111 / 179
ヴァンパイア編。
102.船を壊すと、アマラがキレるんだよ。
しおりを挟む
甲板にやって来たのは、ウキウキと刃物を持った雪路と、キョロキョロと海を見渡すアル。そして、そんなアルを心配そうに見やるジンの三人。
これから、こちらを襲撃して来るであろう海賊を逆に襲撃して撃退する予定だ。
アル…は、まあ大丈夫だろうが・・・
「なにをそんなにキョロキョロしてんだ? アル。特に面白いもんはねぇと思うが?」
「? 面白いよ。海で人魚の船に喧嘩を売る馬鹿共」
最近、アルの言葉が少し崩れて来ている。打ち解けてくれたようで少し嬉しい。
「身も蓋もねぇな・・・けど、アマラは基本、夜以外は手ぇ出さねぇからな」
「あ、そうなんだ?」
「ああ。ただ、その代わり・・・」
恐ろしいことも、ある。
「その代わり?」
「船を壊すと、アマラがキレるんだよ」
ジンが肩を竦めて言う。
「ああ…そりゃ怒るわ。リリも船壊されたら怒るしなぁ・・・シーフとか、移動制限掛けられてるし」
「マジか・・・あの人魚の船でも移動制限を掛けられるとは、シーフも大変だな」
これはシーフ本人が帰った後、カイルに聞いたんだが、シーフはこっちでは、アマラに移動制限を掛けられてアルの部屋と食堂、甲板や通路以外の立ち入りを禁止されていたらしい。だから、甲板や廊下、階段や手摺りに引っ掛かって寝たりなど、変な場所に転がっていたようだ。よくあんな変な寝方ができるな? とは思っていたんだが・・・
まあ、アル曰くの、「シーフがそこらで転がるのは習性だから気にしないでください」に騙されたというか、説明不足というか・・・知らなかったとはいえ、シーフには少し申し訳なく思っている。
「まあ、シーフは半分イフリートだからね。仕方ない。水属性の強いヒト達に敬遠されがちなんだ」
苦笑気味のアル。
「それで、馬鹿共はどこにいるの?」
銀の浮かぶ翡翠が、キラリと煌めく。判ってはいたが、アルはなかなか好戦的だ。雪路と素手の格闘を遊びだというだけはある。
「向こうだ」
東側の方向を指す。数キロ先から、こちらの方へと向かって来る船。
「とはいえ、まだ怪しいって程度だ。あの船が海賊だと決まったワケじゃない」
「へぇ・・・よくあんな遠くの見えるな」
目を眇めて遠くを見る翡翠。
「見えないのか?」
「昼は眩しい。遠くは夜の方が見易い」
「だよねー。御厨も昼は眩しい」
アルの言葉にうんうん頷く雪路。雪路は猫で、アルはヴァンパイアだからな。コイツらは夜目の方が利くようだ。
「俺はそもそも見えないけどね」
眼鏡のジン。確か、近視とか言っていた。
カイルも視力は普通。
アマラは・・・そもそも太陽の下に出ないからな。まあ、人魚は海のことは色々とわかるそうだが。
とりあえず、真昼でも遠目が利くのはこの中では俺だけのようだ。
「問題は、あれが本当に海賊だった場合だよ。いきなり大砲ぶっ放して来る馬鹿共が一番困るんだ」
やれやれと肩を竦めてジンが言う。
「ああ、大砲は本気で困る」
被害が大きい。船が壊れるとアマラがキレるし、だからと言ってアマラを起こしてどうにか大砲を避けたとしても、「よくも昼間に起こしたわね?」と盛大に不機嫌になる。
「あと、こっち側に乗り込まれてもねー」
雪路が言う。別に、乗り込まれたところでたかが人間の海賊数十人に負けることはない。
負けることはないが・・・
「ああ。甲板を汚すと、カイルが怒るからな・・・海賊掃討後、全員で仲良く甲板の掃除をさせられる」
アマラもカイルも、かなり綺麗好きだ。船の設備を壊したり汚したりすると、かなりキレる。
だから海賊掃討戦は、如何に船を壊さない、汚さないようにするか? というのに毎回苦心している。
ということで、怪しい船を見付けたら俺達三人で頭を悩ませるワケだ。まあ、海賊掃討戦の後に、甲板掃除から逃れられたことは一度もないが・・・
「ふ~ん…なんなら、様子見て来ようか?」
アルが怪しい船の方角を見て言った。
「は? どうやって?」
「や、オレ普通に飛べるし」
「いや、アルちゃん? 真昼に飛ぶとかなり目立つから! 撃たれたら危ないから!」
慌てたようにジンが言う。
「誤魔化すことできるけど?」
「へぇ…どうやって?」
ニヤリと雪路が笑う。
「ん? こうやって?」
と、アルがゆっくりと手を翳して動かすと、ひんやりと空気が冷えて、視界がもわもわと歪んだ。
「なんだそりゃっ!?」
「あ、もしかして蜃気楼?」
「ええ。というワケで行って来る」
ジンへ頷き、トンと軽く甲板を蹴って数メートル跳ね上がったアル。その背中に蝙蝠のような翼がバッと現れて広がる。そして、
「自分も連れてけ」
と、雪路が高く跳ね上がってアルの足を掴んでぶら下がった。瞬間、ガクッとアルの高度が低くなる。
「わっ!? ちょっ、雪君っ!?」
「おい雪路っ!?」
「ミクリヤっ!?」
慌てる俺らを余所に、
「なんだ? 無理か? アル」
笑みを含む雪路の声が揶揄うように言う。
「雪君くらいは余裕だけどさ、いきなり重くなるとバランス崩して危ないだろ」
迷惑そうなアルトの返事。
「あと、落ちても知らん」
「なははっ、確り掴んでるから平気だ」
「あっそ。なら、振り落とされねーよう、せいぜい確り掴んでろ」
「望むところだ」
「んじゃ、頑張れ」
と、アルの声がしたら、またもや空気がぐにゃりと歪んで二人の姿が視認できなくなった。
「二人共気を付けて無茶しないでねーっ!?」
「落ちンなよ雪路っ!?」
「おう!」
※※※※※※※※※※※※※※※
アルの足を掴んでぶら下がっているワケだが、まず、真上にグンと上昇した。そして、海面から数百メートルまで高く上がり、ぐっと急降下。
これは確かに、「振り落とされるな」だ。高い場所から飛び降りるときのように、内臓がきゅっと圧されて浮くような感覚。叩き付けるような風圧の冷たい空気に体温が奪われる。が、アルの足を放すワケにはいかない。
海の上だから多分、落ちても死にはしないだろうが、落ちて濡れネズミになるのは嫌だ。海水はベタベタするから嫌いだ。
そして、あっという間に怪しい船の上まで来た。
成る程、急降下でスヒードを出したワケか。
「で、どうよ? あれ」
アルの声が上から降って来る。
「あ~、海賊だねー」
普通に人相が悪くて、明らかに武装している野郎共がわらわらいる。軍服着てる奴は一人もいない。そして、望遠鏡でうちの船を窺っている。ピリピリとした敵意というか、害意が伝わって来る。
人数は、甲板にいるだけでざっと二十人程。船内にもまだいるだろうから、なかなかの規模の海賊。
「アル」
「なんだ?」
「自分、先行っていいか?」
「二十メートルくらいの高さ、大丈夫?」
「おう、任しとけ」
「ンじゃ、マストの上辺りでもう少し高度落とすから、下がらなくなったら飛び降りて」
「OK」
と、パタパタとホバリングしていた飛行が、ふわりと下がって段々と高度を落として行く。そして、マストの上の見張り台の真上近くに来たところで、
「じゃ、行って来るわ」
アルの足を掴んでいた手を放す。
「オレの分も残しといてよ?」
「早いもん勝ちだ♪」
と、降って来たアルの声に返し、内臓がきゅっとする感覚と着地に備えて体勢を整える。
「ったく…雪君投下っと」
クスリとイタズラっぽいアルトがして、アルの気配が遠ざかって行くのが判る。姿は、見えない。
さて、まずは見張りをどうにかしないとな?
落下中、尻尾を出してバランスを取り、マストの天辺に両手両足を着いて衝撃を殺しながら着地。
「ん? なんか今、揺れたか?っ、・・・」
するりと見張り台へと降り、上を見上げた見張りの男が声を上げる前に尻尾で絞め落とす。
「これでよし、っと」
見張り台から船を見下ろし、一人でいる奴へと狙いを定める。見張り台から帆桁へ跳び移り、ロープを伝って下へ。
そろりと近付き、背後から絞め落とす。
さて、次は大砲を使う狙撃手を潰しに行くか。撃たれると厄介だからな?
甲板から、階下へと向かう。
こうして段々人数を減らして行くと・・・
甲板の方が騒がしくなって来た。
これから、こちらを襲撃して来るであろう海賊を逆に襲撃して撃退する予定だ。
アル…は、まあ大丈夫だろうが・・・
「なにをそんなにキョロキョロしてんだ? アル。特に面白いもんはねぇと思うが?」
「? 面白いよ。海で人魚の船に喧嘩を売る馬鹿共」
最近、アルの言葉が少し崩れて来ている。打ち解けてくれたようで少し嬉しい。
「身も蓋もねぇな・・・けど、アマラは基本、夜以外は手ぇ出さねぇからな」
「あ、そうなんだ?」
「ああ。ただ、その代わり・・・」
恐ろしいことも、ある。
「その代わり?」
「船を壊すと、アマラがキレるんだよ」
ジンが肩を竦めて言う。
「ああ…そりゃ怒るわ。リリも船壊されたら怒るしなぁ・・・シーフとか、移動制限掛けられてるし」
「マジか・・・あの人魚の船でも移動制限を掛けられるとは、シーフも大変だな」
これはシーフ本人が帰った後、カイルに聞いたんだが、シーフはこっちでは、アマラに移動制限を掛けられてアルの部屋と食堂、甲板や通路以外の立ち入りを禁止されていたらしい。だから、甲板や廊下、階段や手摺りに引っ掛かって寝たりなど、変な場所に転がっていたようだ。よくあんな変な寝方ができるな? とは思っていたんだが・・・
まあ、アル曰くの、「シーフがそこらで転がるのは習性だから気にしないでください」に騙されたというか、説明不足というか・・・知らなかったとはいえ、シーフには少し申し訳なく思っている。
「まあ、シーフは半分イフリートだからね。仕方ない。水属性の強いヒト達に敬遠されがちなんだ」
苦笑気味のアル。
「それで、馬鹿共はどこにいるの?」
銀の浮かぶ翡翠が、キラリと煌めく。判ってはいたが、アルはなかなか好戦的だ。雪路と素手の格闘を遊びだというだけはある。
「向こうだ」
東側の方向を指す。数キロ先から、こちらの方へと向かって来る船。
「とはいえ、まだ怪しいって程度だ。あの船が海賊だと決まったワケじゃない」
「へぇ・・・よくあんな遠くの見えるな」
目を眇めて遠くを見る翡翠。
「見えないのか?」
「昼は眩しい。遠くは夜の方が見易い」
「だよねー。御厨も昼は眩しい」
アルの言葉にうんうん頷く雪路。雪路は猫で、アルはヴァンパイアだからな。コイツらは夜目の方が利くようだ。
「俺はそもそも見えないけどね」
眼鏡のジン。確か、近視とか言っていた。
カイルも視力は普通。
アマラは・・・そもそも太陽の下に出ないからな。まあ、人魚は海のことは色々とわかるそうだが。
とりあえず、真昼でも遠目が利くのはこの中では俺だけのようだ。
「問題は、あれが本当に海賊だった場合だよ。いきなり大砲ぶっ放して来る馬鹿共が一番困るんだ」
やれやれと肩を竦めてジンが言う。
「ああ、大砲は本気で困る」
被害が大きい。船が壊れるとアマラがキレるし、だからと言ってアマラを起こしてどうにか大砲を避けたとしても、「よくも昼間に起こしたわね?」と盛大に不機嫌になる。
「あと、こっち側に乗り込まれてもねー」
雪路が言う。別に、乗り込まれたところでたかが人間の海賊数十人に負けることはない。
負けることはないが・・・
「ああ。甲板を汚すと、カイルが怒るからな・・・海賊掃討後、全員で仲良く甲板の掃除をさせられる」
アマラもカイルも、かなり綺麗好きだ。船の設備を壊したり汚したりすると、かなりキレる。
だから海賊掃討戦は、如何に船を壊さない、汚さないようにするか? というのに毎回苦心している。
ということで、怪しい船を見付けたら俺達三人で頭を悩ませるワケだ。まあ、海賊掃討戦の後に、甲板掃除から逃れられたことは一度もないが・・・
「ふ~ん…なんなら、様子見て来ようか?」
アルが怪しい船の方角を見て言った。
「は? どうやって?」
「や、オレ普通に飛べるし」
「いや、アルちゃん? 真昼に飛ぶとかなり目立つから! 撃たれたら危ないから!」
慌てたようにジンが言う。
「誤魔化すことできるけど?」
「へぇ…どうやって?」
ニヤリと雪路が笑う。
「ん? こうやって?」
と、アルがゆっくりと手を翳して動かすと、ひんやりと空気が冷えて、視界がもわもわと歪んだ。
「なんだそりゃっ!?」
「あ、もしかして蜃気楼?」
「ええ。というワケで行って来る」
ジンへ頷き、トンと軽く甲板を蹴って数メートル跳ね上がったアル。その背中に蝙蝠のような翼がバッと現れて広がる。そして、
「自分も連れてけ」
と、雪路が高く跳ね上がってアルの足を掴んでぶら下がった。瞬間、ガクッとアルの高度が低くなる。
「わっ!? ちょっ、雪君っ!?」
「おい雪路っ!?」
「ミクリヤっ!?」
慌てる俺らを余所に、
「なんだ? 無理か? アル」
笑みを含む雪路の声が揶揄うように言う。
「雪君くらいは余裕だけどさ、いきなり重くなるとバランス崩して危ないだろ」
迷惑そうなアルトの返事。
「あと、落ちても知らん」
「なははっ、確り掴んでるから平気だ」
「あっそ。なら、振り落とされねーよう、せいぜい確り掴んでろ」
「望むところだ」
「んじゃ、頑張れ」
と、アルの声がしたら、またもや空気がぐにゃりと歪んで二人の姿が視認できなくなった。
「二人共気を付けて無茶しないでねーっ!?」
「落ちンなよ雪路っ!?」
「おう!」
※※※※※※※※※※※※※※※
アルの足を掴んでぶら下がっているワケだが、まず、真上にグンと上昇した。そして、海面から数百メートルまで高く上がり、ぐっと急降下。
これは確かに、「振り落とされるな」だ。高い場所から飛び降りるときのように、内臓がきゅっと圧されて浮くような感覚。叩き付けるような風圧の冷たい空気に体温が奪われる。が、アルの足を放すワケにはいかない。
海の上だから多分、落ちても死にはしないだろうが、落ちて濡れネズミになるのは嫌だ。海水はベタベタするから嫌いだ。
そして、あっという間に怪しい船の上まで来た。
成る程、急降下でスヒードを出したワケか。
「で、どうよ? あれ」
アルの声が上から降って来る。
「あ~、海賊だねー」
普通に人相が悪くて、明らかに武装している野郎共がわらわらいる。軍服着てる奴は一人もいない。そして、望遠鏡でうちの船を窺っている。ピリピリとした敵意というか、害意が伝わって来る。
人数は、甲板にいるだけでざっと二十人程。船内にもまだいるだろうから、なかなかの規模の海賊。
「アル」
「なんだ?」
「自分、先行っていいか?」
「二十メートルくらいの高さ、大丈夫?」
「おう、任しとけ」
「ンじゃ、マストの上辺りでもう少し高度落とすから、下がらなくなったら飛び降りて」
「OK」
と、パタパタとホバリングしていた飛行が、ふわりと下がって段々と高度を落として行く。そして、マストの上の見張り台の真上近くに来たところで、
「じゃ、行って来るわ」
アルの足を掴んでいた手を放す。
「オレの分も残しといてよ?」
「早いもん勝ちだ♪」
と、降って来たアルの声に返し、内臓がきゅっとする感覚と着地に備えて体勢を整える。
「ったく…雪君投下っと」
クスリとイタズラっぽいアルトがして、アルの気配が遠ざかって行くのが判る。姿は、見えない。
さて、まずは見張りをどうにかしないとな?
落下中、尻尾を出してバランスを取り、マストの天辺に両手両足を着いて衝撃を殺しながら着地。
「ん? なんか今、揺れたか?っ、・・・」
するりと見張り台へと降り、上を見上げた見張りの男が声を上げる前に尻尾で絞め落とす。
「これでよし、っと」
見張り台から船を見下ろし、一人でいる奴へと狙いを定める。見張り台から帆桁へ跳び移り、ロープを伝って下へ。
そろりと近付き、背後から絞め落とす。
さて、次は大砲を使う狙撃手を潰しに行くか。撃たれると厄介だからな?
甲板から、階下へと向かう。
こうして段々人数を減らして行くと・・・
甲板の方が騒がしくなって来た。
0
お気に入りに追加
212
あなたにおすすめの小説

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる