冴えない冒険者の俺が、異世界転生の得点でついてきたのが、孤独の少女だったんだが

おもちゃの都市 ゆめしあ編

077強く想像すれば

テーゼ「すごく嫌いな人がいる？」

アルファ「....」

ビニル「そうです！」

ビニル「それは誰か！」

ビニル「きっとテーゼさんなら....自分自身...が嫌いなんだよ」

ビニル「とか言うんですけど」　

ビニル「アルファさんは」　　

ビニル「ちゃんといます！」

アルファ「....」

テーゼ「アルファ..」

テーゼ「お前..」

アルファ「もういい」

テーゼ「えっ？」

アルファ「私は...」

アルファ「考えた」

アルファ「どうしたら...あの脱出の鍵をゲットできるか....」

テーゼ「あぁ」

アルファ「簡単な話だった」

ビニル「どういうことですか？簡単な話ってwww」 

アルファ「お前をぶっとばせばいい」

テーゼ「えっっ」

アルファはビニルに飛び掛かる

ビニル「...」

ビニル「鎖!」

だがビニルに捕まってしまう

アルファ「離せェェェ！」

アルファ「離せ離せ離せ離せ！」

ビニル「うるさいですねぇ」

ビニル「ここでは能力も使えないのに」

ビニル「私に勝てるわけないじゃないですか....」

アルファ「くぅぅぅ.....」

ビニル「はぁ...」

ビニル「それじゃぁ」

ビニル「アルファさんの嫌いな人は...」

その時だった

急にビニルの上からタライが落ちてきた

ビニル「ぐぁぁぁ！？？！」

ビニル「....なんですか...ぁ？これ？」

テーゼ「やっぱりか」　　

テーゼ「ここは夢の中」

テーゼ「強く想像すれば」

テーゼ「その強く想像した物が、ここに出現する...！」

ビニル「なっ！？」

テーゼ「....鎖！」

ビニルも捕まってしまう

ビニル「は....離せ！」

テーゼ「じゃあ鍵を渡せ」

ビニル「....鍵は....渡さないですよ」

テーゼ「おーけー」

テーゼ「なら...」

テーゼ「激強パンチ...100連発だ！」

ビニル「激強パンチ100連続？」

テーゼ「....いくぞ」

ビニルに嫌な予感が走った

ビニル「まっ...」

だがもう遅かった

テーゼ「うぉぉぉぉぉおぉぉぉ！」

ビニル「がっ....ぐっ....がっ」

テーゼ「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

ビニル「.....」

テーゼ「これが最後だぁぁぁ！」

ビニル「......」

そしてアルファの鎖は解かれた

ビニル「.....」

ビニルは、そのまま倒れてしまった

テーゼ「.....鍵は」

テーゼ「これか....」

アルファ「ありがとう....テーゼ」

テーゼ「気にすんなよ！」

アルファ「.......うん！」

そしてアルファとテーゼは.....ビニルを倒し、ゲームをクリアしたのだった.....