10 / 15
転ぶ。
しおりを挟む
なにも無い場所で転ぶことがある。
大抵は自分の不注意だと思う。
けれど、ふと気付いてしまった。
なにも無い筈の場所で転ぶのが、自分だけじゃないということに・・・
同じ場所で、同じように転ぶ人がいる。
そこは平坦な道で、躓くような石もなにも無いのに、なぜか足が縺れて、気付くと転んでいる。他の人も、同じような感じだという。
ある日、幼馴染がその場所でドタドタと地団駄を踏んでいるのを見てしまった。
「なにしてるの?」
ガスガスと地面を蹴る幼馴染。
「あ?これか?ここ通ると手がさ、足掴もうとしてウザいから蹴ってンだ」
・・・俺の幼馴染は、視える人だ。
大抵は自分の不注意だと思う。
けれど、ふと気付いてしまった。
なにも無い筈の場所で転ぶのが、自分だけじゃないということに・・・
同じ場所で、同じように転ぶ人がいる。
そこは平坦な道で、躓くような石もなにも無いのに、なぜか足が縺れて、気付くと転んでいる。他の人も、同じような感じだという。
ある日、幼馴染がその場所でドタドタと地団駄を踏んでいるのを見てしまった。
「なにしてるの?」
ガスガスと地面を蹴る幼馴染。
「あ?これか?ここ通ると手がさ、足掴もうとしてウザいから蹴ってンだ」
・・・俺の幼馴染は、視える人だ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる