転生貴族の異世界無双生活

guju

文字の大きさ
8 / 136

幼少期⑤

しおりを挟む
「アルト様、お帰りなさいませ」

僕が家に着くと門番の2人が挨拶をする。

僕の家は門の前に基本的に2人体制で長槍を構え、顔の見えるヘルムと、部分鎧を着用した門番が立っている

「ただいま」

特に何も無く門を通り、長い庭を通り家に入る。

ガチャ

「あら、お帰りなさいませアルト様。今すぐにミルさんをお呼びしますね」

ドアを開け家に入ると、たまたま前を通った使用人がミルを呼びに行く。

僕の専属使用人がミルなので身の回りの世話や付き人として常にいる。でも1人で出かける時などは休憩室で休憩しているので、誰かに声をかけて呼ぶ必要ががあるのだ。

「うん、ありがとう。いつも悪いね、ミルには僕の部屋に来るように言っといて。」

「わかりました、では」

使用人は休憩室に向かった。

冒険者ギルドではかなりの面倒事を食らったが、その面倒事を上回るくらい、初めて見る街を散策するのは楽しいものだ。

今回は武器や防具を見ただけだが、後々屋台や装飾屋を除くのも悪くない。

……っと、そう言えばこの後

ーーステータスを見せなければならないんだったーー

いや、とても困ったことに、すっかり忘れていて周りの人のステータスを気にしていなかったから周りの''普通''のステータスが分からない。

頭を悩ませている時は、時が経つのが早く感じる。何時もは遠いと感じる屋敷であったが、今回に限ってはとても短く感じた

ドアを開き部屋に入って上着を脱ぎ、ベッドに倒れこむ

「もう何も考えたくない」

そんなことを考えながらベッドに顔を疼くめる

しばらくするとノックが聞こえる

ミルだ

「アルト様、お帰りなさいませ。お風呂の用意ができていますが、如何いたしますか?」

風呂か、そこでじっくり考えるかな

「うん、お風呂の用意しといて! すぐに行くよ。」

「わかりました、では」

ミルが去ってから数十分後、疼くめていた顔を上げ、ベッドから降りる

さて、お風呂に行くか。

それにしても、ステータス……今日なんだよな……。

神殿で神官様から聞いたけどこの世界では本来、洗礼を受けたその日しかステータスは見ることが出来ない。逆に言えば、洗礼を受けた日であればいつ何時でも見ることが出来る。

そして、洗礼は5歳の初回は無料であるがそれ以外の年齢では金版貨5枚という高額な利用料が請求されるため、殆どが1回かステータスを見ることは無い

アルトが如何なる時でも確認出来るのは、神からのおまけに含まれているのであろう。


 

はぁ、気持ちよかった。
やはり風呂はいいものだ。
この世界に来てから一番体を動かしたからな、少し疲れた。

風呂に入っている間に悩みの種のステータスの事も解消したし……このあと何をしようか

そんなことを考えていると、ぽかぽかとした体温に睡魔が遅い、気がつけば寝ていた。

どれ程寝ていただろう。日は傾き、カーテン越しにでも、朱色の光が部屋を照らす。俺はノックの音で目を覚ます

「アルト様、ご飯のご用意が出来ました。皆様お待ちです。」

「うん、今いくよ」

僕は食堂へ向かった。頭を悩ませるものがないと、やはりこの道のりは長く感じる。

「おう! アルト、町はどうだったか?」

部屋に入るなり早々父様に聞かれる。

「楽しかったですよ! 色んなことを知れましたし! そんな事よりお腹が空きました、早く食べませんか?」

「悪いな、では頂こう」

父様がスープに手をつけるとみんなが食べ始める。

一般的な、平民の家庭は知らないが大体の上級貴族では、当主が料理に手をつけた後それ以外のものが食事を始める。

「ところでアルト、ステータスはどうだった? ほら、見せてみろ。」

「そうですわね、アルト私にも見せてくれる?」

「俺もきになるなぁ、アルト」

「はい! 父様、母様、兄様」

「ステータスオープン」

アルト・フォン・クリード(5)人族
MEN
Level1
HP300
MP1000

基本能力  A+(運動能力、持久力、腕力、魔法力)

魔法適正
氷 雷 風

スキル
魔力強化Level10
剣術Level20
魔術Level20
鑑定
アイテムボックス

加護
十神の加護Level3



「これが僕のステータスです!」

……

「アルト、凄いじゃない!」

「アルト、俺は優秀な弟を持って嬉しいぞ!」

「アルト、これは本当か?」

母様、兄様は驚きながらも自分の事のように喜び、父様は真剣な顔つきで何か考えている。

多種多様な反応にアルトは、目のやり場に困る

「母様、兄様、ありがとうございます! 父様、これは本当ですよ」

まぁ、隠蔽してるから本当はもっと凄いことになってるんだけど……と、心の中で呟く

だが、その歓喜の声はひとつの大きな音で静寂へと変わる

バン!

父様が机を叩いて大きな音を出す。母様や兄様は静かになり僕も少し驚く。

普段はそんなことしない父様なのに……

「アルト! この事は他言するな、メリスもファルも、セビスもミルもだ!」

「あなた、何故かしら? アルトは天才よ! 」

「そうだ、アルトは天才だ」

「なら……」

「そうだぜ父様、アルトは天才なんだろ?」

父様の顔が険しくなる。

「だからだ! 天才すぎるんだ……。」

「父様、どういう事だ!」

家族が揉めている中、執事のセビスは全てを悟ったように言う

「了解しました、旦那様この事は他言いたしません。」

誰よりも早くセビスが納得した事に、アルトの兄、ファルが不満を漏らす

「な、セビスまで!」

「ファル様、考えてみてください。これが広まれば様々な人から利用しようと狙われる事でしょう。ましてや他国に広まり、他国のものがアルト様を狙うとなれば、国際戦争にまで発展しかねない」

「そうだセビス、だからみんなも他言するな」

うぅ、と兄様が納得し、母様も真剣な表情になる。

「アルトも、わかったな。」

「はい」

僕も理由はわかったので返事をした。

パン! と父様が手を叩く。

「よし、これでこの話は終わり! せっかくのアルトの祝福だ、楽しもう!」

こうして2時間ほど食事は続き、僕は疲れたので部屋に戻るとすぐに寝てしまった。


そうしてあれから日が立ち、俺の記憶が戻ってから10日が経った。

10日間で俺の記憶は体に馴染み、今では一人称も「俺」になった。

急に朝、ミルに「俺」と言った時は驚いていたが、俺の「俺」呼びもすっかり馴染んだようだ。

そして少し感じ方も変わった。

慣れるまでは精神が17歳兼5歳のような、俺自身でもよくわからない状態だったのだが、今では完全に地球の頃と同じだ。

まぁ、10日間ではそれ以外特に変わった事はなく、今まで通り本を読んでいた。

だが! とても興味のある内容があった。

それは召喚魔法。悪魔、天使、精霊があり、その3種族のうち才能あるものが一種と契約できる物らしい。

そして、それを父様に言ったら、なんと! 今日召喚にチャレンジする許可を頂いたのだ!

だから俺は朝からわくわくがとまらない。

まぁ、表には出さないけど


しおりを挟む
感想 83

あなたにおすすめの小説

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜

加瀬 一葉
ファンタジー
 王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。  実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?  過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...