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ヴァンパイア編。
40.愛しているわ。わたしのロゼット。
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「アマンダ様っていうみたい。聖女様は」
「…へぇ…」
さっき美術館で見た聖女様の絵を、アルへ説明。
「金髪碧眼の、すっごい美少女」
「ふぅん…」
あんまり興味無さそうな返事。
「すっごく綺麗な女の子だったんだけどさ? なんかこう、どっかで見たことあるような気が・・・」
「ま、聖女やら天使なんかの絵はよくあるからね。しかも、金髪碧眼の美形はテンプレ。絵を見たことがない、そして字が読めない人にも、それが聖女だって一目で判るようにしないといけないからね。自然と、どこかで見た気がする絵になるんじゃない?」
「そう、なのかな?」
「そうだよ。天使や聖女はヨーロッパ系の美女や美少年がテンプレだからね。似通っていて当然」
「へぇ…そうなんだ」
「そうだよ。それに、美人じゃない聖女を描いて雇い主から馘になった画家の話も有名」
「え? なにそれ可哀想っ!」
「そうそう美人なんている筈がない。ってことで、華美でない地味な女の人を聖女として描いたら、聖女が普通の女である筈ないだろ! って、雇い主が激怒。アトリエから追い出された画家の話。つまり、聖女は美人であって当たり前ってこと」
「…世知辛いね」
「そんなもんでしょ」
「えっと、なんの話してたんだっけ?」
「さあ?」
「・・・そういえばさ、聖女様の絵を異様な目付きで見てる変な男がいたんだよね」
「ふぅん」
「この辺りでは珍しい感じの男。えっとね、この辺じゃあまり見ない…ジプシー系、かな? 黒髪に褐色の肌。更に珍しいのは、暗い赤色の瞳。それが、食い入るように絵を見ていたんだ」
「変質者か?」
「う~ん…そんな感じ。だけど、なんていうかな? 人を、殺しそうな雰囲気?」
「カイル。変質者には近寄らない方がいいぞ」
真剣な顔で忠告された。
「そんなの当然でしょ。なに言ってンのさ?」
※※※※※※※※※※※※※※※
聖女、か・・・
嫌な場所に来た。
リュース・アマンダ・ホーリレは、聖女と呼ばれていた・・・オレの母親だ。
で、聖女を拐った悪魔が父上。
ある意味テンプレというか・・・
彼女が聖女として人間に監禁されていたのは十数年程。その間、彼女は年を経らず、若々しい少女の外見のままだったという。それは、聖女の奇跡の一環だと謂われていたが・・・
なんのことはない。
彼女が、人間ではなかっただけだ。
深い森の、更に奥に棲む、超ド田舎の種族。
それが、リュースだった。
好奇心旺盛でお人好し。森の浅い部分へ遊びに行った彼女は、偶々人間の一行を見付けた。
物珍しさから数日程観察していると、そのうちの一人が大怪我をした。優しい彼女は、大変だと思って、その怪我を治してしまったのだ。それが、彼女へ不幸を齋すとも知らずに・・・
そして彼女は、聖女だと祭り上げられた。
後は知っての通り。
彼女は父上に拐われた。
父上が彼女を拐った理由は明解。その治癒の力を利用しようとしたからだ。おそらく、子殺しの始祖との戦闘に使うつもりだったのだろう。
しかし、父上の最大の誤算は、利用するつもりだったリュースを愛してしまったことだろう。
緩く波打つハニーブロンド。慈愛に満ちた翠の瞳。柔らかく甘い声。彼女は、美しい。
そして、オレがいる。
「ふふっ、ローレル様に逢えたのだもの。お姫様をしてみるものね? そのお陰で、こうして貴方にも出逢えたわ。わたしの愛しい宝石」
よくそう言って笑っていた。
アマンダという名前の通り、愚かな程にオレへ愛情を注いでくれた愛しいヒト。リュース。
多分、森の中で暮らしていたと思う。父上の張った結界の中にあった小さな家。彼女とオレの二人は、偶にふらりとやって来る父上を待って。
彼女との暮らしは、幸せだった。おそらく、オレの人生の中で、一番穏やかな日々。
ふわふわと甘く、可愛らしい彼女を愛していた。いや、今でも愛している。
「愛しているわ。わたしのロゼット」
甘く柔らかいその声音に翳りが帯び始めたのは、彼女の一族のモノに、オレの存在がバレてから。
彼女の一族は、ヴァンパイア以上の、純血至上主義を誇る種族だった。
その思想は苛烈で、それなりの旧い歴史を持つ一族の中ではおそらく、混血を生んだのがリュースが初めてであろう程の徹底振り。
当然、殺せとなるワケだ。
まあ、物心付いたくらいのときだったから、ちょっとあやふや・・・というか、頭割られる少し前のことだから、記憶が少し怪しい。
許すまじっ! 折角十数年しか一緒に暮らしてないリュースの記憶をあやふやにしてくれやがった変態め。
その変態は許せないが、覚えているのは・・・
兎に角、毎日毎日、家の外から男の声が聞こえたこと。「穢れた忌み子を殺せ」「一族の恥晒しめ」「賤しい女」「穢れの浄化を」「大罪を犯せし女」「殺せアマンダ」「その子供を、アマンダ」「殺せ」「穢れの浄化を」「殺せ」「忌み子を消せ」「その子供を殺せば、お前は赦してやる」「アマンダ、その穢れを」「浄化」「アマンダ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」
ヴァンパイアの純血主義の方が、甘いんじゃないかと思える程の、強烈な殺意混じりの狂気。
彼らは父上の張った結界を壊すことは出来なかったが、その代わり・・・リュースを、蝕んだ。
「ごめんなさい、ロゼット・・・愛しているわ。愛しているの、ごめんなさい・・・貴方は悪くないのに。ごめんなさい…ロゼット」
泣きながらオレの耳を塞いで、「ごめんなさい」と「愛している」とを繰り返す彼女。
ぽろぽろと零れ落ちる涙。
どんどんと窶れて行く彼女。
今でも忘れない。
彼女の泣き顔と、あの声を。
そして、その日がやって来た。
リュースがオレを殺した日。
断崖から、投げ落とされたあの日。
「ロゼット。五つ数えたら、飛びなさい。そうすれば、貴方は助かるわ。そして、ローレル様の下へ行きなさい」
そう言って、飛び降りた。リュースに抱かれて。
「愛しているわ。ロゼット」
途中でオレを放したリュースは、最期に笑顔でそう言って、一人で墜ちた。
オレは父上のところへ行った・・・のだと思う。いつの間にか、父上といた。
記憶が曖昧だ。
父上は、リュースが精神的におかしくなったと思っているが・・・おそらく、そうじゃない。
多分、限界だったのだ。
父上の張った結界が。だから彼女は・・・
自殺に見せ掛けて、オレを逃がした。
彼女の種族は、飛べないから。
彼女は、その名前のようなヒトだった。
アマンダの名が意味する通り、愚かな程の愛情をオレへと注いだ、光のような・・・愛しいヒト。
「今も、貴女を愛してるよ。リュースちゃん」
__________
「リュース」は北欧の言葉で光。
アマンダは、アーモンドのことです。
アーモンドの花言葉は「無分別」「愚か」「永遠に優しく」「愚かな程の愛情」などです。
彼女は、聖女と呼ばれていただけで、人間ではありません。
普通に人間の聖女だと、面白くないので。
種族については追々。
「…へぇ…」
さっき美術館で見た聖女様の絵を、アルへ説明。
「金髪碧眼の、すっごい美少女」
「ふぅん…」
あんまり興味無さそうな返事。
「すっごく綺麗な女の子だったんだけどさ? なんかこう、どっかで見たことあるような気が・・・」
「ま、聖女やら天使なんかの絵はよくあるからね。しかも、金髪碧眼の美形はテンプレ。絵を見たことがない、そして字が読めない人にも、それが聖女だって一目で判るようにしないといけないからね。自然と、どこかで見た気がする絵になるんじゃない?」
「そう、なのかな?」
「そうだよ。天使や聖女はヨーロッパ系の美女や美少年がテンプレだからね。似通っていて当然」
「へぇ…そうなんだ」
「そうだよ。それに、美人じゃない聖女を描いて雇い主から馘になった画家の話も有名」
「え? なにそれ可哀想っ!」
「そうそう美人なんている筈がない。ってことで、華美でない地味な女の人を聖女として描いたら、聖女が普通の女である筈ないだろ! って、雇い主が激怒。アトリエから追い出された画家の話。つまり、聖女は美人であって当たり前ってこと」
「…世知辛いね」
「そんなもんでしょ」
「えっと、なんの話してたんだっけ?」
「さあ?」
「・・・そういえばさ、聖女様の絵を異様な目付きで見てる変な男がいたんだよね」
「ふぅん」
「この辺りでは珍しい感じの男。えっとね、この辺じゃあまり見ない…ジプシー系、かな? 黒髪に褐色の肌。更に珍しいのは、暗い赤色の瞳。それが、食い入るように絵を見ていたんだ」
「変質者か?」
「う~ん…そんな感じ。だけど、なんていうかな? 人を、殺しそうな雰囲気?」
「カイル。変質者には近寄らない方がいいぞ」
真剣な顔で忠告された。
「そんなの当然でしょ。なに言ってンのさ?」
※※※※※※※※※※※※※※※
聖女、か・・・
嫌な場所に来た。
リュース・アマンダ・ホーリレは、聖女と呼ばれていた・・・オレの母親だ。
で、聖女を拐った悪魔が父上。
ある意味テンプレというか・・・
彼女が聖女として人間に監禁されていたのは十数年程。その間、彼女は年を経らず、若々しい少女の外見のままだったという。それは、聖女の奇跡の一環だと謂われていたが・・・
なんのことはない。
彼女が、人間ではなかっただけだ。
深い森の、更に奥に棲む、超ド田舎の種族。
それが、リュースだった。
好奇心旺盛でお人好し。森の浅い部分へ遊びに行った彼女は、偶々人間の一行を見付けた。
物珍しさから数日程観察していると、そのうちの一人が大怪我をした。優しい彼女は、大変だと思って、その怪我を治してしまったのだ。それが、彼女へ不幸を齋すとも知らずに・・・
そして彼女は、聖女だと祭り上げられた。
後は知っての通り。
彼女は父上に拐われた。
父上が彼女を拐った理由は明解。その治癒の力を利用しようとしたからだ。おそらく、子殺しの始祖との戦闘に使うつもりだったのだろう。
しかし、父上の最大の誤算は、利用するつもりだったリュースを愛してしまったことだろう。
緩く波打つハニーブロンド。慈愛に満ちた翠の瞳。柔らかく甘い声。彼女は、美しい。
そして、オレがいる。
「ふふっ、ローレル様に逢えたのだもの。お姫様をしてみるものね? そのお陰で、こうして貴方にも出逢えたわ。わたしの愛しい宝石」
よくそう言って笑っていた。
アマンダという名前の通り、愚かな程にオレへ愛情を注いでくれた愛しいヒト。リュース。
多分、森の中で暮らしていたと思う。父上の張った結界の中にあった小さな家。彼女とオレの二人は、偶にふらりとやって来る父上を待って。
彼女との暮らしは、幸せだった。おそらく、オレの人生の中で、一番穏やかな日々。
ふわふわと甘く、可愛らしい彼女を愛していた。いや、今でも愛している。
「愛しているわ。わたしのロゼット」
甘く柔らかいその声音に翳りが帯び始めたのは、彼女の一族のモノに、オレの存在がバレてから。
彼女の一族は、ヴァンパイア以上の、純血至上主義を誇る種族だった。
その思想は苛烈で、それなりの旧い歴史を持つ一族の中ではおそらく、混血を生んだのがリュースが初めてであろう程の徹底振り。
当然、殺せとなるワケだ。
まあ、物心付いたくらいのときだったから、ちょっとあやふや・・・というか、頭割られる少し前のことだから、記憶が少し怪しい。
許すまじっ! 折角十数年しか一緒に暮らしてないリュースの記憶をあやふやにしてくれやがった変態め。
その変態は許せないが、覚えているのは・・・
兎に角、毎日毎日、家の外から男の声が聞こえたこと。「穢れた忌み子を殺せ」「一族の恥晒しめ」「賤しい女」「穢れの浄化を」「大罪を犯せし女」「殺せアマンダ」「その子供を、アマンダ」「殺せ」「穢れの浄化を」「殺せ」「忌み子を消せ」「その子供を殺せば、お前は赦してやる」「アマンダ、その穢れを」「浄化」「アマンダ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」
ヴァンパイアの純血主義の方が、甘いんじゃないかと思える程の、強烈な殺意混じりの狂気。
彼らは父上の張った結界を壊すことは出来なかったが、その代わり・・・リュースを、蝕んだ。
「ごめんなさい、ロゼット・・・愛しているわ。愛しているの、ごめんなさい・・・貴方は悪くないのに。ごめんなさい…ロゼット」
泣きながらオレの耳を塞いで、「ごめんなさい」と「愛している」とを繰り返す彼女。
ぽろぽろと零れ落ちる涙。
どんどんと窶れて行く彼女。
今でも忘れない。
彼女の泣き顔と、あの声を。
そして、その日がやって来た。
リュースがオレを殺した日。
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「ロゼット。五つ数えたら、飛びなさい。そうすれば、貴方は助かるわ。そして、ローレル様の下へ行きなさい」
そう言って、飛び降りた。リュースに抱かれて。
「愛しているわ。ロゼット」
途中でオレを放したリュースは、最期に笑顔でそう言って、一人で墜ちた。
オレは父上のところへ行った・・・のだと思う。いつの間にか、父上といた。
記憶が曖昧だ。
父上は、リュースが精神的におかしくなったと思っているが・・・おそらく、そうじゃない。
多分、限界だったのだ。
父上の張った結界が。だから彼女は・・・
自殺に見せ掛けて、オレを逃がした。
彼女の種族は、飛べないから。
彼女は、その名前のようなヒトだった。
アマンダの名が意味する通り、愚かな程の愛情をオレへと注いだ、光のような・・・愛しいヒト。
「今も、貴女を愛してるよ。リュースちゃん」
__________
「リュース」は北欧の言葉で光。
アマンダは、アーモンドのことです。
アーモンドの花言葉は「無分別」「愚か」「永遠に優しく」「愚かな程の愛情」などです。
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