私の住むシュベル離宮に軍勢を率いて乗り込んできたという訳です。
私はすでに聖域に入る儀式の方は済ませているので、ロゼッタのいう通り確かに秘宝ゼブリアを扱う事ができます。
ですがリチャード様から預かった秘宝ゼブリアをリチャードに渡すわけにはいきません。
でもこのまま隠れていれてはメリーゼが処刑されてしまいます。
私はどうすればいいんですか??
助けてください!!!クラトス様!!!
せめて声だけでも聞きたい。クラトス様のお声を。
「ソフィー??」
「ソフィー??」
「ああ、クラトス様の声が聞こえる。」
周囲には誰もいないので声が聞こえるはずがありません。
私はどうかしてしまったのかもしれません。
ああクラトス様、私はどうすればいいんですか??
「ソフィー!!」
「ソフィー!!」
はっと私は気づきました。
間違いなく声が聞こえてきます。
そしてこの声の主は聞き間違えるはずがない。
クラトス様の声です!!
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】白い結婚はあなたへの導き
白雨 音
恋愛
妹ルイーズに縁談が来たが、それは妹の望みでは無かった。
彼女は姉アリスの婚約者、フィリップと想い合っていると告白する。
何も知らずにいたアリスは酷くショックを受ける。
先方が承諾した事で、アリスの気持ちは置き去りに、婚約者を入れ換えられる事になってしまった。
悲しみに沈むアリスに、夫となる伯爵は告げた、「これは白い結婚だ」と。
運命は回り始めた、アリスが辿り着く先とは… ◇異世界:短編16話《完結しました》
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
美人の偽聖女に真実の愛を見た王太子は、超デブス聖女と婚約破棄、今さら戻ってこいと言えずに国は滅ぶ
青の雀
恋愛
メープル国には二人の聖女候補がいるが、一人は超デブスな醜女、もう一人は見た目だけの超絶美人
世界旅行を続けていく中で、痩せて見違えるほどの美女に変身します。
デブスは本当の聖女で、美人は偽聖女
小国は栄え、大国は滅びる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
もう散々泣いて悔やんだから、過去に戻ったら絶対に間違えない
もーりんもも
恋愛
セラフィネは一目惚れで結婚した夫に裏切られ、満足な食事も与えられず自宅に軟禁されていた。
……私が馬鹿だった。それは分かっているけど悔しい。夫と出会う前からやり直したい。 そのチャンスを手に入れたセラフィネは復讐を誓う――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる