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第8話、誠十郎の精一杯の切実
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今日、誠十郎は勉強が手につかなかった
親友の歩とケンカしたのだ
塾に通う誠十郎はそこに親友がいた
好敵手であり親友であり
時は兄のいる歩から大人とは何ぞや
と教えられていた
つまり師でもある
そんな歩と誠十郎は些細な事がキッカケでケンカした
普段から温和な2人なので口喧嘩だ
口喧嘩はエスカレートし、最期には別れの挨拶もせずに2人共に走って家路についた
誠十郎は遅い夕食を済ませると塾の宿題に取り組む
学校の宿題は学校にいる間に放課後終わらせてしまえ
そう親に教わったのだ
だから残っている宿題は塾の宿題だけだ
しかし勉強が進まない
直ぐに歩の日頃の言動や過去の行為の不満を頭に浮かんできた
いつまでも続く嫌悪感
これは後々、誠十郎自身に何倍のもなって自分に向けられることとなるだろう
今日、そこまでは気が回らないけどね
ファルディアが背後で言う
「今から走って歩の家に行って歩を殴っちまえ!自分が上とハッキリさせんだ!」
プーカ
「洗面台に行って、鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?と言え」
「💢だからー!」
ファルディアはもう騙されない
ちゃんとプーカに怒りをぶつけた
と
誠十郎は一瞬冷静になり
「頭を冷やすか」
呟くと洗面台へと向かう
階段を下りる、その足音を聞きながら
ファルディアはプーカを凝視した
プーカは机に向かって何かしてる
覗き込むと誠十郎の消しゴムに「豪田剛子」と油性ペンで書いてる
「おっ前、現実の物に手を加えんじゃねーよ」
ファルディアは怒るというより慌ててプーカに言う、というより叫んだ
プーカ
「大丈夫だって、これ、罰則ないんだぞ。つまり本当はやっても良いんだ」
ファルディア
「そういうもんじゃ無いだろう」
弱気に小声だ
誠十郎が洗面台に向かおうとすると階下の玄関に新しい写真集が置いてあった
宅配サービス大手に頼んだ物だ
グラビアアイドル「細田ガラシャ」写真集だ
誠十郎はこの娘のファンである
いつもは漫画の週刊誌は歩に借りて読んでいるのであるがこの娘の巻頭グラビアの時だけは自分で買っていた。殆ど読み返す事はないのだがなんとなくだ。
家に置いておくといつの間にか無くなっているがそれにも気付かない
その細田ガラシャの写真集が目に入った時
誠十郎は呟く
「謝るか・・・」
洗面台には行かず自分の部屋に戻ると塾の宿題を始める誠十郎であった
ファルディアは何も言わずプーカを見つめていた
それに気づいたプーカは
「はら〇いらに5000点」
と意味不明な言葉を言うのであった
親友の歩とケンカしたのだ
塾に通う誠十郎はそこに親友がいた
好敵手であり親友であり
時は兄のいる歩から大人とは何ぞや
と教えられていた
つまり師でもある
そんな歩と誠十郎は些細な事がキッカケでケンカした
普段から温和な2人なので口喧嘩だ
口喧嘩はエスカレートし、最期には別れの挨拶もせずに2人共に走って家路についた
誠十郎は遅い夕食を済ませると塾の宿題に取り組む
学校の宿題は学校にいる間に放課後終わらせてしまえ
そう親に教わったのだ
だから残っている宿題は塾の宿題だけだ
しかし勉強が進まない
直ぐに歩の日頃の言動や過去の行為の不満を頭に浮かんできた
いつまでも続く嫌悪感
これは後々、誠十郎自身に何倍のもなって自分に向けられることとなるだろう
今日、そこまでは気が回らないけどね
ファルディアが背後で言う
「今から走って歩の家に行って歩を殴っちまえ!自分が上とハッキリさせんだ!」
プーカ
「洗面台に行って、鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?と言え」
「💢だからー!」
ファルディアはもう騙されない
ちゃんとプーカに怒りをぶつけた
と
誠十郎は一瞬冷静になり
「頭を冷やすか」
呟くと洗面台へと向かう
階段を下りる、その足音を聞きながら
ファルディアはプーカを凝視した
プーカは机に向かって何かしてる
覗き込むと誠十郎の消しゴムに「豪田剛子」と油性ペンで書いてる
「おっ前、現実の物に手を加えんじゃねーよ」
ファルディアは怒るというより慌ててプーカに言う、というより叫んだ
プーカ
「大丈夫だって、これ、罰則ないんだぞ。つまり本当はやっても良いんだ」
ファルディア
「そういうもんじゃ無いだろう」
弱気に小声だ
誠十郎が洗面台に向かおうとすると階下の玄関に新しい写真集が置いてあった
宅配サービス大手に頼んだ物だ
グラビアアイドル「細田ガラシャ」写真集だ
誠十郎はこの娘のファンである
いつもは漫画の週刊誌は歩に借りて読んでいるのであるがこの娘の巻頭グラビアの時だけは自分で買っていた。殆ど読み返す事はないのだがなんとなくだ。
家に置いておくといつの間にか無くなっているがそれにも気付かない
その細田ガラシャの写真集が目に入った時
誠十郎は呟く
「謝るか・・・」
洗面台には行かず自分の部屋に戻ると塾の宿題を始める誠十郎であった
ファルディアは何も言わずプーカを見つめていた
それに気づいたプーカは
「はら〇いらに5000点」
と意味不明な言葉を言うのであった
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