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ギルド大国
宮殿~助け~
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「ほら構えな!」
カルキが剣を引き抜く。うらああー!
カキーーンと鉄と鉄がぶつかり合う甲高い音が部屋中に鳴り響いた。俺は渾身の一撃を打ったのだがカルキは片手で軽く受け止めた。
「なかなかだね。だがまだ甘い」
剣を高々とあげ降り下ろされる。は、早い!
「黄色い閃光 ブリーフ」
馴れた手つきでブリーフを取りだし頭に被る。神速の速さでバックステップする。物凄い速さで動いた事で空気抵抗が出来、カルキの前に見えない壁が出来る。ほーこんな使い方もあるんだな。何でもやってみるものだな。
「君の攻撃はもう分かるっていったろ」
何! いつの間に後ろに? まさか今のは残像? そんな馬鹿な、いくらなんでも速すぎるだろ。どうすんだ、どうすんだよ? あ、俺死んだわ。確実に避ける方法も防ぐ方法もない。
俺の脇腹に激痛が走る。だがまだ生きていた。なかなかタフなのも事によっては残酷だな。くっどうする。もう魔力もつき始めている。1日中戦ってたからな。俺は黒のブリーフを取り出す。もう、これしか…これは出来れば使いたくなかったんだが。アイギス、ピナの二人を守るにはこれしか…
「まだ、あんたは死なねぇぜ!」
謎の男が俺達を助けに来てくれてた? いや、聞き覚えがある声だ。この声は確か・・・
「あ、アテスタート家の!」
「おっ! 俺の貴族名覚えててくれたのか? うれしいねー」
「何で此処に?」
「あ、それはお前の試合を見てて興味が沸いたからだよ。いきなり黒い空間に囲まれたと思ったら敵が気絶してんだもんな。ビックリだったよ、あれは。そんであの後俺はお前と話そうと思ったがお前は一抜けで入国していった。んで俺が入国した時お前が宮殿に入ってくのが見えて面白そうだから後を着けてみたら此処にたどり着けた。そんだけだよ、だからじっくり解析させてもらったぜあいつの能力」
「で、でも。あれに勝つ何て…」
「あれに勝つには俺らがいる。対抗出来るのは俺らだけだ」
「君達はアテスタート家の人達だね。僕に勝てると思っているのかい? 甘いね」
カルキは足にチャクラを凝縮し地面を蹴る。流石に俺もこの速さは見切れない。だが、
地面から土のつたが現れカルキに巻き付いていく。そして見れば何十体ものゴーレムが。
「お前の能力はすげえ、けどなチャクラを凝縮した後その場所意外は使用不可になるだろ?」
「よく見ているね。でもあの速さは人間には捕らえ切れない筈・・・」
「あぁ分かったみたいだな。これをやったのは俺達じゃない。ゴーレムさ」
ゴーレムそれはかつて戦闘用のロボットとして扱われた。ゴーレムには人間には出来ない事を携えておりゴーレム使いは無敵だの何だの言われた。だがそれに対抗するように結界魔法が現れゴーレム使いはどんどんと廃れていった。
「だがどうするきだ? このまま縛って置く気かい?」
「いいや、そのつもりはない。どうせあんたならそこから出てくるだろ」
「よく分かってるじゃん」
すると土の蔦が粉々に弾け飛んだ。
「君達はよく戦った。だが今ので決めなかったのが運のつき!」
カルキの剣が中を舞う。いや、カルキが速すぎて見えないだけだ。
カルキとゴーレムが猛戦闘を繰り返す。だが、カルキは隙を見つけては次々と倒していく。するとカルキから小型ナイフいやクナイが投げられた。こいつは何処までも忍者だな、おい。
カルキから放たれたクナイ。並みの人間なら避ける事は出来ないだろう。だがアテスタート家の人は避けたのだ。
「それが未来視か。面白い」
「ちっ、バレてたのかよ。試すような真似しやがって」
カルキは余裕の表情でゴーレムをバッタバッタち斬り倒していく。それに焦りを覚えたのかアテスタート家から作戦が言い渡された。
「俺達がもう一度あいつを止める。お前は詠唱して準備しとけ。俺らの合図でぶっ飛ばせ、いいな!」
「「「はい!」」」
アテスタート家が前に出てカルキを食い止めてくれている。なら俺もそれに答えなければ。
「ピナ、魔力回復お願い。アイギスは俺の周りを見守ってくれ」
「・・・ん」
「任せときな!」
ピナの回復魔法で魔力がほぼ満タンになった。よしこれなら、行ける!
俺は赤のブリーフを旧版と新版の二つを取りだし頭に二重で被る。これはスキルレベルが上がった事で習得した重複だ。
「全てを燃やし尽くす豪快な炎弾 爆裂し此処に炎火の咆哮を上げよ」
巨大な炎の球が現れる、後は…
アテスタート家がカルキを押さえる。何とかしてあいつを守りきらねば。カルキの剣がこちらに来る。それを受け流しトラップの場所へと誘き寄せる。今だ! 俺は横に飛びトラップの場所にカルキを連れ込んだ。あとはカルキがチャクラでこちらに飛ぶだけ。
カルキはそんな事は知らずそこに着地する。ジジジ、火薬に火をつけ爆発させる。それに気づいたのかカルキはチャクラを足に凝縮し思いっきり前に飛んだ。それをみたゴーレムは土の蔦でカルキを巻き付ける。
「今だ!」
「ブリーーーフ!!」
カルキに向かって炎が飛ぶ。これは避けらないだろう。
ドゴーーーーーーーーン
大きな音が宮殿中に聞こえる。煙が上がり前が見えない。どうなったんだ?
「やったぞ、勝った、勝ったぞ!」
アテスタート家の声が聞こえる。俺はその声を聞いて安心したのかどっと疲れが襲いその場にへたりこんだ。
後は王様だけ。俺は心の中で呟いた。
カルキが剣を引き抜く。うらああー!
カキーーンと鉄と鉄がぶつかり合う甲高い音が部屋中に鳴り響いた。俺は渾身の一撃を打ったのだがカルキは片手で軽く受け止めた。
「なかなかだね。だがまだ甘い」
剣を高々とあげ降り下ろされる。は、早い!
「黄色い閃光 ブリーフ」
馴れた手つきでブリーフを取りだし頭に被る。神速の速さでバックステップする。物凄い速さで動いた事で空気抵抗が出来、カルキの前に見えない壁が出来る。ほーこんな使い方もあるんだな。何でもやってみるものだな。
「君の攻撃はもう分かるっていったろ」
何! いつの間に後ろに? まさか今のは残像? そんな馬鹿な、いくらなんでも速すぎるだろ。どうすんだ、どうすんだよ? あ、俺死んだわ。確実に避ける方法も防ぐ方法もない。
俺の脇腹に激痛が走る。だがまだ生きていた。なかなかタフなのも事によっては残酷だな。くっどうする。もう魔力もつき始めている。1日中戦ってたからな。俺は黒のブリーフを取り出す。もう、これしか…これは出来れば使いたくなかったんだが。アイギス、ピナの二人を守るにはこれしか…
「まだ、あんたは死なねぇぜ!」
謎の男が俺達を助けに来てくれてた? いや、聞き覚えがある声だ。この声は確か・・・
「あ、アテスタート家の!」
「おっ! 俺の貴族名覚えててくれたのか? うれしいねー」
「何で此処に?」
「あ、それはお前の試合を見てて興味が沸いたからだよ。いきなり黒い空間に囲まれたと思ったら敵が気絶してんだもんな。ビックリだったよ、あれは。そんであの後俺はお前と話そうと思ったがお前は一抜けで入国していった。んで俺が入国した時お前が宮殿に入ってくのが見えて面白そうだから後を着けてみたら此処にたどり着けた。そんだけだよ、だからじっくり解析させてもらったぜあいつの能力」
「で、でも。あれに勝つ何て…」
「あれに勝つには俺らがいる。対抗出来るのは俺らだけだ」
「君達はアテスタート家の人達だね。僕に勝てると思っているのかい? 甘いね」
カルキは足にチャクラを凝縮し地面を蹴る。流石に俺もこの速さは見切れない。だが、
地面から土のつたが現れカルキに巻き付いていく。そして見れば何十体ものゴーレムが。
「お前の能力はすげえ、けどなチャクラを凝縮した後その場所意外は使用不可になるだろ?」
「よく見ているね。でもあの速さは人間には捕らえ切れない筈・・・」
「あぁ分かったみたいだな。これをやったのは俺達じゃない。ゴーレムさ」
ゴーレムそれはかつて戦闘用のロボットとして扱われた。ゴーレムには人間には出来ない事を携えておりゴーレム使いは無敵だの何だの言われた。だがそれに対抗するように結界魔法が現れゴーレム使いはどんどんと廃れていった。
「だがどうするきだ? このまま縛って置く気かい?」
「いいや、そのつもりはない。どうせあんたならそこから出てくるだろ」
「よく分かってるじゃん」
すると土の蔦が粉々に弾け飛んだ。
「君達はよく戦った。だが今ので決めなかったのが運のつき!」
カルキの剣が中を舞う。いや、カルキが速すぎて見えないだけだ。
カルキとゴーレムが猛戦闘を繰り返す。だが、カルキは隙を見つけては次々と倒していく。するとカルキから小型ナイフいやクナイが投げられた。こいつは何処までも忍者だな、おい。
カルキから放たれたクナイ。並みの人間なら避ける事は出来ないだろう。だがアテスタート家の人は避けたのだ。
「それが未来視か。面白い」
「ちっ、バレてたのかよ。試すような真似しやがって」
カルキは余裕の表情でゴーレムをバッタバッタち斬り倒していく。それに焦りを覚えたのかアテスタート家から作戦が言い渡された。
「俺達がもう一度あいつを止める。お前は詠唱して準備しとけ。俺らの合図でぶっ飛ばせ、いいな!」
「「「はい!」」」
アテスタート家が前に出てカルキを食い止めてくれている。なら俺もそれに答えなければ。
「ピナ、魔力回復お願い。アイギスは俺の周りを見守ってくれ」
「・・・ん」
「任せときな!」
ピナの回復魔法で魔力がほぼ満タンになった。よしこれなら、行ける!
俺は赤のブリーフを旧版と新版の二つを取りだし頭に二重で被る。これはスキルレベルが上がった事で習得した重複だ。
「全てを燃やし尽くす豪快な炎弾 爆裂し此処に炎火の咆哮を上げよ」
巨大な炎の球が現れる、後は…
アテスタート家がカルキを押さえる。何とかしてあいつを守りきらねば。カルキの剣がこちらに来る。それを受け流しトラップの場所へと誘き寄せる。今だ! 俺は横に飛びトラップの場所にカルキを連れ込んだ。あとはカルキがチャクラでこちらに飛ぶだけ。
カルキはそんな事は知らずそこに着地する。ジジジ、火薬に火をつけ爆発させる。それに気づいたのかカルキはチャクラを足に凝縮し思いっきり前に飛んだ。それをみたゴーレムは土の蔦でカルキを巻き付ける。
「今だ!」
「ブリーーーフ!!」
カルキに向かって炎が飛ぶ。これは避けらないだろう。
ドゴーーーーーーーーン
大きな音が宮殿中に聞こえる。煙が上がり前が見えない。どうなったんだ?
「やったぞ、勝った、勝ったぞ!」
アテスタート家の声が聞こえる。俺はその声を聞いて安心したのかどっと疲れが襲いその場にへたりこんだ。
後は王様だけ。俺は心の中で呟いた。
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