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2 少年飛行兵が帝都防衛に初出動する

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たたみの上に膝をそろえ、かのんのおかっぱの頭でうつむいていた。
まるで自分が叱られているかのような気分だった。
「おまえは、おれの仕事を継ぐんじゃなかったのか。どいうつもりなんだ」
どんぐりさんもやはり頭をさげていた。
歯医者のお父さんのまえだった。
どんぐりさんは、どんぐりさんのお母さんがつけた名前だった。
文字どおり頭が団栗どんぐりのように丸くとがった感じだった。そして、目もくりっとして団栗のようだった。

そのとき、がらっと玄関の戸が勢いよく開いた。
「おめでとーお」
大きなドラ声が響いた。
廊下ろうかに足音がし、そのままどんどん奥まではいってきた。
奥のふすまが開いた。
町内会のつきあいで、どこの家も勝手が知れていた。

日の丸の旗を手にした町会長さんだった。
ちょび髭を生やし、黒目をきょろりと動かした。
「おめでとう。合格、おめでとーう」
そういうや持った旗をふり、畳を踏んで室内を行進しだした。
『みよとうかいの 日は明けて……』
一人、大声で行進曲を歌いだす。

陸軍少年飛行兵学校の合格は、町の誇りだった。
ついでに、町会長の名誉めいよでもあった。
玄関に、がやがやとほかの町の顔役らしき人々の声が重なった。
どんぐりさんのお父さんは、渋い顔もしていられなかった。
腕を組んで苦笑いを浮かべるしかなかった。

その部屋には、かのんのお父さんもお母さんも、かのんの横に座っていた。合格通知の報せをきき、おめでとうを言いにきていたのだ。
どんぐりさんは、歯医者の父親に内緒で、陸軍少年飛行兵の試験を受けてしまったのだ。そして合格し、採用通知をもらってしまったのである。
陸軍少年飛行兵の採用試験は、六十倍もの難関だった。

だが、父親だけは喜ばなかった。歯科医である父親は、自分の息子に自分の後を継いでもらうつもりでいたのである。
しかしすでに、合格通知がきた事実を役場から知らされたし、町会長までもが駆けつけてしまった。もう取返しがつかなかった。
うん、と眼鏡をかけたお父さんは、咳ばらいをした。
「そうだ、そうだ。しっかりお国のためにつくすんだ。いいな」
お父さんは、元気にいいなおした。
「はい、おとうさん、がんばります」


どんぐりさんは、飛行機にあこがれてきた。
小学生のころから、折紙の飛行機や模型もけいの飛行機を作って、かのんと一緒に公園や野原で飛ばした。
たまに本物の飛行機が東京の空を飛び、深川を横切ったりすと、夢中で外にとびだした。それを知っているかのんもとびだしてくる。
「おーい。ぼくは操縦士そうじゅうしになって、かのんを乗せて空を飛ぶからな」
「きゃあー、うれし―い。約束だよー」
薄毛のおかっぱの髪がなびく。
「約束だあー」
二人で空をいく飛行機にむかって叫ぶ。

かのんのお父さんは出版社に勤めていた。
会社は東京駅の八重洲に近いビルにあった。
どんぐりさんのお父さんは、銀座の松屋百貨店のすぐ裏で歯科医院を開業していた。
かのんのほんとうの名前は進藤春江。どんぐりさんは松井一郎。
進藤家と松井家は隣同士だった。
両家とも、子供が一人しかいなかった。
どんぐりさんは十六歳。かのんは十四歳。
二つ違いの二人は小さいときから兄と妹のようだった。
いつもどちらかの家で一緒に遊んだり勉強をしたりしていた。

どんぐりさんが飛行機乗りになると誓ってからは、二人で英語の勉強もはじめた。
飛行機は外国の乗り物だった。だから、外国にもいかなければならないのだ。
かのんは、どんぐりさんのお嫁さんになると決めていた。どんぐりさんも、かのんをお嫁さんにもらうと答えていた。
だから二人はいつも一緒に出歩いた。その歳のほかの少年少女のように、恥ずかしがらなかった。部屋では学校の復習や予習などをした。
いよいよ飛行機乗りが実現したときは、あわただしかった。
陸軍少年飛行兵採用通知書には、こう書かれていた。

『陸軍少年飛行兵学校生徒採用予定者に決定 
昭和十七年十月一日、午前九時、東京北多摩郡きたたまぐん村山村、東京陸軍少年飛行兵学校に着校のこと』

通知をもらったのは九月二十日だった。入学まで、十日しかなかった。
とにかく、ちょび髭の町会長が先頭になり、町をあげて祝った。
どんぐりさんは、あちこちの会合に出席させられた。
「操縦士になったら、町の上空を凱旋飛行がいせんひこうしてくるんだろうな」
そのたびに確認させられた。

海軍の予科練よかれんでも、陸軍の少年飛行兵でもそうだった。
一人前になると、故郷の自宅の上の空を飛ぶことが慣例かんれいのようになっていたのだ。
そしてビラをまく。
『陸軍少年飛行兵募集 
きたれ 我らの大空に 君こそつぎの荒鷲あらわしだ』
だが、陸軍少年飛行兵学校生徒採用予定者になったからといって、そのまま操縦士になれるとはかぎらなかった。
学科や訓練で適合を試され、通信士や整備士にまわされたりもする者もたくさんいた。でも、どの専門科もみんな御国のためだった。

「あの町会長のおやじさん、おれが戦闘機乗りになったら、戦争に勝てるみたいにみんなにいうんだもの、まいったなあ」
会合から帰ってきたあとだった。
どんぐりさんは近くの公園にかのんを誘った。
ベンチに座り、団栗頭をかいた。

「学校を卒業したら、そのまま飛行機に乗ってどこかの戦争にいってしまうの? もしかしたら、それきりもう会えないの?」
かのんが、どんぐりさんにきいた。
少年飛行兵になると決まったどんぐりさんが、急に大人になったような気がした。
かのんは、どんぐりさんに手をとられ、そのままからだを引かれた。
少年のからだが、かのんのからだに寄り添った。
あっとおどろいて、かのんはどんぐりさんを振りきり、公園の木のベンチから逃げだした。

路地を走り、自分の家の玄関の戸を開けようとした。
だが、かのんはまたあわててひき返した。
公園にもどると、そのままどんぐりさんに寄り添った。
さっきと同じような格好になり、質問に答えてよ、といいなおした。
「心配することなんかあるもんか。日曜日には面会も許されるし、三ヶ月に一回は外出も許される。いつでも会えるさ」
どんぐりさんは、かのんの髪をなでた。
そして、きょろきょろと辺りを見回しと、かのんの頬に口をつけた。
「さあ、これでおれは、かのんさんをお嫁さんにもらった」
かのんはうつむいた。
ほんとうにお嫁さんになった気分だった。

「どんぐりさんが学校を卒業して、もしかして急にどこかに飛んでいかなければならなくなったら、わたしはどうしたらいい?」
かのんは気になって訊ねた。
かのんのお父さんの仕事は、雑誌の編集だった。
だから普通の人よりも、世の中のできごとについていろいろ知っていた。
例えば、どんぐりさんの陸軍少年飛行兵採用を聞いたときはこういった。
「これからは、航空兵は貴重な戦力になる。いま南の島のほうで日本軍は、空軍の兵力がちょっとばかり不足していて調子が悪そうだから、入学と同時に一郎君たちは猛特訓をうけ、南にいくかもしれない。軍は一日でもはやく戦力が欲しいからな」
「急に飛んでいかなければならなくなったときは、手紙を書くさ。そして、深川の町の空の上からかのんに落とすからな。いい考えだろう」
どんぐりさんは笑った。


どんぐりさんは、東京北多摩郡村山村の陸軍少年飛行兵学校に入学した。
そこで一年間、基本学科を学ぶのである
最初の面会日は三ヵ月後だった。
たった三ヶ月でどんぐりさんは、いつも好奇心でいっぱいだった団栗眼どんぐりまなこもきちんとわり、顔つきも大人になっていた。眉もはっきりし、男前になっていた。  
歩兵訓練や学科などを次々にクリアーしているらしいことが、週一回の葉書からも想像できた。

その間、かのんも勤労動員で深川の町工場に自転車ででかけ、真鍮しんちゅうの砲弾を磨いていた。
日曜日には、どんぐりさんのお母さんやかのんのお母さんと三人で面会にいった。
二人の父親は日曜日も仕事があったりして、たまにしか一緒に面会にいけなかった。
でも、ときどきでかける北多摩の兵学校行きの電車やバスのなかで、互いの眼鏡をつきあわせ、どうやら日本軍はかなり調子が悪そうだぞ、みたいな話をそっと語りあっていた。
ようすのわからない、どこか遠くで行われている戦争だった。
だが、日本国民のだれもが、なにかにせかされているようなせわしない気分だった。

一年があっという間にすぎた。
昭和十八年九月二十五日。どんぐりさんは、陸軍少年飛行兵学校を卒業した。
そしてあらたに埼玉県の熊谷くまがや陸軍飛行学校に入学した。
そこで、ふたたび操縦訓練をうけるのである。
どんぐりさんは、熊谷陸軍飛行学校で成績優秀の航空総監賞そうかんしょうをもらうと、十九年四月一日に、第十五期少年飛行兵に採用された。
飛行兵になってさらに特別操縦訓練を重ねた。
そして陸軍志願兵として、遠い南の国ではなく、東京の調布にある飛行第244によんよん戦隊に配属された。
陸軍第十飛行師団の役割は、帝都防衛ていとぼうえいだった。
師団には、調布、松戸、成増、柏の各部隊があった。
そのうちの調布の244戦隊は、飛燕ひえん戦闘機隊と呼ばれていた。
皇居の空を守る近衛このえ空軍戦闘機隊であり、優秀な操縦士がそろえられていた。
どんぐりさんは、選ばれた一人だったのだ。

どんぐりさんの松井一郎は、十八歳で伍長ごちょうになった。下士官かしかんである。
褐色かっしょくの軍服のえりに星一つをつけた松井伍長は、兵学校に入学をしたときとは見違えるようにたくましくなっていた。
背も大きくなり、肩もがっしりし、顎には青い剃り跡があった。
244戦隊からはじめて外出許可がでた。

深川に帰ってきた伍長の後ろを歩くてんてんは、うれしさと十六歳の乙女の恥ずかしさでいっぱいだった。
すでにかのんは、どんぐりさんの許婚いいなづけとして町のみんなに認められていた。
双方の両親も、暗黙のうちに了解していた。
「てんてん、どうした、もっと近くにこいよ。手をつないで歩こう」
どんぐりさんはそういって手をだし、かのんをからかった。
そんな子供のような悪戯いたずらで面白がる十八歳の伍長に、路ですれちがうおじさんの陸軍上等兵が、直立の姿勢で敬礼っけいれいをした。
町会長は、町に帰ってきた松井伍長に訊ねた。
「戦闘機でぐるっと深川の町の上を凱旋がいせんしてくれると、町内の志気もあがるんだがねえ」
ちょび髭をなでてせがんだ。

日本は静かに追い詰められていた。
その年の二月だった。毎日新聞が『竹槍では間に合わぬ』と書き、軍から発禁の処分をうけていた。
松井伍長が244戦隊に赴任する四日まえだった。
中国基地を発進したアメリカのB-29が、北九州を爆撃していた。
B-29が次に狙うのは東京である。時間の問題だった。
「そのうち機会があったら、きっと深川の町の上に飛んできます。私は帝都防空の戦闘機隊の一員なのでありますから」

松井伍長としては、明日にでも飛んできたい気持ちでいっぱいだった。
勇姿を、かのんや町のみんなに見せたかった。
かのんとトンボやバッタを追ったり、模型の飛行機を飛ばして遊んだ広場に着陸してみたかった。
そして、かのんを膝に乗せ、操縦管を握り、スロットルを踏み込み、ふたたび大空に舞い上がってみる──。
「どうだ、すごいだろう、東京の街も、太平洋の海も、群馬の山も秩父の山もみんな一望できる」
そう自慢してやりたかったが、それはできなかった。
近いうちに姿を見せるB-29とやりあわなければならなかった。
B-29を護衛してくる敵の戦闘機、P-51とも一騎打ちをしなければならない。
だから、日々の訓練でせいいっぱいだった。
帝都防衛のため、東京の住民のため、かのんのためである。

十月末、海軍の零戦ざろせんによる神風特攻隊の情報が入ってきた。
それからは、訓練の様相ようそうも変わった。体当たりを想定する一項が加わったのだ。
飛行機と飛行機がぶつかる空中での特別攻撃である。
244戦隊の場合、相手はB-29だ。
その瞬間を想像すると、からだが熱くなった。


昭和十九年十一月二十四日の深夜──。
そしてついに、そのときがやってきた。
百機の編隊だった。
巨大な機影。しかも雲霞うんかのごとき大集団だ。
東京の住民は度肝を抜かれた。
244戦隊に出動命令がでた。

操縦士たちは、緊張の面持ちで操縦管を握った。
編隊を組み、東京上空に舞った。
頭上は、B-29で埋めつくされていた。
一機一機が、日本の戦闘機の十倍の大きさに感じられた。
敵を目の当たりにしたとき、不思議なことにいままでの胸騒ぎがぴたっとおさまった。
やるぞと、妙に落ち着いた。
木更津きさらづ上空で一機を捕らえた。おおいかぶさるように大きかった。
訓練どおり、翼のエンジン部分を狙った。
だが、弾丸が当たってもびくともしなかった。
B-29は、日本の戦闘機の能力を超えた時速500キロメートルの速さで、悠然ゆうぜんと編隊を組んでいた。

一万メートル上空には、時速二百二十メールのジェット気流が吹いていた。
日本の戦闘機は、気流のなかを飛ぶのがやっとだった。
アメリカの航空技術の力と物理的な力に、日本人飛行士たちは呆然ぼうぜんとなった。
この銀色の巨大な飛行機は、なんなのだ……。
この日、少年飛行兵十五期の松井伍長は、はじめて戦友を亡くした。十三期の先輩だった。B-29を追撃し、九十九里浜上空で敵弾をうけたのだ。
昨日まで一緒に笑いあっていた仲間が、突然消えたのである。
これからも出撃のたびに、だれかが消えていくのだ。
命を賭けて戦っている、という現実が、ひしひしと肌身にせまった。

かのんは、日曜や休日のたび、調布に面会にいった。
244戦隊の活躍は、ラジオや新聞でも知っていた。
「かのん、よくきたな」
連日の出撃で疲れているのに、どんぐりさんはおくびにもださなかった。
黒い目は精気にあふれていた。
B-29は昼夜を問わず、帝都上空に侵入してきていた。
高射砲の爆幕が張りめぐらされ、夜空には、何本ものサーチライトの帯が走った。
昨夜の戦果、撃墜六、撃破四、などと新聞に帝都防衛軍の活躍が紹介された。


昭和二十年を迎えた。
敵の攻撃はいっそう激しくなった。
かのんが気になっていたのは、報道にもあるとおり、時々、体当たりで敵機を撃墜している攻撃方法だった。
すこしまえにはなんと、飛行第244戦隊長が、体当たりでB-29を撃墜しながら落下傘で脱出し、生還していた。
『大空の英雄、世紀の帰還』と新聞に大見出しがった。

かのんは面会室で、どんぐりさんのお母さんに預かった手紙と、自分で作ったおはぎをわたしながら、聞こうか聞くまいかと途惑った。
体当たりというのは特攻である。
どんぐりさんも志願しているのかどうか、それが知りたかった。
あるいは作戦として、いざというときはその方法で敵をやっつける、という暗黙の命令をうけているのかと──。

木の机が五つ横に並んだ面会室は、ひんやりしていた。
面会にきているほかの人たちの声がぼそぼそと低くきこえた。
日増しに悪化している戦局を肌で感じとっているかのように、空気が重たく張りつめていた。
かのんは、操縦管を握るどんぐりさんの手をとった。
しかし、合わせた自分の両手で、どんぐりさんの拳をぎゅっと握っている以外、なにもいえなかった。泣くこともできなかった。
「こんど休暇をもらったら、また遊びにいくからな」
どんぐりさんがイガグリ頭をかしげ、笑顔を見せた。
「いつですか」
「来月くらいには、いける」
うん、とかのんはうなずいた。

毎週面会にきたかった。だが、深川やとちゅうの街で何度も警戒警報が鳴った。
ときには調布が敵襲で喧騒けんそうに包まれ、会えないときもあった。
はじめB-29は、軍需施設や工場などを狙って爆弾を落としていた。
そのうち、街をも襲いだした。民家が爆撃され、多くの民間人が犠牲ぎせいになった。
かのんも、爆撃をうけた家の焼け跡を何度か目撃した。
死んでいる人たちも見た。戦争はなんて恐ろしいんだろう、と戦慄せんりつした。

『敵をどんどんやっつけてください』と、かのんはどんぐりさんに葉書きを書いた。
すると、ここのところなかなか会えなかったどんぐりさんが、突然、深川の家に帰ってきた。
軍用のオーバーの襟元に、赤星が輝いていた。
「一日の休暇をもらったよ。かのんにこんな手紙をもらったから、こんどはやっつけてやろうと思ってな」
松井一郎伍長は、てんてんの家の居間の座敷で胡坐あぐらを組んだ。
「いつも真昼、高度を下げて帝都に侵入してくるB-29が一機いる。気まぐれに爆弾を落としていくやつだ。あれは気象や地形の情報収集をおこなっている偵察機だ。その一機が送る情報で、翌日、B-29が三百機四百機と大編隊を組んでやってくる。だから、そいつをやっつけてや

松井家と進藤家の四人がそろい、銀座のレストランで夕食をとった。
いつもと変わらない家族の風景だった。
どんぐりさんは冗談をいい、退役したら大学にいきなおし、歯医者を継ぐと父親に告げた。
翌朝、どんぐりさんは隣のかのんの家に寄り、熊谷陸軍飛行学校で成績優秀の航空総監賞としてもらった愛用の懐中時計を預けていった。
「二、三日後に、東京上空で敵をやっつけてやるから、きっと見ていてくれよ」
どんぐりさんはそういい、北風の吹く路地を足早に去っていった。
「どんぐりさん……」
叫んで追い駆けたかった。
「追ったらいけない」
いわれてふりむくと、どんぐりさんのお父さんとお母さんが、隣の家の玄関の前に立っていた。
どこからともなくB-29の低い轟がきこえ、早朝の街に警戒警報けいかいけいほうが鳴り響いた。
                   ●2章終                                   

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