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第五章 それぞれの過去
第二十三話
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「おやすみなさいませ、姫様」
「おやすみなさい、ナラ……」
カマキリの魔物がケンゾンを出ていった日の夜。
いつものようにナラとおやすみの挨拶を交わして、ナラが明かりを持って部屋を出ていくと、月明かりだけが差し込む薄暗い部屋に一人取り残される。
ベッドで横になっているけれど、頭は考え事でいっぱいで……モヤモヤしていた。
考えていたのは、カマキリの魔物のこと。
もう大切な人をつくらないようにと、人の迷惑にならないようにと暮らしているカマキリの魔物のことを……どうしても他人事とは思えなかった。
ハシャラも蟲神様の加護を授かって、家から追い出されて……もしナラたちが来てくれていなければ、自分自身も孤独な人生を送るはずだったのだから。
もしそうなっていたら……。
一人で生きていく能力のないハシャラは、屋敷の中で飢えて苦しみ、あっさり病気にでもなって命を落としていたかもしれない。
もし生きていても、領地経営をうまくできるはずもなく、領民たちとも今のように信頼関係を持って話すことはできなかっただろう。
どちらにしろ、孤独であることには変わらない。
――そのことに対して、蟲神様の加護のおかげで恐怖心はない。
ただ、絶望はする。
恐怖心がないことで、考え事がついつい捗ってしまう。
そもそも家を追い出されたことは蟲神様の加護のせいでもあるかもしれないけれど、今の幸せは蟲神様の加護のおかげだ。
蟲神様……かのお方の姿が、ハシャラの頭の中に浮かぶ。
不思議な人だったけれど、その人を嫌ったり恨む気持ちはハシャラにはなかった。
むしろ感謝していた。
今が幸せなのだから。
でも……どうしても考えてしまうことはあった。
もし蟲神様の加護を授かっていなかったら……と。
そんな複雑な思いが、頭の中をぐるぐるする。
そうして考え込んでいる内に、ハシャラの瞼は重くなっていき……うつらうつらと目をつぶり、そのまま眠りについていた。
すると、ハシャラは夢を見る。
「――どうした? ハシャラ。ぼんやりして」
父が食事の手を止めて、ハシャラに話しかける。
「あら、風邪でも引いたの?」
すると母もつられるように食事の手を止めて、メイドに温かい飲み物をハシャラにと指示を出していた。
その夢は、一目で夢だと分かる。
なぜなら、ハシャラの両親が彼女に対して優しくて……ハシャラが両親と共に食卓を囲んでいたから。
「――なんでもありませんわ。それより、今日の食事はいつにも増して美味しいですね」
けれど夢の中のハシャラは、夢だと気付かない。
ハシャラは一口大に切った肉を口に頬張り、幸せそうにそう言う。
「おぉ、よく気がついたな。今日から食肉牛の飼料を変えてみたのだ。やはりハシャラは違いの分かる娘だな」
父が嬉しそうに、誇らしげにそう言う。
ハシャラの父は領地経営をメインに行っている貴族で、広い領地では家畜を飼ったり畑作をしたりしていた。
だからこそ、娘が自分の努力に気付いたことを、こんなにも嬉しそうにしていたのだ。
今のハシャラならば、これだけ大きな領地を経営している父の凄さがよく分かるが、当時のハシャラは『仕事を頑張っている父』程度の認識だった。
そして父が努力して領地のために色々と考えているように、その裏では領民たちがいかに頑張っていたかも……当時のハシャラには分からなかった。
「ふふっ……さすがお父様ですね」
なのでただただ、父がすごいと笑顔を浮かべていた。
「あなた、食事中にまで仕事のお話はやめてくださいな。食事中くらい仕事から離れないと、人生が仕事一色になってしまいますよ」
そんな父を、母が諌めるようにそう言う。
仕事の話を嫌がるというよりも、父が仕事の話ばかりすることを諌めていた。
それも父のために。
母は家族といるときには、家族と楽しく過ごしましょうという考えの人だった。
特に家族が集まる食事中は。
「すまん、すまん。つい嬉しくてね」
そんな母の言葉を聞いた父が、笑いながら謝る。
それを見た母が「もう……」と呆れたように笑っていて、ハシャラもふふふっと楽しげに笑っている。
……いつもの光景だった。
蟲神様の加護を授かる前の、平和な家族の日常。
あの時とは全然違う。
頼りがいのある父は、申し訳無さそうにハシャラを家から追い出した。
いつでもハシャラのことを気遣ってくれていた母は、涙は流していたけれど、ハシャラが家から出されるのを止めなかった。
ハシャラ自身も……昔はもっと自信家で楽観的で、ポジティブな人間だった。
でも全ては変わってしまった。
蟲神様の加護を授かってから。
複雑な思いで幸せな家族の光景を眺めていると、急に空間がぐにゃりと歪んで黒いモヤに飲み込まれていき、最後には消えた。
真っ暗な空間にただ一人残されたハシャラは、ぼんやりと考え込む。
確かに今は幸せだけれど、昔の自分も確かに幸せだったと……ただ何も知らずに、微笑んでいたと。
どちらが幸せかなんて……比べることはできなかった。
『――め……ま……。……めさま……。姫様……』
そんな真っ暗な空間に、ハシャラを呼ぶナラの声が聞こえてきた。
その声に導かれるままに前方に手を伸ばすと、そこにはナラをはじめミミズ・ミツ・クモ・ハチ……そして領民たちとテンたちがいた。
彼女たちのいる空間は、光り輝いて明るかった。
眩しくて目元を手で覆いながら目を瞑ると、次に目を開けた時にはいつもの天井が見えた。
しばらく天井を眺めてから身体を起こすと、窓からは暖かな朝日が差し込んでいた。
それをぼんやりと眺めていると、コンコンっと扉をノックする音がして、扉が開いたかと思うとナラが部屋に入ってくる。
「おはようございます。ひめ……さま……?」
ハシャラを見つめて驚いた表情を浮かべているナラを、ハシャラは不思議そうに見つめ返す。
するとナラが心配そうな表情で尋ねてくる。
「……いかがなされましたか? ご気分でも悪いのですか?」
「え……?」
どうしてだろうと不思議に思っていると、布団の上に水滴が落ちるのに気がついた。
そしてそれを指でなぞり、自分の頬に手を当てると……一筋の水が流れ落ちていた。
そしてハシャラは自分でも気付かない内に、涙を流していたのだと気がついた。
「姫様……?」
ナラがさらに心配そうに尋ねてきて、ハシャラは慌てて涙を寝巻きの袖口で拭った。
「……なんでもないです。おはようございます、ナラ」
そして力ない笑顔を浮かべながら、ナラに朝の挨拶を返した。
「おやすみなさい、ナラ……」
カマキリの魔物がケンゾンを出ていった日の夜。
いつものようにナラとおやすみの挨拶を交わして、ナラが明かりを持って部屋を出ていくと、月明かりだけが差し込む薄暗い部屋に一人取り残される。
ベッドで横になっているけれど、頭は考え事でいっぱいで……モヤモヤしていた。
考えていたのは、カマキリの魔物のこと。
もう大切な人をつくらないようにと、人の迷惑にならないようにと暮らしているカマキリの魔物のことを……どうしても他人事とは思えなかった。
ハシャラも蟲神様の加護を授かって、家から追い出されて……もしナラたちが来てくれていなければ、自分自身も孤独な人生を送るはずだったのだから。
もしそうなっていたら……。
一人で生きていく能力のないハシャラは、屋敷の中で飢えて苦しみ、あっさり病気にでもなって命を落としていたかもしれない。
もし生きていても、領地経営をうまくできるはずもなく、領民たちとも今のように信頼関係を持って話すことはできなかっただろう。
どちらにしろ、孤独であることには変わらない。
――そのことに対して、蟲神様の加護のおかげで恐怖心はない。
ただ、絶望はする。
恐怖心がないことで、考え事がついつい捗ってしまう。
そもそも家を追い出されたことは蟲神様の加護のせいでもあるかもしれないけれど、今の幸せは蟲神様の加護のおかげだ。
蟲神様……かのお方の姿が、ハシャラの頭の中に浮かぶ。
不思議な人だったけれど、その人を嫌ったり恨む気持ちはハシャラにはなかった。
むしろ感謝していた。
今が幸せなのだから。
でも……どうしても考えてしまうことはあった。
もし蟲神様の加護を授かっていなかったら……と。
そんな複雑な思いが、頭の中をぐるぐるする。
そうして考え込んでいる内に、ハシャラの瞼は重くなっていき……うつらうつらと目をつぶり、そのまま眠りについていた。
すると、ハシャラは夢を見る。
「――どうした? ハシャラ。ぼんやりして」
父が食事の手を止めて、ハシャラに話しかける。
「あら、風邪でも引いたの?」
すると母もつられるように食事の手を止めて、メイドに温かい飲み物をハシャラにと指示を出していた。
その夢は、一目で夢だと分かる。
なぜなら、ハシャラの両親が彼女に対して優しくて……ハシャラが両親と共に食卓を囲んでいたから。
「――なんでもありませんわ。それより、今日の食事はいつにも増して美味しいですね」
けれど夢の中のハシャラは、夢だと気付かない。
ハシャラは一口大に切った肉を口に頬張り、幸せそうにそう言う。
「おぉ、よく気がついたな。今日から食肉牛の飼料を変えてみたのだ。やはりハシャラは違いの分かる娘だな」
父が嬉しそうに、誇らしげにそう言う。
ハシャラの父は領地経営をメインに行っている貴族で、広い領地では家畜を飼ったり畑作をしたりしていた。
だからこそ、娘が自分の努力に気付いたことを、こんなにも嬉しそうにしていたのだ。
今のハシャラならば、これだけ大きな領地を経営している父の凄さがよく分かるが、当時のハシャラは『仕事を頑張っている父』程度の認識だった。
そして父が努力して領地のために色々と考えているように、その裏では領民たちがいかに頑張っていたかも……当時のハシャラには分からなかった。
「ふふっ……さすがお父様ですね」
なのでただただ、父がすごいと笑顔を浮かべていた。
「あなた、食事中にまで仕事のお話はやめてくださいな。食事中くらい仕事から離れないと、人生が仕事一色になってしまいますよ」
そんな父を、母が諌めるようにそう言う。
仕事の話を嫌がるというよりも、父が仕事の話ばかりすることを諌めていた。
それも父のために。
母は家族といるときには、家族と楽しく過ごしましょうという考えの人だった。
特に家族が集まる食事中は。
「すまん、すまん。つい嬉しくてね」
そんな母の言葉を聞いた父が、笑いながら謝る。
それを見た母が「もう……」と呆れたように笑っていて、ハシャラもふふふっと楽しげに笑っている。
……いつもの光景だった。
蟲神様の加護を授かる前の、平和な家族の日常。
あの時とは全然違う。
頼りがいのある父は、申し訳無さそうにハシャラを家から追い出した。
いつでもハシャラのことを気遣ってくれていた母は、涙は流していたけれど、ハシャラが家から出されるのを止めなかった。
ハシャラ自身も……昔はもっと自信家で楽観的で、ポジティブな人間だった。
でも全ては変わってしまった。
蟲神様の加護を授かってから。
複雑な思いで幸せな家族の光景を眺めていると、急に空間がぐにゃりと歪んで黒いモヤに飲み込まれていき、最後には消えた。
真っ暗な空間にただ一人残されたハシャラは、ぼんやりと考え込む。
確かに今は幸せだけれど、昔の自分も確かに幸せだったと……ただ何も知らずに、微笑んでいたと。
どちらが幸せかなんて……比べることはできなかった。
『――め……ま……。……めさま……。姫様……』
そんな真っ暗な空間に、ハシャラを呼ぶナラの声が聞こえてきた。
その声に導かれるままに前方に手を伸ばすと、そこにはナラをはじめミミズ・ミツ・クモ・ハチ……そして領民たちとテンたちがいた。
彼女たちのいる空間は、光り輝いて明るかった。
眩しくて目元を手で覆いながら目を瞑ると、次に目を開けた時にはいつもの天井が見えた。
しばらく天井を眺めてから身体を起こすと、窓からは暖かな朝日が差し込んでいた。
それをぼんやりと眺めていると、コンコンっと扉をノックする音がして、扉が開いたかと思うとナラが部屋に入ってくる。
「おはようございます。ひめ……さま……?」
ハシャラを見つめて驚いた表情を浮かべているナラを、ハシャラは不思議そうに見つめ返す。
するとナラが心配そうな表情で尋ねてくる。
「……いかがなされましたか? ご気分でも悪いのですか?」
「え……?」
どうしてだろうと不思議に思っていると、布団の上に水滴が落ちるのに気がついた。
そしてそれを指でなぞり、自分の頬に手を当てると……一筋の水が流れ落ちていた。
そしてハシャラは自分でも気付かない内に、涙を流していたのだと気がついた。
「姫様……?」
ナラがさらに心配そうに尋ねてきて、ハシャラは慌てて涙を寝巻きの袖口で拭った。
「……なんでもないです。おはようございます、ナラ」
そして力ない笑顔を浮かべながら、ナラに朝の挨拶を返した。
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