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第2章 死都の貴婦人
5 銀星花の庭で
しおりを挟むこれが、樹里の日課。
字が上手なお姉ちゃんから、保育園の途中から毎日字を教えて貰っていた。
小学校に入ってからは3年生まで、お姉ちゃんの字をお手本にして、毎日毎日練習していた。
そして、その字で・・・
樹里は毎日、毎日、毎日・・・浮かんだ言葉をこうして書いていった。
そうすると、言葉にならない気持ちも、想いも、この右手にならのせられたから。
そうすると、スッキリしたから。
だから、今日も樹里は・・・
この右手を・・・
ブレることなく、動かす・・・。
字が上手なお姉ちゃんから、保育園の途中から毎日字を教えて貰っていた。
小学校に入ってからは3年生まで、お姉ちゃんの字をお手本にして、毎日毎日練習していた。
そして、その字で・・・
樹里は毎日、毎日、毎日・・・浮かんだ言葉をこうして書いていった。
そうすると、言葉にならない気持ちも、想いも、この右手にならのせられたから。
そうすると、スッキリしたから。
だから、今日も樹里は・・・
この右手を・・・
ブレることなく、動かす・・・。
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