2 / 5
2
しおりを挟む
学校の倉庫で、自分から足を開いて先輩に身体の奥を見られている。夢の中じゃなければ絶対に有りえない恥ずかしい状況に、けれど私は心のどこかでまだ目を覚まさないよう願っていた。
先輩の二本の指が突起を包む皮を左右に開いて、ぷくりと膨らんだそれを剥き出しにする。自分でも存在に気付かなかった器官が何ていう名前なのか知ったのは、ほんの数分前。
「……そういえば、名前まだ聞いてなかった。なんていうの?」
「ぁ、明里です、明里未央……」
未央、と。先輩が唇の動きだけで名前を呼ぶ。恋人になってから名前を教えるなんて、完全に順番がおかしい。まだデートすらしていないのに、こんな風に潤んだ粘膜をさらけ出して、好きに触られているのも。
「未央のクリ、小さいね。まあ触られてる内に育つかもしれないけど」
充血し始めた突起の先っぽに、体温の低い指先が触れる。滑らないようぴったりと皮膚を押し当てて、くにくにと柔らかく力を込められると途端に腰が跳ね上がった。
「んッ……♡ っあ、だめ、ぇ」
「次に駄目って言ったらやめるよ」
淡々とした声に牽制されると、それ以上拒む言葉が出なくなる。脅すような乱暴な響きじゃないのに、魔法みたいに思考を戒められて、言うことを聞かないとと考えてしまう不思議な声。
「ご、ごめんなさい……っ、んんっ、き、気持ちいいです……♡」
内腿が勝手にびくびくと震える。くすぐるような微細な動きで円を描く指が、つんと硬くなった突起を不意に指の腹で挟み込んだ。濡れて滑りそうになる芯を逃げられないよう固定して、こりこりと押し揉むように転がす。
「あ、ぅぁッ♡」
神経を直接弄られているみたいだった。今まで知らなかった気持ちのいい痺れがじんじん広がって、蕩けた声が止まらない。
「教える必要ないくらい感じてるじゃん、本当にこういうことしてないの?」
「し、してな……ぁっ、いです……、こんなの、知らな……っ♡」
「じゃあ、生まれつきやらしいんだ」
冷えた指摘が心に爪を立てるのと同じタイミングで先端をぐりと抉られて、足先がぎゅうっと丸まった。
「あ”ッ……」
一瞬、意識が飛ぶかと思った。ぎりぎり痛みに届かない快感が駆け抜けて、押し寄せる波に攫われそうになる。突然のことについて行けずに目を見開いたまま身を震わせると、赤みを帯びたそこに軽く息を吹きかけられて。
「んん、んッ」
「痛かった? ごめんね、少しやりすぎたかも」
その刺激ですら感じすぎてしまうほど過敏になった突起に、先輩が視線を注ぐ。主張の少ない整った顔を寄せて、包皮を割り開くように充血した雌芯を矯つ眇めつ見ると、唇を薄く開いた。
「あとは、気持ちいいことだけしてあげようね」
赤い粘膜から舌先が覗く。さっき、初めてのキスをした時みたいに。それが何を意味しているのか気付いた瞬間、心を掠めたのは本能的な恐怖だった。
だって、指だけでもこんなに気持ち良くなってしまったのに、これ以上はおかしくなるかもしれない。わかっていても、期待する気持ちはもっと大きかった。口腔に触れた先輩の舌。熱くて、柔らかくて、ぬるぬるして。あれが突起に触れたらと思うと身体の奥が熱を帯びて、広げられた入り口から蜜が溢れるのがわかった。きっと、先輩も気付いている。人差し指が、からかうように泥濘をすくったから。
「あ……ッ」
やがて湿った吐息すらかかるほど口元が近付いて舌が差し出された時、私は思わず瞼を閉じた。
濡れた質量が先端を掠める感触に微細な波が背中を走って、中が無意識に締まる。あ、と思う間もなく、小さな突起は粘膜に包まれた。
先輩の二本の指が突起を包む皮を左右に開いて、ぷくりと膨らんだそれを剥き出しにする。自分でも存在に気付かなかった器官が何ていう名前なのか知ったのは、ほんの数分前。
「……そういえば、名前まだ聞いてなかった。なんていうの?」
「ぁ、明里です、明里未央……」
未央、と。先輩が唇の動きだけで名前を呼ぶ。恋人になってから名前を教えるなんて、完全に順番がおかしい。まだデートすらしていないのに、こんな風に潤んだ粘膜をさらけ出して、好きに触られているのも。
「未央のクリ、小さいね。まあ触られてる内に育つかもしれないけど」
充血し始めた突起の先っぽに、体温の低い指先が触れる。滑らないようぴったりと皮膚を押し当てて、くにくにと柔らかく力を込められると途端に腰が跳ね上がった。
「んッ……♡ っあ、だめ、ぇ」
「次に駄目って言ったらやめるよ」
淡々とした声に牽制されると、それ以上拒む言葉が出なくなる。脅すような乱暴な響きじゃないのに、魔法みたいに思考を戒められて、言うことを聞かないとと考えてしまう不思議な声。
「ご、ごめんなさい……っ、んんっ、き、気持ちいいです……♡」
内腿が勝手にびくびくと震える。くすぐるような微細な動きで円を描く指が、つんと硬くなった突起を不意に指の腹で挟み込んだ。濡れて滑りそうになる芯を逃げられないよう固定して、こりこりと押し揉むように転がす。
「あ、ぅぁッ♡」
神経を直接弄られているみたいだった。今まで知らなかった気持ちのいい痺れがじんじん広がって、蕩けた声が止まらない。
「教える必要ないくらい感じてるじゃん、本当にこういうことしてないの?」
「し、してな……ぁっ、いです……、こんなの、知らな……っ♡」
「じゃあ、生まれつきやらしいんだ」
冷えた指摘が心に爪を立てるのと同じタイミングで先端をぐりと抉られて、足先がぎゅうっと丸まった。
「あ”ッ……」
一瞬、意識が飛ぶかと思った。ぎりぎり痛みに届かない快感が駆け抜けて、押し寄せる波に攫われそうになる。突然のことについて行けずに目を見開いたまま身を震わせると、赤みを帯びたそこに軽く息を吹きかけられて。
「んん、んッ」
「痛かった? ごめんね、少しやりすぎたかも」
その刺激ですら感じすぎてしまうほど過敏になった突起に、先輩が視線を注ぐ。主張の少ない整った顔を寄せて、包皮を割り開くように充血した雌芯を矯つ眇めつ見ると、唇を薄く開いた。
「あとは、気持ちいいことだけしてあげようね」
赤い粘膜から舌先が覗く。さっき、初めてのキスをした時みたいに。それが何を意味しているのか気付いた瞬間、心を掠めたのは本能的な恐怖だった。
だって、指だけでもこんなに気持ち良くなってしまったのに、これ以上はおかしくなるかもしれない。わかっていても、期待する気持ちはもっと大きかった。口腔に触れた先輩の舌。熱くて、柔らかくて、ぬるぬるして。あれが突起に触れたらと思うと身体の奥が熱を帯びて、広げられた入り口から蜜が溢れるのがわかった。きっと、先輩も気付いている。人差し指が、からかうように泥濘をすくったから。
「あ……ッ」
やがて湿った吐息すらかかるほど口元が近付いて舌が差し出された時、私は思わず瞼を閉じた。
濡れた質量が先端を掠める感触に微細な波が背中を走って、中が無意識に締まる。あ、と思う間もなく、小さな突起は粘膜に包まれた。
22
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説
【R18】やがて犯される病
開き茄子(あきなす)
恋愛
『凌辱モノ』をテーマにした短編連作の男性向け18禁小説です。
女の子が男にレイプされたり凌辱されたりして可哀そうな目にあいます。
女の子側に救いのない話がメインとなるので、とにかく可哀そうでエロい話が好きな人向けです。
※ノクターンノベルスとpixivにも掲載しております。
内容に違いはありませんので、お好きなサイトでご覧下さい。
また、新シリーズとしてファンタジーものの長編小説(エロ)を企画中です。
更新準備が整いましたらこちらとTwitterでご報告させていただきます。
俺の彼女とセックスしたがる友達に一度だけゴムありならと許可したら、彼女はマンコから精液垂らして帰ってきた。
えんとも
恋愛
彼女とセックスしたがる友達に、最初はフェラから始まり、寝取られ癖が開花した彼氏が、ゴムありでのセックスを許可すると、彼女は中出しされて帰ってきた
【R18】隣のデスクの歳下後輩君にオカズに使われているらしいので、望み通りにシてあげました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向け33位、人気ランキング146位達成※隣のデスクに座る陰キャの歳下後輩君から、ある日私の卑猥なアイコラ画像を誤送信されてしまい!?彼にオカズに使われていると知り満更でもない私は彼を部屋に招き入れてお望み通りの行為をする事に…。強気な先輩ちゃん×弱気な後輩くん。でもエッチな下着を身に付けて恥ずかしくなった私は、彼に攻められてすっかり形成逆転されてしまう。
——全話ほぼ濡れ場で小難しいストーリーの設定などが無いのでストレス無く集中できます(はしがき・あとがきは含まない)
※完結直後のものです。
連続寸止めで、イキたくて泣かされちゃう女の子のお話
まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
「一日中、イかされちゃうのと、イケないままと、どっちが良い?」
久しぶりの恋人とのお休みに、食事中も映画を見ている時も、ずっと気持ち良くされちゃう女の子のお話です。
性処理係ちゃんの1日 ♡星安学園の肉便器♡
高井りな
恋愛
ここ、星安学園は山奥にある由緒正しき男子校である。
ただ特例として毎年一人、特待生枠で女子生徒が入学できる。しかも、学費は全て免除。山奥なので学生はみんな寮生活なのだが生活費も全て免除。
そんな夢のような条件に惹かれた岬ありさだったがそれが間違いだったことに気づく。
……星安学園の女子特待生枠は表向きの建前で、実際は学園全体の性処理係だ。
ひたすら主人公の女の子が犯され続けます。基本ずっと嫌がっていますが悲壮感はそんなにないアホエロです。無理だと思ったらすぐにブラウザバックお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる