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しおりを挟むライアンさんに勉強を教わり、頭が沸き掛けたレザンに「付き合え」と危うく外に引っ張って行かれそうになって抵抗したり、「飽きたわー」と集中力の切れたテッドがペンを投げたり、「人に教わっといてその態度はなんだっ、このアホ共が!」とリールにどやされたり、途中で買い出しに行ったりと・・・
わちゃわちゃと過ごして、夕食を食べて解散。
まぁ、リールの言うことは尤もだと思う。ライアンさんは笑っていたけど……学年末テストの最中に、わざわざ勉強を教えてもらっているというのに、飽きたというのはとっても失礼だし。一応、勉強に飽きるというテッドの気持ちも少しはわからないでもないけどね?こういう、勉強で苦労するときにはちょっとだけセディーが羨ましくなるんだよねぇ・・・あの記憶力を分けてほしいよ。
それは兎も角、なんでわたしまでリールにどやされるかな?
わたしは、レザンとテッドに挟まれていただけなのに。
なんだか、あの二人のせいでリールには、『三バカ』扱いをされている気がする。すごく納得がいかない。
あの二人とわたしを、一組で考えるのはやめてほしい。大体、あの二人は同じクラスだけど、わたしはクラスが違うのにさ?
そんなこんなで、学年末テストをどうにかこうにか終えて――――
「よっしゃ今日でテスト終わりっ!?!? これでもう、勉強漬けの日々から解放されるっ!!!! さあ、遊び捲ろうぜっ!!」
テンション高く主張するテッド。
「・・・ああ、そうだな。今日で漸く、机に齧り付く日々ともさらばだっ! さあ行くぞハウウェルっ!?」
据わった目で木剣を握り、わたしの方へ向かって来るレザン。
「っ!?」
こないだの、「・・・試験が終わってから・・・」というあの不穏な呟きを実行に移そうとしているらしい。
勉強で鬱憤の溜まったレザンの相手なんか、冗談じゃないっ!!!! ただでさえレザンは、脳筋の剣術バカなんだ。あんなのに付き合って打ち合いなんかしようものなら、身体がガタガタになる。というか、奴が手加減しなかったら、怪我とかもするだろう。わたしがっ!!
ということで、わたしはレザンから逃げることにした。猛ダッシュで回れ右。
「なぜ逃げるハウウェルっ!?」
「お前に付き合ってられるか!!」
追い掛けて来るレザンから逃げていると、
「いいじゃねーかよ、遊ぼうぜ!」
なぜかテンションの高いテッドまで付いて来た。
「お前ら二人で遊んでろっ!?」
テスト最終日に、なんでまた長期休暇最終日と似たようなことになってるかなっ!?
しかも、テスト期間前後の生徒が変な行動をすることはよくあるらしく……奇行をする生徒という風に見られたっ!?
その上、レザンとテッドと同類だと思われるとか・・・最悪だっ!?
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