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第2章
嫌いになったか?
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ようやく落ち着いたのは、膝が痺れて感覚がなくなって少ししてからだった。
私のワンピースに水溜りを作ってしまったことを少し照れながら謝る彼は、以前よりずっと子供っぽかったけど、それでいて好ましいと思えた。
「そういえば今日あたりにシュバルトがこっちに戻ってくるらしい」
「あら、じゃあ着替えておこうかしら。なんだか湿っぽいし」
「だから、それについては謝っただろう。リア、もしかして嫌いになったか?」
「はぁ、しつこいのは嫌いです」
さっきからことあるごとに嫌いになったか確認をしてくる。
正直いって、ちょっと面倒くさい人になってしまった感じだ。
「そ、そうだ。ついでだからいっておくと」
キール様は話をそらすように口を開く。
「シュバルトも配血をしていてね。長寿なんだ」
そんなこと、話を逸らすついでに軽くいうことじゃないでしょ。
私は思わずそうツッコミそうになった。
「じゃあシュバルトさんの親戚、といっていたバルティさんは?」
「バルティはシュバルトの子孫だな。息子の、息子の息子の、そのまた息子の息子の……」
「わかりましたから、もういいです。確かに親戚ではありますね。じゃあもしかしてメリンダも不老不死になったんですか?」
「不老不死っていうのは少し違うな。不老不死といえるのは多分、私とチェリエだけだ」
チェリエも不老とはちょっと違う気はするけど。
まあ不老ではあるから大きく間違ってはないか。
「それが分かったのは結構最近の話でね。というのもシュバルトの体が壊れ始めたんだ」
「シュバルトさんの?」
「ああ、毎秒のように体に痛みが走るといっていた。私かチェリエの血を摂取すると少しは治まるみたいだが」
チェリエを狙っている人たちがいる、という話をしていた時に口にしていた『そんな幸せなものではない』という言葉は、ここに繋がってくるのかもしれない。
「だからラケナリアもメリンダに聞いたんだろう。まだ血が完全に定着していないうちなら殺してやれるがどうする?と」
「それでもメリンダは生きることを選んだんですね?」
「そういうことだろう。そんなシュバルトの最後の望みが私の晴れ姿を見たいというもので、あの夜会を開いたのだ。奴には感謝してもしきれないな」
だってリアに会えたから、というキール様の言葉は聞き流す。
さっきから泣いたり、甘えたり、愛を囁いたり……全部を正面から受け止めていたら体がもたない。
「む……リア、窓を開けていいか?」
「はい、構いませんけれど」
私がそういうと、キール様は部屋の窓を小さく開けた。
その隙間から小さな何かが飛び込んでくる。
「ふむ。シュバルトはもう、すぐそこまで来ているらしい」
「それは何ですか?」
「ああ、これか? これは私の使い魔みたいなものだ」
キール様の手の中には鳥のような動物がいる。いや、あれはコウモリかも。
「ほら、キューちゃん。リアに挨拶しなさい」
「キュッキュー」
「…………」
「……もしかして嫌いになったか?」
「…………はぁ」
とにかくそのコウモリのような生物はキール様の使い魔ということらしい。
王都でシュバルトさんがキール様へ報告を飛ばした、といっていたのもこの子のこと。
ピーターがあの時、ちょっと待って下さいといって空に投げたのもこの子だったのだろう。
まあこの子とはいっても一個体のことじゃなくて、同じ種類の使い魔がたくさんいるらしいのだけれど。
「リアもいざという時のために持っておくか?」
「いや、私は大丈夫ですよ。創造れますから」
そういって私は、キール様がキューちゃんといっていた子とそっくりなコウモリを象った。
「すごいなリアは。どうして急に色々できるようになったんだ?」
「そうですね、壁の花をやめたからでしょうか。人の顔色を伺ったり自重するのをやめたんです」
「なるほど、つまり自分の弱さを克服したんだな。私もリアのようになれるだろうか……」
「ほら、またウジウジする! そんなキール様は……」
嫌いですと言おうとしたけど、あまりに悲しそうな顔をしているからやめておいた。
一体どうしちゃったのだ、この人は。
とにかく着替えるので、とキール様を追い出すことにした。
「わざわざお出迎えありがとうございます」
シュバルトさんは帽子をとって頭を下げた。
久しぶりに見たその姿はなんだか少しやつれているようだった。
「痛むのか?」
「心配には及びません」
キール様にそう答えたシュバルトさんは、どうも痩せ我慢をしているように見える。
「やっほー」
「ラケナリアも着いて来たのか」
シュバルトさんの後ろから、ひょっこり顔を出した女性が気軽に手を挙げた。
浅黒い肌に、ぴんと尖った長い耳。ダークエルフという人種だろうか?始めて見た。
「え、来ちゃダメだった?」
「いや、そんなことはないが。リア、これがラケナリアだ」
「これって何だぃ……まあいいけど。リアちゃん、はじめまして。メリンダちゃんを化け物にした仇よ」
「え……と、はじめまして。でも命を助けてくれたんですよね? その節はありがとうございます」
私はラケネリアさんに感謝を述べて、頭を下げた。
だって、そうしなきゃメリンダはここにいなかったかもしれないんだから。
確かにちょっと思うところはあるけど、仇なんてとんでもない。
「そうだ、あのフリーズフラワーを作ったのもラケナリアだぞ」
「そうなんですね。どうやって枯れない花を作っているんですか?」
「いんや、あれは枯れないわけじゃないよ。ただ毎日同じ状態に戻っているだけさ。まぁ配血の実験をしてたらたまたまできた偶然の産物なんだけどねぇ」
ちらりと玄関口に飾られている花に目をやると、今日も綺麗に咲いている。
なるほど、つまりフラッディマリーに血を吸わせてるのか。
「おや、戻っておいででしたかシュバルト様、それにラケナリア様も」
「ええ。バルティも壮健そうでなによりです」
廊下の向こうから歩いてきたバルティさんが、シュバルトさんに声を掛けた。
親戚とはいっても微妙な距離感がありそうに感じた。そりゃそうか。
バルティさんの後ろには、侍女が一人控えているのが見える。
あれはチェリエのお世話係をしていた侍女だ……って、あれ?
「ねえ、あなた……兄弟はいる?」
私が侍女にそう尋ねると、一瞬だけ表情が固まった。
それは一瞬だったので見間違えだったかもしれない、そう思ったのだけれど。
「…………ええ」
侍女がそう口にしたのと同時にそれは起こった。
「全員動くなッ!」
侍女はどこからかナイフを取り出し、バルティさんの喉元に突きつけている。
突然の出来事に、誰もが沈黙して動くことができずにいた。
私のワンピースに水溜りを作ってしまったことを少し照れながら謝る彼は、以前よりずっと子供っぽかったけど、それでいて好ましいと思えた。
「そういえば今日あたりにシュバルトがこっちに戻ってくるらしい」
「あら、じゃあ着替えておこうかしら。なんだか湿っぽいし」
「だから、それについては謝っただろう。リア、もしかして嫌いになったか?」
「はぁ、しつこいのは嫌いです」
さっきからことあるごとに嫌いになったか確認をしてくる。
正直いって、ちょっと面倒くさい人になってしまった感じだ。
「そ、そうだ。ついでだからいっておくと」
キール様は話をそらすように口を開く。
「シュバルトも配血をしていてね。長寿なんだ」
そんなこと、話を逸らすついでに軽くいうことじゃないでしょ。
私は思わずそうツッコミそうになった。
「じゃあシュバルトさんの親戚、といっていたバルティさんは?」
「バルティはシュバルトの子孫だな。息子の、息子の息子の、そのまた息子の息子の……」
「わかりましたから、もういいです。確かに親戚ではありますね。じゃあもしかしてメリンダも不老不死になったんですか?」
「不老不死っていうのは少し違うな。不老不死といえるのは多分、私とチェリエだけだ」
チェリエも不老とはちょっと違う気はするけど。
まあ不老ではあるから大きく間違ってはないか。
「それが分かったのは結構最近の話でね。というのもシュバルトの体が壊れ始めたんだ」
「シュバルトさんの?」
「ああ、毎秒のように体に痛みが走るといっていた。私かチェリエの血を摂取すると少しは治まるみたいだが」
チェリエを狙っている人たちがいる、という話をしていた時に口にしていた『そんな幸せなものではない』という言葉は、ここに繋がってくるのかもしれない。
「だからラケナリアもメリンダに聞いたんだろう。まだ血が完全に定着していないうちなら殺してやれるがどうする?と」
「それでもメリンダは生きることを選んだんですね?」
「そういうことだろう。そんなシュバルトの最後の望みが私の晴れ姿を見たいというもので、あの夜会を開いたのだ。奴には感謝してもしきれないな」
だってリアに会えたから、というキール様の言葉は聞き流す。
さっきから泣いたり、甘えたり、愛を囁いたり……全部を正面から受け止めていたら体がもたない。
「む……リア、窓を開けていいか?」
「はい、構いませんけれど」
私がそういうと、キール様は部屋の窓を小さく開けた。
その隙間から小さな何かが飛び込んでくる。
「ふむ。シュバルトはもう、すぐそこまで来ているらしい」
「それは何ですか?」
「ああ、これか? これは私の使い魔みたいなものだ」
キール様の手の中には鳥のような動物がいる。いや、あれはコウモリかも。
「ほら、キューちゃん。リアに挨拶しなさい」
「キュッキュー」
「…………」
「……もしかして嫌いになったか?」
「…………はぁ」
とにかくそのコウモリのような生物はキール様の使い魔ということらしい。
王都でシュバルトさんがキール様へ報告を飛ばした、といっていたのもこの子のこと。
ピーターがあの時、ちょっと待って下さいといって空に投げたのもこの子だったのだろう。
まあこの子とはいっても一個体のことじゃなくて、同じ種類の使い魔がたくさんいるらしいのだけれど。
「リアもいざという時のために持っておくか?」
「いや、私は大丈夫ですよ。創造れますから」
そういって私は、キール様がキューちゃんといっていた子とそっくりなコウモリを象った。
「すごいなリアは。どうして急に色々できるようになったんだ?」
「そうですね、壁の花をやめたからでしょうか。人の顔色を伺ったり自重するのをやめたんです」
「なるほど、つまり自分の弱さを克服したんだな。私もリアのようになれるだろうか……」
「ほら、またウジウジする! そんなキール様は……」
嫌いですと言おうとしたけど、あまりに悲しそうな顔をしているからやめておいた。
一体どうしちゃったのだ、この人は。
とにかく着替えるので、とキール様を追い出すことにした。
「わざわざお出迎えありがとうございます」
シュバルトさんは帽子をとって頭を下げた。
久しぶりに見たその姿はなんだか少しやつれているようだった。
「痛むのか?」
「心配には及びません」
キール様にそう答えたシュバルトさんは、どうも痩せ我慢をしているように見える。
「やっほー」
「ラケナリアも着いて来たのか」
シュバルトさんの後ろから、ひょっこり顔を出した女性が気軽に手を挙げた。
浅黒い肌に、ぴんと尖った長い耳。ダークエルフという人種だろうか?始めて見た。
「え、来ちゃダメだった?」
「いや、そんなことはないが。リア、これがラケナリアだ」
「これって何だぃ……まあいいけど。リアちゃん、はじめまして。メリンダちゃんを化け物にした仇よ」
「え……と、はじめまして。でも命を助けてくれたんですよね? その節はありがとうございます」
私はラケネリアさんに感謝を述べて、頭を下げた。
だって、そうしなきゃメリンダはここにいなかったかもしれないんだから。
確かにちょっと思うところはあるけど、仇なんてとんでもない。
「そうだ、あのフリーズフラワーを作ったのもラケナリアだぞ」
「そうなんですね。どうやって枯れない花を作っているんですか?」
「いんや、あれは枯れないわけじゃないよ。ただ毎日同じ状態に戻っているだけさ。まぁ配血の実験をしてたらたまたまできた偶然の産物なんだけどねぇ」
ちらりと玄関口に飾られている花に目をやると、今日も綺麗に咲いている。
なるほど、つまりフラッディマリーに血を吸わせてるのか。
「おや、戻っておいででしたかシュバルト様、それにラケナリア様も」
「ええ。バルティも壮健そうでなによりです」
廊下の向こうから歩いてきたバルティさんが、シュバルトさんに声を掛けた。
親戚とはいっても微妙な距離感がありそうに感じた。そりゃそうか。
バルティさんの後ろには、侍女が一人控えているのが見える。
あれはチェリエのお世話係をしていた侍女だ……って、あれ?
「ねえ、あなた……兄弟はいる?」
私が侍女にそう尋ねると、一瞬だけ表情が固まった。
それは一瞬だったので見間違えだったかもしれない、そう思ったのだけれど。
「…………ええ」
侍女がそう口にしたのと同時にそれは起こった。
「全員動くなッ!」
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