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第八章 今日も平和な家族
第五十四話
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結婚式も終わり、しばらく経って……ケンゾンには再び穏やかな時が流れていた。
昼下がりの談話室には、珍しく屋敷の全員が集まっていた。
「そろそろ新しい野菜を増やすだか?」
「た、ただの野菜では『ケンゾン野菜』の名に、傷をつけてしまうかもしれません……」
「やっぱり品種改良してから、畑でつくるようにするだべか?」
「そ、それが良いと思います……」
ミミズとハチは相変わらず畑に尽力してくれていて、最近ではまた新しく野菜の品種改良をしようかと計画を話し合っていた。
ケンゾン野菜の名もすっかり知れ渡っているため、ブランドイメージを守ることまで考えてくれているらしい。
「難しい話してるのねん。クモちゃんには分からないわん」
クモも相変わらず、そういった話には混ざらずに……あくびをして眠そうな目を擦りながら、ナラの淹れた紅茶を口に運んでいた。
やる気がなさそうに見えるクモだが、皆には内緒で定期的に魔物の森の入口につくった蜘蛛の巣を、点検したり張り直したりしてくれているらしい。
村の警備をしているハチが偶然見かけ、大層驚いた様子でハシャラたちに報告してくれた。
ハシャラはその時のことを思い出して、けれどクモが恥ずかしがるだろうから言わずにいようと思い、密かにくすっと微笑みながら、ナラの紅茶を口に運ぶ。
そしてほぅ……とため息を漏らし、ナラに声を掛ける。
「今日の紅茶も美味しいわ。いつもありがとう、ナラ」
「恐れ入ります」
ナラはいつものように、淡々とした調子で言葉を返すけれど、少し口角が上がっているように見えた。
ハシャラはそんなナラを、微笑ましく見つめていた。
「うむ、本当にナラの紅茶は美味いな」
そんなハシャラの隣では、アルも同じように紅茶を飲みながらそう褒める。
けれどナラは少しだけ嫌な顔をしたかと思うと、いつもの冷静な顔に戻って口を開く。
「アルに言われても、何も嬉しくありませんね」
「……お前、俺にだけ当たり強くないか?」
「いつも通りです」
ナラとアルの間で、そんなやり取りが交わされる。
仲が良いんだか悪いんだか……少なくとも、気心がしれているからこそのやり取りに、ハシャラは苦笑しながらも、楽しそうにそれを眺めていた。
そんなハシャラを見て、アルはニコリと嬉しそうな笑みを浮かべて彼女を見つめる。
見つめられたハシャラの方は、突然の視線に戸惑い、顔を赤くして俯いた。
それを見て、ナラは少しだけ不服そうな表情を浮かべ、珍しく文句を口にする。
「そもそも、アルはなぜ姫様の隣に座っているのだ」
ナラの質問に、アルはまるで自慢するように胸を張って答える。
「それは、俺がハシャラの夫だからだ」
高らかにそう答えるアルの隣で、ハシャラは恥ずかしそうに赤く小さくなっていた。
「いやん、アルったら自慢げねん」
それにクモが茶々をいれる。
そんなやり取りを冷めた目で見つめるナラは、少し呆れ気味に言葉を続ける。
「夫ならばさっさと交尾を済ませ、それ以外の時は姫様から離れろ」
「そうだ。オスの役割など、交尾だけなのだからな」
そう言うナラとハチは、アルがハシャラの夫となったことは、繁殖のために必要なことと納得していた。
けれど、蟻や蜂の魔物である彼女たちには、夫婦としてほとんどの時間を一緒に過ごしているアルのことが理解できない様子だった。
何よりも、ハシャラのそばにアルがずっといるのが不愉快という様子だった。
だからこその発言だったのだが……その言葉によって一番ダメージを負ったのは、ハシャラだった。
「こ、こうび……」
そう呟いたかと思うと、ハシャラは湯気が出そうなほど顔を赤く・熱くさせていた。
そんなハシャラを見たアルも、気恥ずかしそうに頬を赤く染め、顔をそらして頬をポリポリと掻いていた。
かと思うと、アルは真剣な表情をして紅茶のカップをテーブルに置き、ハシャラの持っているカップもテーブルに置くと、自然な流れでハシャラの手を握る。
ハシャラが驚いて目を見開いていると、アルがゆっくりと口を開く。
「そういうことは、追々……な」
アルの表情はあくまでも真剣で、それでいて幸せそうに薄く笑みを浮かべていた。
「なっ……おっ……」
ハシャラは顔を爆発しそうなほど真っ赤にして、言葉にならない声を漏らしていた。
アルに握られたハシャラの手、真っ赤になって困惑した様子のハシャラを見たナラとハチは、アルをギッと睨みつけて忌々しげに口を開く。
「おのれ……不必要に姫様に触るな……」
「噛みちぎってくれる……!」
身体は人間のままだが、顔を虫の姿に変えて威嚇するナラとハチ。
大きな大顎をカチカチと鳴らし、大きな眼でアルを見据えている。
アルを見ているということは……隣にいるハシャラを見つめているも同然だった。
「……ッ! きゃーーーーーーーーーっ!!」
ナラとハチの顔を見たハシャラは、しばらく目を瞬かせていたが、事態を飲み込めた頃には顔を真っ青にして大きな悲鳴を上げて、そしてソファに倒れ込むように気を失った。
「し、しまった! 姫様!」
「も、申し訳ありません! 姫様」
ナラとハチが慌てて謝罪するが、謝罪する相手は気を失って目を覚まさない。
そんな光景を間近に見ていたアルは、堪えられないといった様子でぷっと吹き出して大きな声で笑い出す。
それを見たナラとハチは、またアルを睨みつけて「お前のせいで……!」と怒りの矛先を向けた。
アルは笑いを引っ込めて「なんでそうなる!?」と、驚きの声を上げる。
そしてわーわーと言い合いをしていると、扉をコンコンっとノックする音が届く。
ハシャラは気を失っているし、ナラはアルと喧嘩していて忙しそうだしということで、代わりにクモが「どうぞん」と答えた。
するとアリが部屋に入ってきて「お客様がお越しです」と告げたかと思うと、その後ろからテンがひょっこりと顔を出した。
「姫様。新しくやってくる移住者のための家について相談が……って、なんだか楽しそうだねー」
軽やかな笑顔で真面目な話を始めたテンだったが、部屋の中の様子を見て、笑顔を固めたままそう言葉を流す。
ケンゾンには、その好調ぶりを聞きつけて、若者が他所から移住したいという人間も増えてきていた。
テンはそんな人たちのために新しく建てる家の担当者になっていたのだが、その話ができる状況ではないことを瞬時に理解する。
「応接室で待ってるから、姫様が起きたらこっちに来てほしいって伝えてね―」
そして慣れた調子でそう告げると、スタスタと応接室の方へと向かっていった。
「姫様、起きてくだせえ。テンが家の増築の相談に来てますだよ」
「ひ、姫様……だ、大丈夫ですか……?」
アルとナラ・ハチの方を止めることはしなかったが、ミミズとミツがハシャラにそう声を掛ける。
「う、うーん……」
声をかけられても、ハシャラは唸るばかりで目を覚ますことはない。
そして部屋には、未だにアルとハチ・ナラの言い争う……というか、ハシャラを取り合うような言い合いが続いている。
そんな言い合いを、ぼんやりとした意識の中、遠くに聞きながら……ハシャラは思う。
蟲神様の加護を授かって、最初はどうなるかと思いましたが……新しい家族ができて、守るべきケンゾンという土地と領民がいて、アル様という家族が増えて……私は幸せです。
ただ……やっぱり虫は苦手です!
そしてハシャラは完全に意識を手放し、顔を青くしながらも……口元には薄く、幸せそうに笑みを浮かべていた。
昼下がりの談話室には、珍しく屋敷の全員が集まっていた。
「そろそろ新しい野菜を増やすだか?」
「た、ただの野菜では『ケンゾン野菜』の名に、傷をつけてしまうかもしれません……」
「やっぱり品種改良してから、畑でつくるようにするだべか?」
「そ、それが良いと思います……」
ミミズとハチは相変わらず畑に尽力してくれていて、最近ではまた新しく野菜の品種改良をしようかと計画を話し合っていた。
ケンゾン野菜の名もすっかり知れ渡っているため、ブランドイメージを守ることまで考えてくれているらしい。
「難しい話してるのねん。クモちゃんには分からないわん」
クモも相変わらず、そういった話には混ざらずに……あくびをして眠そうな目を擦りながら、ナラの淹れた紅茶を口に運んでいた。
やる気がなさそうに見えるクモだが、皆には内緒で定期的に魔物の森の入口につくった蜘蛛の巣を、点検したり張り直したりしてくれているらしい。
村の警備をしているハチが偶然見かけ、大層驚いた様子でハシャラたちに報告してくれた。
ハシャラはその時のことを思い出して、けれどクモが恥ずかしがるだろうから言わずにいようと思い、密かにくすっと微笑みながら、ナラの紅茶を口に運ぶ。
そしてほぅ……とため息を漏らし、ナラに声を掛ける。
「今日の紅茶も美味しいわ。いつもありがとう、ナラ」
「恐れ入ります」
ナラはいつものように、淡々とした調子で言葉を返すけれど、少し口角が上がっているように見えた。
ハシャラはそんなナラを、微笑ましく見つめていた。
「うむ、本当にナラの紅茶は美味いな」
そんなハシャラの隣では、アルも同じように紅茶を飲みながらそう褒める。
けれどナラは少しだけ嫌な顔をしたかと思うと、いつもの冷静な顔に戻って口を開く。
「アルに言われても、何も嬉しくありませんね」
「……お前、俺にだけ当たり強くないか?」
「いつも通りです」
ナラとアルの間で、そんなやり取りが交わされる。
仲が良いんだか悪いんだか……少なくとも、気心がしれているからこそのやり取りに、ハシャラは苦笑しながらも、楽しそうにそれを眺めていた。
そんなハシャラを見て、アルはニコリと嬉しそうな笑みを浮かべて彼女を見つめる。
見つめられたハシャラの方は、突然の視線に戸惑い、顔を赤くして俯いた。
それを見て、ナラは少しだけ不服そうな表情を浮かべ、珍しく文句を口にする。
「そもそも、アルはなぜ姫様の隣に座っているのだ」
ナラの質問に、アルはまるで自慢するように胸を張って答える。
「それは、俺がハシャラの夫だからだ」
高らかにそう答えるアルの隣で、ハシャラは恥ずかしそうに赤く小さくなっていた。
「いやん、アルったら自慢げねん」
それにクモが茶々をいれる。
そんなやり取りを冷めた目で見つめるナラは、少し呆れ気味に言葉を続ける。
「夫ならばさっさと交尾を済ませ、それ以外の時は姫様から離れろ」
「そうだ。オスの役割など、交尾だけなのだからな」
そう言うナラとハチは、アルがハシャラの夫となったことは、繁殖のために必要なことと納得していた。
けれど、蟻や蜂の魔物である彼女たちには、夫婦としてほとんどの時間を一緒に過ごしているアルのことが理解できない様子だった。
何よりも、ハシャラのそばにアルがずっといるのが不愉快という様子だった。
だからこその発言だったのだが……その言葉によって一番ダメージを負ったのは、ハシャラだった。
「こ、こうび……」
そう呟いたかと思うと、ハシャラは湯気が出そうなほど顔を赤く・熱くさせていた。
そんなハシャラを見たアルも、気恥ずかしそうに頬を赤く染め、顔をそらして頬をポリポリと掻いていた。
かと思うと、アルは真剣な表情をして紅茶のカップをテーブルに置き、ハシャラの持っているカップもテーブルに置くと、自然な流れでハシャラの手を握る。
ハシャラが驚いて目を見開いていると、アルがゆっくりと口を開く。
「そういうことは、追々……な」
アルの表情はあくまでも真剣で、それでいて幸せそうに薄く笑みを浮かべていた。
「なっ……おっ……」
ハシャラは顔を爆発しそうなほど真っ赤にして、言葉にならない声を漏らしていた。
アルに握られたハシャラの手、真っ赤になって困惑した様子のハシャラを見たナラとハチは、アルをギッと睨みつけて忌々しげに口を開く。
「おのれ……不必要に姫様に触るな……」
「噛みちぎってくれる……!」
身体は人間のままだが、顔を虫の姿に変えて威嚇するナラとハチ。
大きな大顎をカチカチと鳴らし、大きな眼でアルを見据えている。
アルを見ているということは……隣にいるハシャラを見つめているも同然だった。
「……ッ! きゃーーーーーーーーーっ!!」
ナラとハチの顔を見たハシャラは、しばらく目を瞬かせていたが、事態を飲み込めた頃には顔を真っ青にして大きな悲鳴を上げて、そしてソファに倒れ込むように気を失った。
「し、しまった! 姫様!」
「も、申し訳ありません! 姫様」
ナラとハチが慌てて謝罪するが、謝罪する相手は気を失って目を覚まさない。
そんな光景を間近に見ていたアルは、堪えられないといった様子でぷっと吹き出して大きな声で笑い出す。
それを見たナラとハチは、またアルを睨みつけて「お前のせいで……!」と怒りの矛先を向けた。
アルは笑いを引っ込めて「なんでそうなる!?」と、驚きの声を上げる。
そしてわーわーと言い合いをしていると、扉をコンコンっとノックする音が届く。
ハシャラは気を失っているし、ナラはアルと喧嘩していて忙しそうだしということで、代わりにクモが「どうぞん」と答えた。
するとアリが部屋に入ってきて「お客様がお越しです」と告げたかと思うと、その後ろからテンがひょっこりと顔を出した。
「姫様。新しくやってくる移住者のための家について相談が……って、なんだか楽しそうだねー」
軽やかな笑顔で真面目な話を始めたテンだったが、部屋の中の様子を見て、笑顔を固めたままそう言葉を流す。
ケンゾンには、その好調ぶりを聞きつけて、若者が他所から移住したいという人間も増えてきていた。
テンはそんな人たちのために新しく建てる家の担当者になっていたのだが、その話ができる状況ではないことを瞬時に理解する。
「応接室で待ってるから、姫様が起きたらこっちに来てほしいって伝えてね―」
そして慣れた調子でそう告げると、スタスタと応接室の方へと向かっていった。
「姫様、起きてくだせえ。テンが家の増築の相談に来てますだよ」
「ひ、姫様……だ、大丈夫ですか……?」
アルとナラ・ハチの方を止めることはしなかったが、ミミズとミツがハシャラにそう声を掛ける。
「う、うーん……」
声をかけられても、ハシャラは唸るばかりで目を覚ますことはない。
そして部屋には、未だにアルとハチ・ナラの言い争う……というか、ハシャラを取り合うような言い合いが続いている。
そんな言い合いを、ぼんやりとした意識の中、遠くに聞きながら……ハシャラは思う。
蟲神様の加護を授かって、最初はどうなるかと思いましたが……新しい家族ができて、守るべきケンゾンという土地と領民がいて、アル様という家族が増えて……私は幸せです。
ただ……やっぱり虫は苦手です!
そしてハシャラは完全に意識を手放し、顔を青くしながらも……口元には薄く、幸せそうに笑みを浮かべていた。
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