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第八章 今日も平和な家族
第五十二話
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アルが王城に行き、きっぱりと王位継承権を捨ててから数週間が経った。
ネメトンでは新たな王太子が、国王の遠縁から決まったというニュースが大々的に報じられていた。
「ハサル殿下はどこに行ってしまわれたのだろうな……」
「急に決まった王太子なんて大丈夫なのか?」
「アルアサダ殿下が王太子になるよりマシだろう」
「この国はどうなるんだ……」
「新しい王太子が決まったら、ひとまず混乱は落ち着くな」
新しい王太子が決まったことに、一部の国民は安堵の表情を見せていたが、大多数の国民たちは新たな王太子に不安を感じていた。
しかしお披露目の儀が行われる頃には、不安を口にする国民はいなくなる。
新しく王太子に決まった人は、お披露目の儀式で王城から顔を見せるだけでなく、王都を周るパレードまでして、広く国民に顔を見せた。
アルとよく似た金髪金眼の青年は、アルのような力強さとハサルのような優しさを感じる笑顔で国民たちに手を振った。
それを見た国民たちは、一斉に明るい表情を見せていた。
「あのお方を見たら、この国は安泰だと思えるな」
「前のハサル殿下は少し頼りなさそうだったが、今度の方はお強そうで頼りがいがある」
「加護は春告鳥神様らしい。その恩恵で、王都は年中暖かな気候になると」
「なんと素晴らしい加護をお持ちなんだ! 新王太子殿下、万歳!」
王太子に選ばれた人物は、加護・人柄・血筋共に良い人のようで、国民の人気をすぐに集めた。
新王太子のニュースが報じられれば報じられるほど、第一王子失踪のニュースは小さく、片隅へと追いやられ、その内に誰も口にすることはなくなっていた。
もちろん、なぜか王太子にならなかった第二王子のことも……。
そんな第二王子・アルのいるケンゾンでは、現在、教会が建てられていた。
「神様の彫刻はいつ頃できそうだ?」
「教会が建つ頃までには完成させるってさ」
「ケンゾン初の教会だからな、いいものにしたいな」
「木材が足りないぞー」
「分かった。テン、木を切りに行こう」
「はいはーい」
トンテンカンとリズミカルな工事の音と、領民とテンたちの活気ある声がケンゾンの一角に響き渡る。
ケンゾンは小さく貧しい領地だったため、今まで教会がなかった。
ハシャラは、工事風景を楽しそうに眺めていた。
休憩するためにハシャラに近づき、ナラに水をもらったアルが爽やかな笑顔を浮かべながら口を開く。
「……教会、建てるの決めて良かっただろう?」
ハシャラはアルに「お疲れ様です」と声をかけながら、また嬉しそうに微笑みながら建設風景を眺める。
「えぇ。最初は皆さんに教会を建てていただくなんて申し訳ないと思っていましたが、楽しそうにしてくださっていて良かったです」
「教会が建てば領民たちの心の支えにもなるし、結婚式を諦めることもなくなる。建物を建てれば領民の仕事が増えて、それが彼らの収入にもなるのさ」
「そうですね。建設計画を建ててくださって、ありがとうございます。アル様」
ハシャラが感謝を伝えると、アルは気まずそうな笑みを浮かべながら頬を掻いた。
なにせ、教会を建てた一番の目的は、ハシャラとケンゾンで結婚式を挙げたいからというのが大きかったからなのだが……アルがそれを口にすることはなかった。
ちなみにアルが王城に行った際、ついでに王都にある大教会へと訪れて、ケンゾンにも教会を建てたいという旨を相談していた。
「そういうことでしたら、構いませんよ。教会が出来上がったら、大教会から神父を派遣いたします」
「感謝する」
応接室に通され、そんなやり取りをして和やかに話し合いは終わるはずだったのだが、大教会側の神官の言葉で雲行きが怪しくなった。
「それで……どの動物神様をお祀りするのですか? やはり殿下の獅子神様でしょうか?」
「いや、ケンゾン領主が加護を授かっている蟲神様をお祀りしたいと考えている」
アルがそう答えると、神官は明らかに眉根を寄せて、嫌そうな表情を見せる。
「蟲神様……ですか」
神官の表情は、口には出さないものの『そんな神を祀るのですか?』と言わんばかりだった。
「そういうことですと……ケンゾンに行きたがる神父はいないかもしれませんね」
神官にそう言われたアルは、顔ではにこやかな笑顔を浮かべているものの、内心はイラッとして言葉を返す。
「それならそれで構わん。一応、教会を建てる報告をしたかっただけだからな」
「はぁ……」
明らかに笑顔を消している神官が、大教会にいる神父にケンゾンの教会に……蟲神様を祀る教会に行かないかと言ったところ、案の定、行きたがる神父はいなかった。
アルは心の中で、聖職者とは思えんなと悪態をつきながら大教会を後にして、ケンゾンへと帰ってきた。
そしてケンゾンの教会では、信心深い領民の一人を神父代理にしようと提案した。
「わ、私が神父代理ですか!?」
選ばれた領民を早速屋敷へと招き、事情を説明しながら相談すると、目を見開いて驚きの表情を浮かべていた。
「蟲神様のことを敬い、豊作を願っていつも祈りを捧げている君ならば、神父代理にもピッタリだと思うのだ。どうか引き受けてくれないか?」
そんな領民に対して、アルはあくまでも落ち着いた調子で説明した。
「し、しかし……」
けれど領民は恐れ多いと、自分に務まるだろうかと、不安そうな表情を浮かべていた。
それも当然のことだろう。
ただの領民が、急に新設される教会の神父代理にと言われれば、誰でも困惑する。
そこのことは分かっているが、アルにはもう彼しか頼れる人はいなかった。
けれど、無理強いはしたくないという気持ちもあった。
だからこそ、心を込めて説得する。
「……ケンゾンの繁栄は蟲神様と、蟲神様の加護を授かっているハシャラのおかげなんだ。そのことを、どうしても形に残したいんだ」
その言葉を聞いた領民は、まだ不安そうな表情をしていたけれど、自身も同じ気持ちだったため……ぐっと瞳に力を込めて「分かりました」と神父代理の件を引き受けてくれた。
こうして、ケンゾンに教会を建てる計画が本格的に始まったのであった。
そして時は流れ……こじんまりとしたものではあるが、ついにケンゾン初の教会は見事なまでに完成した。
ネメトンでは新たな王太子が、国王の遠縁から決まったというニュースが大々的に報じられていた。
「ハサル殿下はどこに行ってしまわれたのだろうな……」
「急に決まった王太子なんて大丈夫なのか?」
「アルアサダ殿下が王太子になるよりマシだろう」
「この国はどうなるんだ……」
「新しい王太子が決まったら、ひとまず混乱は落ち着くな」
新しい王太子が決まったことに、一部の国民は安堵の表情を見せていたが、大多数の国民たちは新たな王太子に不安を感じていた。
しかしお披露目の儀が行われる頃には、不安を口にする国民はいなくなる。
新しく王太子に決まった人は、お披露目の儀式で王城から顔を見せるだけでなく、王都を周るパレードまでして、広く国民に顔を見せた。
アルとよく似た金髪金眼の青年は、アルのような力強さとハサルのような優しさを感じる笑顔で国民たちに手を振った。
それを見た国民たちは、一斉に明るい表情を見せていた。
「あのお方を見たら、この国は安泰だと思えるな」
「前のハサル殿下は少し頼りなさそうだったが、今度の方はお強そうで頼りがいがある」
「加護は春告鳥神様らしい。その恩恵で、王都は年中暖かな気候になると」
「なんと素晴らしい加護をお持ちなんだ! 新王太子殿下、万歳!」
王太子に選ばれた人物は、加護・人柄・血筋共に良い人のようで、国民の人気をすぐに集めた。
新王太子のニュースが報じられれば報じられるほど、第一王子失踪のニュースは小さく、片隅へと追いやられ、その内に誰も口にすることはなくなっていた。
もちろん、なぜか王太子にならなかった第二王子のことも……。
そんな第二王子・アルのいるケンゾンでは、現在、教会が建てられていた。
「神様の彫刻はいつ頃できそうだ?」
「教会が建つ頃までには完成させるってさ」
「ケンゾン初の教会だからな、いいものにしたいな」
「木材が足りないぞー」
「分かった。テン、木を切りに行こう」
「はいはーい」
トンテンカンとリズミカルな工事の音と、領民とテンたちの活気ある声がケンゾンの一角に響き渡る。
ケンゾンは小さく貧しい領地だったため、今まで教会がなかった。
ハシャラは、工事風景を楽しそうに眺めていた。
休憩するためにハシャラに近づき、ナラに水をもらったアルが爽やかな笑顔を浮かべながら口を開く。
「……教会、建てるの決めて良かっただろう?」
ハシャラはアルに「お疲れ様です」と声をかけながら、また嬉しそうに微笑みながら建設風景を眺める。
「えぇ。最初は皆さんに教会を建てていただくなんて申し訳ないと思っていましたが、楽しそうにしてくださっていて良かったです」
「教会が建てば領民たちの心の支えにもなるし、結婚式を諦めることもなくなる。建物を建てれば領民の仕事が増えて、それが彼らの収入にもなるのさ」
「そうですね。建設計画を建ててくださって、ありがとうございます。アル様」
ハシャラが感謝を伝えると、アルは気まずそうな笑みを浮かべながら頬を掻いた。
なにせ、教会を建てた一番の目的は、ハシャラとケンゾンで結婚式を挙げたいからというのが大きかったからなのだが……アルがそれを口にすることはなかった。
ちなみにアルが王城に行った際、ついでに王都にある大教会へと訪れて、ケンゾンにも教会を建てたいという旨を相談していた。
「そういうことでしたら、構いませんよ。教会が出来上がったら、大教会から神父を派遣いたします」
「感謝する」
応接室に通され、そんなやり取りをして和やかに話し合いは終わるはずだったのだが、大教会側の神官の言葉で雲行きが怪しくなった。
「それで……どの動物神様をお祀りするのですか? やはり殿下の獅子神様でしょうか?」
「いや、ケンゾン領主が加護を授かっている蟲神様をお祀りしたいと考えている」
アルがそう答えると、神官は明らかに眉根を寄せて、嫌そうな表情を見せる。
「蟲神様……ですか」
神官の表情は、口には出さないものの『そんな神を祀るのですか?』と言わんばかりだった。
「そういうことですと……ケンゾンに行きたがる神父はいないかもしれませんね」
神官にそう言われたアルは、顔ではにこやかな笑顔を浮かべているものの、内心はイラッとして言葉を返す。
「それならそれで構わん。一応、教会を建てる報告をしたかっただけだからな」
「はぁ……」
明らかに笑顔を消している神官が、大教会にいる神父にケンゾンの教会に……蟲神様を祀る教会に行かないかと言ったところ、案の定、行きたがる神父はいなかった。
アルは心の中で、聖職者とは思えんなと悪態をつきながら大教会を後にして、ケンゾンへと帰ってきた。
そしてケンゾンの教会では、信心深い領民の一人を神父代理にしようと提案した。
「わ、私が神父代理ですか!?」
選ばれた領民を早速屋敷へと招き、事情を説明しながら相談すると、目を見開いて驚きの表情を浮かべていた。
「蟲神様のことを敬い、豊作を願っていつも祈りを捧げている君ならば、神父代理にもピッタリだと思うのだ。どうか引き受けてくれないか?」
そんな領民に対して、アルはあくまでも落ち着いた調子で説明した。
「し、しかし……」
けれど領民は恐れ多いと、自分に務まるだろうかと、不安そうな表情を浮かべていた。
それも当然のことだろう。
ただの領民が、急に新設される教会の神父代理にと言われれば、誰でも困惑する。
そこのことは分かっているが、アルにはもう彼しか頼れる人はいなかった。
けれど、無理強いはしたくないという気持ちもあった。
だからこそ、心を込めて説得する。
「……ケンゾンの繁栄は蟲神様と、蟲神様の加護を授かっているハシャラのおかげなんだ。そのことを、どうしても形に残したいんだ」
その言葉を聞いた領民は、まだ不安そうな表情をしていたけれど、自身も同じ気持ちだったため……ぐっと瞳に力を込めて「分かりました」と神父代理の件を引き受けてくれた。
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そして時は流れ……こじんまりとしたものではあるが、ついにケンゾン初の教会は見事なまでに完成した。
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