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しおりを挟むエリオットに連絡を取ってセディーと二人でフィールズ伯爵家にお礼をしに行ったら、エリオットのご両親に大歓迎されて、なぜか逆にお礼を言われましたよ。
「エルちゃんと仲良くしてくださって、本当にありがとうございます。エルちゃんが嬉しそうな顔をしていて、本当にっ……」
「あんなに学園に行くのを渋っていたエリオットが、お友達と遊びに行きたいと言うとは……」
「もうっ、なに言ってるんですかっ!? 恥ずかしいからやめてくださいよっ!?」
涙を流して喜ぶルクレツィア夫人と、噛み締めるようにうんうん頷くフィールズ伯爵。二人の様子に顔を赤くして恥ずかしそうにしているエリオット。
相変わらず、フィールズ伯爵家は家族仲がいいようです。
「お父様とお母様はあっち行っててください!」
と、またもやエリオットに追い出される夫妻。前も見た光景だなぁ。
「はぁ……えっと、すみません。その、僕、お友達が少なくて……それでその、ハウウェル先輩とセディック様がまたうちに来てくれたので、お父様とお母様が感激しちゃったみたいで……」
「ふふっ、まぁ、僕もネイトがお友達と仲良くしているのを見ると嬉しくなりますからねぇ」
クスリと笑うセディー。
まぁ、恥ずかしそうにするエリオットの気持ちもわからなくはない。わたしも、うちにアホ共が来たときのお祖父様とおばあ様、セディーの微笑ましいという視線が気恥ずかしかったから。
それからエリオットとお茶をして、ターシャおば様に招待されていることを話すと、
「ターシャおばあ様は、ハウウェル先輩とダンスをするつもりなのかもしれないですね……」
思案げに言うエリオット。
「え? ターシャおば様がダンス? 大丈夫なんですか?」
心配そうな顔をするセディー。
「一応、スタンダードワルツは実際に僕がペアを組んでちゃんと踊れることを確認して、その上でハウウェル先輩と踊る為に張り切って練習もしているんですけど・・・やっぱり、僕も行きます。おばあ様が無茶をするようなら、がんばって止めますっ」
「エリオット君が一緒なら、心強いよ」
と、フィールズ公爵家に一緒に行く約束をした。
日程を決めて、フィールズ公爵家の方へ連絡。
翌日。それならいっそのこと、『皆さんでお茶会を開きましょう』というお返事が。
参加者はハウウェル兄弟、ターシャおば様、エリオット、セルビア姉弟、フィールズ姉妹と、なんだかちょっと規模が大きくなってしまった気がする。
案内状には、『よろしければ、ネヴィラ様もどうぞ』と書かれていたけど、
「参加人数が多いみたいだから遠慮します。あなた達二人で行ってらっしゃいな」
と、おばあ様は苦笑。
✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰
すみません、夏バテです。(´ε`;)ゞ
暑くてやる気が……というワケで、テンションを上げるために『カミに愛されし聖女との婚約を破棄するっ!?』というアホな短編を投稿しました。
前中後の3話で完結してます。気になった方は、月白ヤトヒコの作品リンクから覗いてやってください。
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