6 / 6
選択肢5.「そう、ですか……わかりました! では、わたしもお国のために役立てるような立派な女になります!」と、修行の旅へ。を、選んだ場合。
しおりを挟むわたしは・・・
足早に部屋へと戻って行く旦那様の背中へと宣言しました。
「そう、ですか……わかりました! では、わたしもお国のために役立てるような立派な女になります!」
ええ、そうですね。女だからと守られているばかりではいけなかったのです。
「ハッ、できるもんならやってみろ」
旦那様は笑顔でわたしにそう言ってくださいました。
旦那様は、このわたしの無知蒙昧さに新しい女性としての道を示してくださったのです。
というワケで、わたしは……離縁届けと除籍届。わたしのことは亡き者として扱ってくださいという手紙を書き残し、早速修行の旅に出ることにしました。
旦那様のように、国家に貢献できるような立派な女になるのです!
まずは、そうですね。毒や薬の知識を活かし、薬師として生計を立てましょう。と、個人所有の宝飾品を売り、薬師を目指して道具を揃え、旅の薬師として各地を回りました。
疫病や負傷者を癒し、ときには力足らずに見送り――――
人に感謝され、ときに恨まれ、疎まれました。
しかし、あのときあのままあの屋敷で貴族夫人として過ごしていては、こんなにも多くの人に出逢い、その命を繋ぎ、救うことはできなかったことでしょう。
少し前に、有名な熱病に対する効果的な薬の開発に成功しました。国が国家事業として、薬を生産してくれるとのこと。
国家薬剤師に認定され、新しい薬の開発に着手することが叶いました。
これで、もっと人の役に立つことができます。
どうでしょうか? 旦那様……いえ、きっともう離縁されているので、赤の他人ですね。元旦那様。わたしは、少しは国の役に立つ立派な女になれたでしょうか?
多くの命を救えたこと、あのときわたしの無知を啓いてくれた旦那様へ深く感謝致します。
❅❆❅❆❅❆❅❆❅❆❅❆❅❆❅
訣別。メリバエンドな感じかも?
旦那側は、奥さんを探していたけど擦れ違い続けて全く会えませんでした。行方不明のまま死亡届が出されてしまったのに、十数年後に奥さんが有名になり、旦那の家は没落する感じでしょうか。(*`艸´)
奥さんは満足で旦那視点は無し。お好きに想像してください。(*´∇`*)
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました♪(*^▽^*)
応援ありがとうございます!
16
お気に入りに追加
46
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
面白かったです👑✨
複数エンドで読み応えのある短編✨最高でした!!!
ステキな作品✨ありがとうございました😭
にいなさん。感想をありがとうございます♪
最高でステキなんて、たくさん誉めて頂いてうれしいです♪(ノ≧▽≦)ノ
ありがとうございます♪☆。・:+*(≧∀≦人)*:+:・゜☆